1日の終わり、夕飯の支度をしながらコンロの片方に必ず手鍋に湯を沸かし「お疲れ、今日のわたし」そう言って冷蔵庫に並ぶ四合瓶から今日のお酒を選びます。「強力ちゃん、それとも山田錦、玉栄ちゃんかな」小さなトックリをちゃぷん。ころあいをみて、炒め物をしながらそっとお猪口に唇を当てる。熱すぎず、ぬるすぎず、さあ私の胃を温めておくれ。
今日の自分を労り、夜の眠りにつくまでのワンオペレーション育児のラストスパートをやりきるために、私にはこの魔法が必要だ。
若桜に100年以上続く造り酒屋「太田酒造場」の「辨天娘」は雪深いこの土地ににあう、どっしりとした熱燗のお酒。若桜に来てからというもの、私はビールを飲まなくなった。1杯目から熱燗にすることで、胃を温め体を冷やすことなく、食事をとれるようになったことが、30代後半になって身に沁みる。
今日は、太田酒造場の太田章太郎さんのコメントをご紹介します。
「作っている人の顔を知っている」
口に入るものが、体を作る。そう強く自覚したのは、とくに産前産後から。食品を買うときに裏面のシールを見る。どこで作られているどんな材料を使って、それらができているか知ることができる。けれどそこに加えて、若桜に暮らすと得られるのは「この人が作っている」という信頼そして親しみや愛着だと気がついた。そのひとつが、太田酒造場の「辨天娘」という日本酒です。
太田さんと話しすると「お米」や「水」のほか若桜での「暮らし=文化」を大切にしている姿勢にもとても共感します。例えば、一緒にお食事をする際にでてくる絶品の漬物のこと、若桜祭りのこと、西町青壮年のこと。そのどれもが、根っこの部分でつながっていて、若桜を愛しておられるのが、とてもとても伝わります。
「わたしと太田さん」
ギャラリーカフェふくでは年に1度、上方より桂文五郎さんを招いて落語会をひらいています。そこで欠かせないのが、美味しいお料理と日本酒。太田さんは毎年、お燗場を自らしてくださっていて、呑みながら落語を楽しめるって、最高なんですよ本当に!
出会った時から今日まで太田さんを始めご家族の方の「お酒を作れる環境に感謝」という姿勢や温かいもてなしに、若桜に親戚もなくやってきた私は、何度も何度も、救われました。これからも商いの、そして若桜の文化を守る先輩として、たくさんのことを学ばせていただきたいです。
太田酒造場 太田章太郎さんより
若桜は、もともと若桜宿(わかさしゅく)と呼ばれ、鳥取と関西をむすぶ宿場町でした。
しかし、この数十年は宿がなくなり、若桜を訪れても氷ノ山か、隣町や鳥取に泊まるしかありませんでした。
そこに、ひやまちさとさんの宿泊施設!
ワクワクします!!
古い街並みが残り、のんびりとした時間が流れる、この町を夜もゆったりと楽しんでもらいたい!
何も無い町だと言う人もいるけれど、
美味しい食べ物があり、数え切れないほどの星が見えて、お酒がある。
「ほどよい不便」に守られてきた、この綺麗な空気と豊富な水のある場所で、僕たちは米作りと酒造りをしています。
それを全身で感じてもらえたらうれしいです。
「もっと美味しく応援!」
リターンの「もっと美味しく応援!」に太田酒造場さんの甘酒が含まれていますよ♪
また全国の取扱店さんや、お料理屋さんでもお酒がいただけます。
詳しくはホームページをご覧ください。
ぜひご覧ください!