姫野由紀さんのトークショーのご報告、続きです。間が空いてしまい申し訳ありません。
村田さん亡き後、迷いや葛藤もありながら、農場を引き継ぐことにした姫野さん。
大変なこともたくさんあり、途中、やめてしまおうかと思ったこともあったそうですが、先人たちが遺してきたバラの魅力を今も伝えてくださっています。
そのひとつが読み応えのあるカタログやホームページです。トークショーを聴いてくださった方には、姫野ばら園八ヶ岳農場のカタログ(姫野さん園八ヶ岳農場ホームページより)を配布させていただきました。
美しい画像はスタッフの方が撮影されているのだそうです。私たちの記念誌の図録を作る際も大変、参考にさせていただきました。
文章は姫野さん自身で書かれており、1つ1つのバラの特徴や背景を説明してくれています。
小田急時代から数えて、ばら苑は65年以上が経過し、バラも施設も老朽化しています。また、2019年の台風による洪水で浸水した川崎市市民ミュージアムの移設候補地が、ばら苑やその周辺なり、これから大きなエリアでの再整備が行われることになりそうです。
「姫野さんだったら、これからどんなばら苑にしたいか?」を伺いました。
もし仮に自分が考えるなら、緑地の中のばら苑を再認識し、日本の里山を体現できるような、草花とのハーモニーも楽しめるバラ園を作るのが夢だとも話してくださいました。
八ヶ岳農場の周りでも、生き物が少なくなってきていると感じるそうです。
また、これまで関わってきた人たちが本当に良いと思えるような、ばら苑になることが大事というお話があり、大変参考になりました。
トークショーの後に姫野さんに立派になったオールドローズコーナーを見ていただきました。
「村田晴夫さんも空からきっと見てくれてますよ」と、姫野さんが仰ってくださったのが、嬉しかったです。
お忙しい中、姫野さんにはお越しいただき、改めて感謝申し上げます。
また、このような企画が実現できたのも応援してくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。