南イタリアにはボッタルガ(カラスミ唐墨)が存在し高級食材として好まれています。
イタリアでは2種類のボッタルガがあり、ボラ(ムジーナ)と鮪(トンノ)が使われています。
高級なのはマグロの方で100g 4000円近くもします。
これは私見ですがボラは卵が小さく血管も細く張り巡らされているために血液が抜きにくく、イタリアの方々には出来ないからこそ生臭く安いのだと思います。
さて石垣島に目を向けます。
石垣島には大型の魚がマグロ以外にも取れて丁度良い大きさの卵も手に入ります。
今回はシーラを使いました。
シーラはスズキ科で最大は体長2mにもなります。ハワイでも良く食されてマヒマヒと言われているので召し上がった事のある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
八重山ではマンピカーと言われバターと醤油でソテーしたりして居酒屋さんでもよく見かけます。
この商品には叶えたい夢があります。
血液を抜いたり、塩漬けにしたり、干したりする作業は単純ですが手間暇がとてもかかります。
この単純作業を社会的弱者といわれる貧困層の方や高齢者の方々に作って頂き稼ぐことで自立をした生活を送って頂けたらと思っています。
他方、現在は日本全国にイタリア料理の御店ができて広がっています。
また発展著しいアジア諸国でイタリア料理のレストランが爆発的に増えていると聞いています。
この大きなマーケットへ
★石垣島の高鮮度の魚の卵
★石垣島の塩
★宮古味噌
★石垣島の輝く太陽
で作られたボッタルガ(カラスミ)とブランドにしてイタリア産のボッタルガより少し安価にして売り出せば、大きな産業になる可能性が高いと思うのです。
さて現在までの製造過程を御説明致します。
私は日本人なのでボッタルガを作るのではなく唐墨を作ります。
JAゆらてぃく市場で非常に鮮度の良いマンピカーの卵が販売されていたので直ぐに購入しました。
すぐに水を張った大きな器を用意して血液を抜いていきます。
3日間血管に穴を開けたりしながら抜いていきます。
次に粗塩に漬け込み、水分を抜きます。
上下左右を入れ替えながら4日間漬け込みます
塩漬けが終わったら塩をさっと洗い流して日本酒に漬け込み、ボッタルガを生の状態に近い状態になるように元に戻します。
もどすのには3日間かかりました。
日本酒で戻し終わったカラスミです。
これを次に味噌漬けにして発酵の香りを付けながら水分を抜いていきます。
4日漬け込むと状態が良いので引き上げました
これをこれから干していきます。
なんだか日本酒のつまみにしたくなりますが、世界を見据えた商品開発なので感情は抑え、ボッタルガとしての商品作りを進めていきます。できあがったらお知らせ致しますのでしばしお待ちください。
ひとまず