プロジェクトを支援していただいたみなさま、また、支援をご検討いただいているみなさま、ありがとうございます。APLAさんと共同でこのプロジェクトを進めている、らくだ舎出帆室の千葉貴子です。間が空いてしまいましたが、絵本の制作状況についてのご報告です。現在、引き続き、最終イラストのカラー化を進めています。絵本の前半部分となるフィリピンでのらんとごんの旅は、少しずつカラーイラストが仕上がってきています。(↑例えば、6-7ページはこんな感じです)前半、見開きで見せる農園シーン、さまざまな動物でバナナを運搬するシーンは、現在描き込んでいただいている最中。途中経過ではありますが、素晴らしい描き込みで、迫力ある絵になりそうで、みなさんに見ていただけるのがとても楽しみです。カラー化にあたり、細かな調整が発生している点が2点あります。「バナナの色の変化」と「規格外となるバランゴンバナナをどのようなイラスト表現で見せるか」という点です。APLAさんと対になり、民衆交易を行う輸入会社である株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)さんに、しっかりと確認をいただいて、日本に来るまでの緑色、到着してから、どのタイミングでどのように色が変化するのか、監修いただいています。修正指示のキャプチャの一部。私の字が汚くてお目汚しですみません。こんな感じで、写真と照らし合わせながら、色の修正、規格外の表現の調整を行なっています。 もちろん、らんとごんはあくまでも絵本。大人が確認・参照するための資料ではありません。絵としてのわかりやすさのため、多少のデフォルメや、実際とは異なる点があっても良いはずで、実際に、そのようにしている部分もあります。でも、私たちは、食べ物の背景をじんわりと子どもたちに伝えるために、この絵本を作っています。食べる時には黄色のバナナが、もともとは緑色で、熟すための工程を経て、色が変化していくことは、ただ食べているだけではなかなか知り得ない事実です。バナナが、どの時点で、どのような状態だと「規格外」として運命が分かれていくのか、という点も同様です。そして、こうした微妙な色の変化、状態の変化にこだわれるのは、実際に現地と直接繋がって輸入をしているATJさん、APLAさんと一緒に作る絵本だからこそできること。リテイクに時間はかかってしまうのですが、ここはきちんとこだわるべき部分として、納得のいく絵を完成させていきたいと思っています。(絵を担当していただいている加藤さんにはご負担をかけてしまっているのですが・・・!)また、じつは今まで内緒に?していたのですが、この絵本には一箇所、仕掛けを入れている部分があります。届いてからのお楽しみにしたいなと思っていて、お伝えしていないのですが、子どもたちの能動的な動作で伝えたいシーンなので、仕掛けを入れています。限られたコストでどう仕掛けを入れるか、ということも課題で、デザイン、イラストとも、工夫が必要なのですが、先日の打ち合わせでほぼこれでいけそう、という方向が定まりました。こちらもお楽しみに。クラウドファンディングについても少し。今、進捗としては、現在150万円、60%を達成しました。ご支援をいただいて、本当にありがとうございます。実施する前から「最初と最後の期間が最も支援の集まりやすいタイミングで、中盤では伸び悩むもの」とは聞いていたのですが、確かにその通りで、どうしても気持ちはジリジリとしてしまっています。そんななか、中盤期間に少しずつでも支援をしていただけることは、とてもありがたく、支えになっています。ベースを作っていただいた最初期の支援も、こうして中盤期間にも関わらずすぐに支援してくださった方も、最後達成に向けて支援してくださる方も(きっと存在するはずと信じて)、それぞれに大変ありがたくて、たくさんの方の力を借りて出版することを肝に銘じて、真摯にこの本の制作、販売を行なっていかねばと思っています。クラウドファンディングの残り日数は13日となりました。目標金額まであと100万円ほど。数値として見るとドキドキしてしまいますが、すでに190人を超える方が支援してくださっているのはすごいことで、絵本の予約数を確認したら、200冊以上がすでに行き先が決まったことになっていました。ありがとうございます。進捗は随時ご報告していきます。引き続き、どうぞよろしくお願いします。(らくだ舎出帆室 千葉貴子)
皆様、応援ありがとうございます。昨日(9月12日)に140万円を超えました。残り20日を切りましたので、少し焦りもありますが、引き続き、応援いただけるよう、プロジェクトのこと、しっかり伝えていこうと思っています。報告⑥で、ミンダナオツアーの報告をさせていただきました。今回は「その2」として、「私たちの手元に届くまで、本当に大変なんだなー」と思ったことを報告したいと思います。バランゴンバナナの圃場は本当に様々です。平坦に近いところもあれば、今回のツアーで訪れたように、山間部の勾配のきついところもあります。メインの画像にあげた、山の中腹にある、バランゴンバナナ。立っているのも大変なくらいな斜面にあります。実際にそこまで行けませんでしたが、そこでの作業の大変さは、想像がつきます。さらにそこまで行くのも大変です。私の足だったら1時間以上は絶対かかります。でも、生産者の方は20分で行くんだそうです。慣れているとはいえ、信じられません。バランゴンバナナは高いので、収穫も大変です。写真から高さがわかるでしょうか?絵本にも収穫のシーンが出てきます。幹(茎)にナタで切り込みを入れて倒して収穫するのですが、切り込みを入れる位置もそもそも高いし、かたいので、切り込みを入れる自体が大変でした。私たちは何回も、10回くらい切り込みを入れて、なんとか倒しましたが、生産者の方はほんの2、3回やるだけで、倒れてきました。そして、重いです。絵本には、生産者が「へいきななかおで はこんでる」とありますが、本当にその通りで、軽く見えるくらいでした。私は持てませんでした。場面が変わりまして、こちらはパッキングセンターです。収穫されたバランゴンバナナがここに集まります。基準にあっているか確認して、洗って、箱に入れていきます。絵本に「みずで ばしゃばしゃ からだをあらってもらって はこのなかにおさまった」とでてくる場面です。いつ作業が終わるのか?と思うほど、大量のバナナが運ばれていました。いくつかの水槽に分かれていて、それぞれに役割がありますが、バナナについたゴミなどが1つ1つ丁寧にのぞかれていきます。勤続18年にもなるというベテランのスタッフの方は、私たちと話しながらも、作業のスピードは落ちませんでした。本当に一部を、限られた時間見ただけでも、作業の大変さを感じました。私たちが見ていない多くの部分で、大変なご苦労と努力があると思います。絵本にはバナナを送り出すまでの作業を、少しでも皆さんに伝わるように、多く入れたつもりです。絵本を予約購入してくださって皆様、楽しみに待っていてください。大変な作業の中でも皆さんの笑顔がとても印象的でした。
クラファンがスタートして、約1ヶ月が過ぎました。これまで170人の方にご支援いただき、支援額も130万円を超えました。皆様、応援ありがとうございます。リターン品の絵本『バナナのらんとごん』には、規格外バランゴンバナナの皮で作ったメッセージカードをおつけします。そのメッセージカードを作ってくれるのが、ぽこぽこバナナプロジェクトに積極的に参加してくれている千葉県浦安市にある、明海学童クラブの子どもたちです。9月6日、明海学童クラブを訪問し、絵本の試作版の読み聞かせ会&キッチンカーでバナナジュース販売をしてきました。キッチンカーでバナナジュース販売暑い中、多くの方に並んでいただき、こんなに短時間でバナナジュースを提供したことがない!というくらいたくさんの方にお求めいただきました。バナナジュースを楽しむ子どもたち子どもたち、そして保護者の方たちから「おいしい」とたくさん言っていただきました。中にはおかわりをするお子さんがいたり、「おいしから、妹に持って帰る」と言って、追加で買ってくれたり・・・本当にありがとうございました。絵本の読み聞かせ会はバランゴンバナナのクイズからスタート。こちらの子どもたちはバランゴンバナナについて詳しいので、少し難易度の高いクイズを用意していきました。例えば、こちらの写真にあるように「バランゴンバナナはどれでしょう?」という問題です。フィリピンにはたくさんの種類のバナナが販売されているので、種類の異なるバナナの写真を混ぜてクイズを作りました。バランゴンバナナにそれほど詳しくない低学年の子どもたちもいるので、全員が正解というわけではありませんでしたが、正解率は高かったです。続いて、読み聞かせ会。クイズの時はにぎやかな時間だったのですが、読み聞かせが始まると、皆さん、とても静かに真剣に聞いてくれました。読み終わった後、感想を聞いてみました。「バランゴンバナナがどうやって育っているのかわかりやすかった」「バランゴンバナナのいろいろなことを知れてよかった」「2人がおわかれするシーンが悲しかった」「バナナは普通しゃべったりしないけど、バナナの気持ちが言葉によく表現されていてわかりやすかった」など、たくさんお話ししてくれました。絵本の後は、産地の写真を紹介しながら、実際のバナナのらんとごんの世界のお話しをして、終わりました。読み聞かせ会の後、学童の職員の方が、「規格外バランゴンバナナの活用を考える【子どもバナナプロジェクト】に参加したいか」と子どもたちに呼びかけていました。そうすると、1年生や2年生からもやってみたいという手が上がっていて、今度の活動がますます楽しみになりました。規格外バランゴンバナナの活用に熱心に取り組んでくれている子どもたち。そんな子どもたちが作るメッセージカード付きの絵本を、皆様、ぜひ楽しみにしていてください。クラウドファンディングも残り20日ほどとなり、まだ多くの方からのご支援が必要です。周りの方へもこちらのプロジェクトのことをお話しいただけるとうれしいです。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
昨日(9月3日)に目標金額の半分に達成しました。皆様、本当にありがとうございます。あと、半分、引き続きの応援をお願いいたします。8月最終週に、フィリピン・ミンダナオ島のツアーに行ってきました。リアルな「らんとごん」の世界を体験してきましたので、ご報告させていただきます。何か所か訪問しましたが、メインで滞在したのが、下の地図にある「レイクセブ」です。標高が高いので涼しく、地名の通り、きれいな湖が広がる、自然豊かなところです。ダバオの空港から車で5時間ほどかかります。訪問先の「レイクセブ」絵本は「多様性」をキーワードにしていますが、現地は、思ったよりも「多様な」世界でした。圃場の大きさも、育てているバランゴンバナナの数も、そして、バランゴンバナナと一緒に育てている作物も様々。そう、生産者が育てているのは、バランゴンバナナだけではないんです。絵本にも圃場のシーンが出てきて、「ココナッツ、カカオ、コーヒー、ピーナッツ。いろんなさくもつといっしょだよ」とあるのですが、本当にその通り。例えば、ある圃場で、このような作物にあいました。さとうきび、コーヒー、サトイモ(のようなもの)、キャッサバ、ココナッツ。さとうきびは少しいただきましたが、自然な甘みでおいしかったです。生産者の中には養蜂をしている方もいて、バナナの香りがするハチミツになったらいいな、買いたいな、などと思ったりしました。横道にそれますが、私たちがいった8月はドリアン、マンゴスチン、ランブータン、グヤバノなどちょうどシーズンで、圃場でも、庭先でも、お店でもいたる所で見かけました。「ここは歩いたら危ないよ」と言われて、上を見たら、たくさんのドリアンが!実際に落ちてきてケガをする場合もあるとか・・・。こんなにたくさん南国のフルーツを食べたことがないと思うくらい、たくさんいただいたのですが、この点からも多様な作物というのを感じました。そして、動物もたくさん。絵本にもカラバオ(水牛)、うま、にわとりなどが出てきますが、実際もそうです。「生」にあふれている世界でした。朝早くから鳥たちの声で起こされ(?)ました。フィリピンは他民族の国家ですが、生産者の方の背景も様々。ティボリ族、マノボ・タサダイ族、オボ族などの方々に出会いました。それぞれ言葉も違います。「どうやって通じるんだろう」と疑問に思いますが、夫婦でも異なる言葉を使うというのもあるとか。今回同行してくださった立教大学の石井正子さんも通訳する際、「混乱する〜」とおっしゃっていました。私も初めは言葉をメモしていたのですが、だんだんわからなくなってきてしまい、途中で諦めました・・・。絵本でもこのような多様で、豊かな姿が伝えられるように、と思っています。今後、バランゴンバナナを食べる時に、少し印象が変わるように思います。このバナナはどこから来たんだろう、どんな方に育てられたんだろう、などと生産地や生産者により思いを寄せて、楽しめるように思います。
クラファンがスタートして約2週間がたちました。皆さん応援ありがとうございます。昨日、ご支援が100万円を超えました。本当にありがとうございます。8月17日、18日に有志団体つながる主催の「つながる夏」(鳥取県東伯郡琴浦町)イベントがありました。「つながる」は、日々の暮らしの身近な衣・食・住を通して、SDGsゴール達成について考えたいなというイベントです。今回はバナナからゴールを目指そうということで、規格外バランゴンバナナの活用をメインに扱ってくださいました。このイベントの中で、絵本「バナナのらんとごん」の朗読・講演会が行われました。この朗読は、鳥の劇場の俳優、中川玲奈さんにお願いしました。私も絵本の試作版を持って保育園などで絵本の読み聞かせをしてきましたが、俳優さんが朗読すると当たり前ですが全然違い、迫力があり、絵本の世界に引き込まれました。午後の会には、同じ劇団の、齊藤頼陽さんもきて、お二人で朗読してくださいました。お二人で朗読すると、さらに絵に命が吹き込まれ、らんとごんのやり取り、歌なども本当に素晴らしかったです。お芝居を見ている(聞いている?)ようでした。中川さんが読んでくださった後、試作版を読むという貴重な素晴らしい経験ができた、完成も楽しみと言ってくださいました。私も間近で俳優さんが読んでいるのを聞いて、すてきな時間を過ごせました。絵本の朗読の後には、バランゴンバナナのお話もさせていただきました。イベントでは、リターン品にもなっているバランゴンバナナすごろくも。小さなお子さんから、大人の方まで参加してくださいまして盛り上がりました。すごろくでは、クイズで正解したりするとポイントがもらえるのですが、今回のポイントは、つながる特製のものでした(写真下)。私が一緒に行った会では、一番遅くにゴールした方がポイントのゲット数が一番多く1位という結果になり、ゴールの順番だけでなく、ポイントを集めることも重要という、このすごろくゲームの特徴がよく出た結果となりました。イベントでは多くの出店者の方が規格外のバランゴンバナナを活用してくださいました。シフォンケーキ、バナナクリーム入りクロワッサン、バナナパイ、バナナのベーグルなど種類は様々。皆さん、写真のように、「ぽこぽこバナナプロジェクト」と掲示してくださっています。ありがたいです。皆さんにもクラファンのご案内をしました。そして、こんなすてきなボードも。「クラファンの成功を祈願して、応援メッセージを書いてください」というボードです。こんなにたくさんのバナナがなりました。「絵本を待っています」「早く読みたいです」などあたたかいメッセージをたくさんいただきました。つながるの皆さんと出店者の皆さん2日間での来場者数はおよそ250人。とてもにぎやかな楽しいイベントでした。皆さんからたくさんの応援をいただき、今後もがんばる力となりました。皆さん、ありがとうございました。