本日は、新体操における戦術についてお話をしていきます。
新体操の採点は、構成点(演技の難しさ)と実施点(演技の出来栄え)で点数が決まります。
ふらつきやぐらつきなどの分かりやすいミスは実施点から減点されます。おそらくこの記事を読んでいるマニアックな方はご存じの通りだと思います。なので今回はもう少しコアな部分を・・
審判業務をしていてとても採点しにくいチームがあります。特に審判は順位をつけなければいけないので、あのチームとこのチームはどちらが上なのかを気にする必要があります。
〇一つのチームはミスなく丁寧にまとめたが、動きのスピードや大きさに欠ける
〇もう一つは、勢いよく演じたが、所々が荒く、ふらつきもあった
皆さんはどちらを上にしますか?この問題は、特にジュニアの試合や高校生の中間層でよく起きます。
私はジュニアの指導において、仕上がりの目的を時期によって使い分けるようにしています。
構成が出来たばかりの時は、とりあえず形を合わせます。極限を追求というよりある程度魅せれる形に。これを【形合わせ期】と言います。この作業が落ち着いたら、動きの幅を広げる作業に入ります。【極限追求期】です。そして試合が近くなると【仕上げ期】としてフル通しの中でできる範囲のレベルを見極めていきます。
今回この話をしたのが、最近SNSの方でよく質問を受けるようになってきたからです。このことを理解していない人が多い。
最初から最後まで極限を追求してもポロポロとミスが起こり、点数が伸びない。初めから合わせすぎると、ミスは減るが、魅力ある動きができず、得点が伸びない。
理想の新体操は、極限の動きをきっちり揃えることです。
このことを踏まえて各チームの演技を見ると、監督の戦術が見えてきて面白いかもしれませんね。
トップレベルのチームは、言葉が出ないほど高い次元で動きをそろえてくるので恐ろしいですね。。
クラブ選手権が終わり、現在2回目の【極限追求期】を突っ走っている神埼ジュニアです。10月に九州予選がありますので皆さん応援よろしくお願いします。
目指すは、ジュニア初の16点台!!そして圧倒的勝利!!
神埼が目指す新体操は、まだまだ先。ジュニアのレベルをもっと高みへ。
※神埼ジュニアは全国への普及・発展を願っています。僕たちにできることがあれば遠慮なく言ってください。
・演技会への参加
・演技分析
・出張指導
・合宿
・SNS運用
【動かざる者、何も得ず】
昨日の自分より
かしこく
かっこよく!