皆様、大変ご無沙汰しております。今週初めよりようやく発送を開始しました。実は猛暑の影響で9月発送ができませんでした。クール便での託送を行うのですが、冷凍庫への移動中に若干解凍されてしまう懸念があり、ナマモノであるため食の安全を考えて気温が安定するまで待っていました。第一陣はお手元に届き始めており食レポもいただいております。今後の製品開発・製造に生かしたいと思っておりますので、皆様の食レポを送っていただけると嬉しく思います。今週末以降第二陣、第三陣と分けて発送するとのことです。(漁師のワンオペですので時間がかかってしまいます・・)もう少々お待ちください。どうぞよろしくお願いいたします。
ご支援ありがとうございました!プロジェクトを開始してから約2か月半、多くの皆様から応援とご支援を頂きながら去る8月31日をもって無事完走いたしました。船長ともども厚く御礼申し上げますとともに私たちの今後の活動を見守っていただければと思います。プロジェクトを通して得られた成果支援金額面における成果もあるのですが、もっと嬉しかったのは「呼子の漁師」に対する共感の輪が広がったことです。直接船長ご自宅を訪問してくださるご支援者がいらっしゃったり、上乗せ支援をしてくださったり、また、新たな販路のご提案を頂いたりと金額的成果には表れない深いご支援がありました。今回のプロジェクトでは「呼子の剣先いか」をリターン商材としましたが、柱としていた「呼子の漁師」に多くの共感を頂けたことが最大の成果だったなと思います。探った「根源」今回、クラウドファンディング実施に至ったそもそもの発端は船長が「民泊やりたい」と言い出したことでした。「手広くいろいろやらないとなかなか苦しい」私は疑問に思いました。呼子剣先いかといういわばハイブランドの素材の漁師であり、それを製品化する技術も設備も資格も持っていて狭いながらも販路があり、同時に板前の仕事もできるのになぜさらに手を拡げないといけないのか。船長と対話を重ねました。家計状況、漁の状況、水揚げと市場への卸の状況などを船長もうんざりするくらい細かく聞き出したところ、ここではあまり書きませんがかなり「闇が深い」ことがわかりました。その闇深さゆえに呼子の漁師が激減するのも納得できます。呼子の漁師は絶滅危惧種なのです。いや、もはや絶滅は避けられないのかもしれません。一縷の望みは・・・あるかも!「闇深く」「滅びを待つ」そういう悲観的な状況しか見えてこない中、船長は実は「武器」を作っていました。これまでの生きるための努力、そのすべてが発想を転換することで武器になる。その象徴が今回のリターン品である「いか製品」なのです。船長に、自らの創意工夫と努力が詰まった「いか製品」をフィルターにして自身の課題を見つめなおしてもらうことで、船長自身の中で今まで考え付かなかったアイデア次々と湧き出してきました。このような一連のプロセスを経験することで船長自身で考え、トライ&エラーを繰り返して自走し始めました。漁師は割と他責な考え方をしがちです。他責のままだとクラウドファンディングを行っても次につながりません。 しかし、船長は自分事としてとらえ自走しようとし始めました。これでスタートラインに付ける。そう感じたので思い切ってクラウドファンディング実施に踏み切りました。今後の展望漁師の生活を改善するために澱んでしまった「お金が回る仕組み」を再構築したいと考えています。船長は船長個人で「収穫」⇒「製品製造」⇒「販売」という収益化する仕組みを持っています。この仕組みを少しずつ広げて他の漁師の皆さんも参画できるようにし、お金が回遊するような「お金の養殖場システム」を創れればいいなと思っています。漁師が儲かるようになれば必ず漁師人口は増えます。本当に儲かる仕組みができるまでにはイノベーションが必要であり、もっと時間がかかると思います。せめて私たちの活動がそれまでの時間稼ぎになればと思っています。プロジェクト後の活動最後に今回のプロジェクト後の活動についてお知らせします。保健所検査に対応できるようにするための設備工事については見積取得を行い、支払い日の調整が済み次第着工いたします。ネットショップ開設につきましては流通やプロモーションまで一括して行っていただける団体様と加盟交渉を行っております。加盟することになった場合はネットショップ開設のための費用をそちらに振り向けることを考えております。リターン品につきましては材料のイカは全て船長手釣り分で確保できています。製造にかかるコストよりも配送コストの方が課題となっており、ご支援金の振り込みが完了したら順次発送させていただく手はずです。現在は材料は全て「活き締め冷凍」の状態で保管してあります。以前の記事でも書きましたが「活き締め冷凍」だと鮮度を保ったまま2年間保管ができます。製品にしてしまうと保管期限が冷凍でも2か月となってしまうため、発送直前に製造することとしています。お手元に届くまでもう少々お待ちくださいませ。次の「剣先いか漁」のシーズンは来年3月末~8月中旬と見込んでいます。今年は不漁のため材料のストックがあまりありませんが来年はもっとたくさんお届けできるようになればと思っています。この度は多大なご支援誠にありがとうございました!これからも活動は続きます。どうぞよろしくお願いいたします!
大変ご無沙汰しております。お盆期間は縁起を担ぎ休漁するのですが、そもそも海水温が高く呼子近海でも剣先いかが生息できる状態ではなくなっています。お盆休漁直前の漁でも1回一晩あたりで10杯釣れるかどうかという状況でした。その後も海水温が下がることはなかったため、近海での漁しかできない道楽丸は今シーズンの剣先いか漁を終了することとし、道楽丸は船底の掃除と塗装のためドック入りしました。今回の台風10号はちょうどドック入りした直後だったため船の係留の心配をすることなく過ごすことが出来ました。現在はご支援いただいた皆様のリターン品製造を行いながら9月以降の漁の準備を行っています。9月以降はヒラマサ、サワラ、アラカブなどを釣るとのことです。ヒラマサやサワラは焼き魚用として、アラカブは煮つけやみそ汁用としての製品化を行う予定です。当クラウドファンディングはまもなく終わりますが、道楽丸と船長の挑戦は続きます。今後の漁師料理の製品化にご期待いただければ嬉しく思います。
<今週の出漁状況>1週間コンスタントに出漁できたものの折からの猛暑で水温の上昇も激しく、いつもの海域での生息数が減少しています。やはり近海で30度を超えるようになるとさらに沖の方に移動してしまうため小型漁船である道楽丸では群れを追うことができません。元々、お盆頃から海流の関係で群れの生息水域が変わるので今年は少々早いですが道楽丸での漁は終わりかなと言ってました。最新の釣果は15杯程度。7月の一番連れたときで1回の出漁で60杯だったので、かなりの釣果減少ですね。今回ご支援いただいた皆様分のイカは既に確保してあり、それ以外の在庫を使って呼子朝市やお土産屋さんで現金に換えるための製品を少々出火したとのこと。また、試作してきた商品もお土産屋さんに出荷して反響を見ているようです。これから気温水温次第では給料に入り、リターン品製造と出荷を中心に作業を進めるとのことでした。皆様のお手元に届くまで今しばらくお待ちくださいませ。※次週の「今週の道楽丸」はお盆等のためお休みするかもしれません。 何かトピックスがあればその都度お知らせします。
<今週の出漁状況>今週は梅雨明けもあって順調に出漁できています。今年はいきなり猛暑日が続き海水温も高めで推移しているため不漁の懸念がありましたが、活き締め冷凍中のイカだけでもすでに数百杯に達している状況とのことです。ただ、海水温が高いためサイズは小ぶりなものが多く、これから夏本番に向けて数も徐々に減っていきそうなため、とにかく今は漁に集中することにしています。<トピックス>通常であれば日中に商品製造を行うのですが猛暑の影響で天日干し中に必要な水分まで飛ばしてしまい風味を損なう可能性があるのと同時に船長自身も「干物になってしまいそう」なため、今週は作業を控えています。夜間の漁でも相当に暑いようで、水揚げして活き締め冷凍した後は自宅でしばらく休むくらいだそうです。自然相手の商売は気候との戦いでもあるので体調に留意しつつ頑張っているようです。