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ワッショイ!ワッショイ!
中尾集落に子供がいなくなったのは、およそ15年前。
学校や就労環境が豊富ではない山間地の長谷地域では、一度都市部に出ると、戻ってくることは極めて難しいのです。それは、日本各地の山間地で、現在進行形で起きている現実です。
かつて、まだ子供がいた時代、他の集落と同じように中尾では子供神輿が活躍していました。
子供たちが神輿を担ぎながら集落内を練り歩き、集落の大人たちは愛おしそうに彼等を見つめ、子供達におひねりを渡していたと。
全国各地で見られたそんな風景は、過疎化が進む今の日本では毎年毎年少しずつ減りつつあります。
中尾は、そんな時代を先行して、約15年前に子供神輿を集落の倉庫にしまうことになります。
それから15年───
集落のおじさん達から、「あの神輿は相当ホコリをかぶっているからな。使ってくれるのは嬉しいが、一度確認してみた方がいい」
と言われ、先日初めて子供神輿を見せてもらいにいきました。
するとなんと・・・
めちゃめちゃ綺麗な状態の子供神輿が、そこにはありました。
カバーをかけられ、15年を経ても綺麗な状態を保っていた子供神輿は、15年間、まるでその時を待ち望んでいたかのようです。
子供神輿の姿を見た田楽座の逸枝さんは、「この神輿が動いたら中尾の神様が喜びますね」と一言。
8/24のその時。まつりの開演と共に、15年の時を経て、中尾の子供神輿も動き出します。