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亀島川のほとりでのんびり楽しむコーヒーを、パンと一緒にすべての人たちに届けたい!

東京・八丁堀の亀島川沿いの小さなベーカリー&コーヒースタンドです。亀島川は現在、「かわてらす社会実験」が構想され、未来へ向かってどんどん魅力が増しています。ハイスペックなコーヒーマシンを新たに導入し、都心でありながら川を眺めてひと息つける、街のサードプレイスになることを目指します。

現在の支援総額

1,976,333

131%

目標金額は1,500,000円

支援者数

182

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/07/19に募集を開始し、 182人の支援により 1,976,333円の資金を集め、 2024/08/31に募集を終了しました

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現在の支援総額

1,976,333

131%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数182

このプロジェクトは、2024/07/19に募集を開始し、 182人の支援により 1,976,333円の資金を集め、 2024/08/31に募集を終了しました

東京・八丁堀の亀島川沿いの小さなベーカリー&コーヒースタンドです。亀島川は現在、「かわてらす社会実験」が構想され、未来へ向かってどんどん魅力が増しています。ハイスペックなコーヒーマシンを新たに導入し、都心でありながら川を眺めてひと息つける、街のサードプレイスになることを目指します。

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セカンドゴール300万円を目指します!

ありがとうございます!

カワイイファクトリー株式会社の代表を務めております、原田環です。
編集・執筆・出版業の傍らで、東京・八丁堀でカワイイブレッド&コーヒーを運営しています。

10周年を機にクラウドファンディングに初挑戦してから27日目、目標額150万円を達成しました!

ご支援下さったみなさまに心より御礼申し上げます。ほんとうにありがとうございます!
風がピタリと止んだように思えたときもありドキドキしましたが、なんとか最初の目標額を達成することができました。
ほんとうにご支援・応援・拡散くださった方々のお陰です。
とにかくありがとうございます。

ここからは第2目標の300万円達成を目指します!

引き続きのご支援、応援をぜひよろしくお願いします。


資金計画の全容

みなさまからのご支援の使途についてご説明します。

■目標額150万円達成……スイス製全自動コーヒーマシンの購入費用に約60%を充当(達成!)

■第2目標額300万円達成……スイス製全自動コーヒーマシン+VBM社製マシン購入費用にほぼ充当(←今ここ!)

■第3目標額400万円達成……コーヒーマシン購入+カフェシンク回りの改装とテラス出入り口修繕に充当

今から第2目標を目指します!

リターンに関するリクエストはじめ、プロジェクトに関する質問などありましたら、遠慮なくメッセージにてお知らせ下さい。迅速に対応いたします。

また、活動報告でもお伝えしましたが、ご支援いただいた方全員に、新しいコーヒーマシンで淹れるコーヒーを1杯無料で飲める引換券をおつけいたします。

それでは、引き続きのご支援、拡散、お気に入り登録をどうぞよろしく願いいたします!

カフェの現状

ここで改めてコーヒーマシンの現状とご支援の使い道について説明します。

まずは現状のコーヒーマシンです。

イタリアVBM社の小型エスプレッソマシン.ベーカリーに付随した小さなコーヒースタンドのために創業時に導入しましたが、10年目を迎え、ボイラーが老朽化して水漏れが止まらない状態

メーターの中にも蒸気が入り込んでいますが、今のところなんとか使えています.メーカーの担当者に見てもらったところいつ使えなくなってもおかしくないと言われ、修理しても直らないと診断されました。

導入予定のコーヒーマシンはスイス製

導入を予定しているコーヒーマシンは店のアイコンでもあるVBM社の同型モデルのタンク式マシンと、スイス製のハイスペックな全自動コーヒーマシンです。

バリスタがもう一人いるのと同じ働きをするこのコーヒーマシンを新たに導入することで、お客様をお待たせすることなく、高品質なエスプレッソやラテ、カプチーノを提供することができるようになります。

それだけではありません。このマシンはなんと、冷たいミルクフォームをつくることができるのです。つまり、夏でも濃厚でシルキーなフォームのアイスカフェラテが提供できることになるんです。バリスタが開発するカフェメニューが今以上に豊かになることで、川風に吹かれながらのコーヒータイムがより充実したものになります。

亀島川へのこだわりと夢

ここまでご支援いただいてきて、以前にも増してプロジェクトの意味が明確になってきました。私はなぜ、これほどまでにこのカフェ、このコーヒーマシンのレベルにこだわるのか。

それは店に面したこの亀島川があるから。東京駅からほど近いこの川はまるでベニスの運河、あるいはパリのサンマルタン運河のような、知る人ぞ知る隠れた名所なんです。この川の名前にちなんでお店のマークにカメを加えました。

カメの歩みはのろいですが、歩き続けるんです。万年も長く生きます。

亀島川は静かで、親しみ易く、のんびりした気分になれます。その川を見たお客様から、外に出てコーヒーやパンをいただきたいという声があがり、小さなテラスをつくりました。

そして今、川の魅力にとりつかれた有志らが、このテラスを拡張した「かわてらす社会実験」を構想しています。近い将来、京都の川床のようなテラスができるかもしれません。


川にせり出したテラスの素案.川床のようなテラスが茅場町から八丁堀、新川に連なって行く日がくるかもしれない..
提供/亀島川にぎわい創出協議会

そして舟はゆく

この夢をたくさんの人と分かち合いたいです。そのためにもカワイイブレッド&コーヒーという小さなパン屋、小さなコーヒースタンドを続けなければならないのです。そして多くの人に気持ちよい川風とコーヒーとパンを味わってほしい。

それには老朽化したコーヒーマシンをまずは取り替えねばなりません。そうしないとコーヒーを提供することもできないから。

これがクラウドファンディングに挑戦するきっかけとなりました。

このプロジェクトは、同じひとつの夢をみる人たちが乗り込む一艘の舟だと思っています。

パリ・オリンピックの開会式で選手団がひとつの舟に乗ってセーヌ川を行くように、同じ夢をみるご支援者の皆さまと私たちは、このプロジェクトという舟に乗り合わせて亀島川をゆくのです。未来という大海原を目指して。


プロジェクトの舞台、カワイイブレッド&コーヒー

プロジェクトの舞台を紹介しましょう。東京駅八重洲口から東に向かって15分ほど歩きますと、亀島川という小さな川にたどり着きます。この川の眺めが気に入って、今から10年前にベーカリー+コーヒースタンドをオープンしました。

東京駅八重洲口から歩いて15分.カワイイブレッド&コーヒーは亀島川の曲がり角に位置している.

当店は店舗内に併設した工房で、自家製発酵種と国産小麦でつくる焼きたてのパンとともに、バリスタが抽出するシングルオリジンのコーヒーを提供しています。

ブランドミッションは「パン、コーヒー、よい一日」。

この言葉を心に刻み、チーム一同、お客様の一日をよりよいものにしたいと日々奮闘努力しています。


こんにちは! チーム一同、張り切ってみなさまのよい一日に貢献します!

亀島川のほとりでのんびり楽しむコーヒーを、パンと一緒にすべての人たちに届けたい!

カワイイブレッド&コーヒーでは、店舗面積約7坪という狭さに合わせて、最小サイズの業務用エスプレッソマシンを設置しています。最初からパンもコーヒーも同等に高品質を目指していましたから、コーヒーサーバーで長時間温め続けたコーヒーを出すことはあり得ない選択でした。

だから、芸術的な焙煎家として知られる京都のオオヤミノルさんにお願いして、コーヒー豆もパンに合わせたダークローストに調整してもらいました。コーヒーは、焙煎度合いに合う独自の抽出方法をマスターしたバリスタがエスプレッソを抽出し提供しています。エスプレッソはチョコレートのようにとろみがあって、シングルオリジンならではの果実味と、カカオのような甘い余韻が後を引く、独特なおいしさがあります。

オオヤさんの抽出法は独特.通常のエスプレッソに比べると温度が低く、抽出量も少ない濃厚タイプ.

エスプレッソマシンはイタリアのヴィヴィエンメ。小さなマシンですが、素晴らしいスチーム力を誇ります。業界でもめずらしい低温殺菌牛乳を使い、このスチームで作り上げるミルクフォームは味も栄養も満点。これ目当てに日々来店してくださるラテ好き、カプチーノ好きのお客様もたくさんいらっしゃいます。

低温殺菌牛乳のミルクフォームはシルキー.しかしながら、最近になってパワーダウンが否めません。メンテナンスを受けたところ、だいぶ年を取ったからいつだめになってもおかしくないと言われてしまいました。

ヴィヴィエンメの調子が悪くなってきたのと対照的に、“カワイイ”のコーヒーファンは増えています。

コロナ禍が明けて海外からのお客様の来店も増え、行列をつくる日もしばしば。10年前には考えられなかった光景です。

そして、近所のオフィスワーカーやマンションにお住まいの方の来店も以前の様子に戻りつつあります。

テラスでのんびりとカフェタイム.友人との会話もはずむ.亀島川に面した小さなテラスで、お客様がおいしいコーヒーを飲んだり、焼きたてのクロワッサンや自家培養発酵種を使った本格的なサワードゥブレッドを楽しんでいる光景をみて、私ははっとしました。

前よりテラス席を希望するお客様が増えてる気がする。テラス席が空くと、中でコーヒーを飲んでいた人が、なにげなく外へ移動しているではありませんか。

テラスは猫の額(ひたい)、お世辞にもきれいとは言えない亀島川ですが、私にとってもうれしい発見です。

改めて——現在かかえる問題と実現したいこと

現状は、コーヒーマシンが老朽化しているために、1度にたくさんのお客様が来店した際はお待たせしてしまうことが多く、たいへん申し訳ないと思うことがしばしばです。諦めてお帰りになってしまう方もおり、ほんとうに切ないです。

カワイイブレッド&コーヒーのイチオシ商品の一つ、クロワッサン。発酵バターと八丁堀サワードゥ、全粒粉を使ったアルチザンブレッドタイプ。かじるとサクッとしていて、しっとりとバターの風味が広がる.

せっかくパンと一緒においしいコーヒーを持ち帰りたいと思っても、コーヒーが追いつかないのです。

そんな残念な状況をなんとか改善したい。

このような思いからこのプロジェクトを立ち上げました。

題して、

「亀島川のほとりでのんびり楽しむコーヒーを、パンと一緒にすべての人々に届けたい!」プロジェクト。

亀島川にかかる亀島橋を当店のテラスから眺める.右手ビルの奥にギリギリ、スカイツリーが見える.

カワイイブレッド&コーヒーは、10年前にはじめたときはベーカリー+コーヒースタンドでした。しかし、今年の10周年を機にカフェ+ベーカリーに変身します。

このプロジェクトで実現したいのは、次のふたつです。

1.老朽化したコーヒーマシンに変わる新たなコーヒーマシンを導入

2.カフェ利用に合わせ厨房設備を改装

店舗がある日比谷線八丁堀駅周辺はまだまだ昭和の古いオフィスビルが多く、飲食店といえば夜営業の焼き鳥屋さんか居酒屋ばかり。東京のど真ん中にありながら、日中はカフェ難民が多いことでも知られています。今こそ、個人経営の個性あふれるカフェが求められています。

パン、コーヒー、よい一日.

そんな個性派なカフェのひとつとして、このカワイイブレッド&コーヒーを、当店のファンの皆さまやコーヒー好きの皆さまと一緒に「カフェ+ベーカリー」へとリニューアルしたい。それがプロジェクト立ち上げのきっかけです。

2024年、カワイイブレッド&コーヒーは、川のほとりで、ひとりでぼーっとできる小さなカフェ、2人でまったり過ごせるカフェ、子どもとひとときを楽しむカフェの実現のために、さらなるステージを目指します。

対面式でパンを選び、コーヒーを注文するカウンター.改装後はもっと使い勝手がよいカフェカウンターになる予定.

カワイイブレッド&コーヒーこれまでの歩み

ここで、私たちのお店の10年の歩みについてざっくりとお話しましょう。

2014年7月、東京・八丁堀にオープン

アートとデザインに特化した編集・執筆・出版を行なうカワイイファクトリー株式会社。その代表原田が思い立ち、東京・八丁堀の亀島川のほとりにベーカリー+コーヒースタンドをオープンしました。

オーブンして2年たったころの店頭。白にロゴマークのA看板は工芸作家、工房イサドさんの作品.

「きっかけは、欧米を取材した際に訪れたベーカリー。そこで提供していた本格的なクロワッサンやバゲット、自家培養発酵種を使ったワインにあうパンが日本でも食べたいと思ったが、当時引っ越したばかりの八丁堀にそんなベーカリーは一軒もありませんでした。だから、自分でつくろうと思いました」

オープン当時、異業種参入について聞かれる度に、私はこんな説明をしていました。

どうせなら、パンもコーヒーも同時においしいほうがいい.どちらも真剣勝負です.

当時の八丁堀にはパンとコーヒーが同時に満足できる店がなかったため、おいしいパンにはおいしいコーヒーがなくてはならないとの哲学から、パンとコーヒーが対等関係にある店づくりを構想しました。店名にブレッド&コーヒーとあるのはそのためです。ブレッド&コーヒーとは、「パンとコーヒーと」ではなく、「パンもコーヒーも」という意味です。

では、店名の「カワイイ」は?

オープン当時のオリジナルスリーブ.「カワイイ」をイメージしたデザインは札幌のグラフィックデザイナー、ワビサビ/wabisabiさんに依頼.

これは社名である「カワイイファクトリー」からきています。

「かわいい」という感情・ことばは、平安時代に書かれた清少納言の「枕草子」に登場して以来(当時は「うつくし」が「かわいい」という意味だった)、現在にいたるまで日本人の潜在意識に連綿と刻まれてきました。「かわいい」という言葉には、か弱きものを慈しむという意味があります。それを私なりに解釈し、弱さを肯定し弱きを助けることと理解しました。

そう考えていくと、「かわいい」という言葉が「だれの心にもある弱さに寄り添い、だれもが自分らしく、ありのままに生きる世界を目指す」という思いにぴったり当てはまるじゃありませんか。最初は思いつきと軽いノリで命名した「カワイイファクトリー」でしたが、今ではミッションとビジョンと切っても切り離せない関係になっています。

店内のカウンターで.狭いながらも落ち着くスペース.コロナ禍以前はマグカップでコーヒーを提供していた.改装後は紙カップから磁器製マグに戻す予定.

2015年2月、ベイカーなしのベーカリーに

パン屋をはじめることにしたものの、パン屋のことなどなにもわかりません。そこで知り合いの知り合いに紹介されたベイカーにプロデュースをお願いしました。そして2014年7月、なんとかオープンにこぎつけましたが、開店景気が終わり半年もたつとスタートアップにありがちな最初の挫折が訪れました。

いろいろと考えた末、ベーカリーは一旦中断し、バリスタのワンオペによるコーヒーメインで行くことにしました。しかし、ベーカリーカフェとしてオープンしたため、パンを求めてやってくるお客様もいらっしゃいます。そのような方たちのためにパンを仕入れて急場をしのぐことにしました。誰もいない工房には新品の設備がひときわ輝いて見えました。

発酵をチェックする.酵母はその日そのときの温湿度に大きく影響を受けるため、温度管理は欠かせない.できるだけ伝統的な工法で回りの環境と共存しながらのパン作りにこだわっている.

ベーカリーを諦めたわけではありませんでした。水面下では、この店にふさわしいベイカーとの出会いを探っていました。知り合いのパン屋さんにも相談し、募集の張り紙も貼ってもらいました。

しかし、世の中の職人不足もあって、なかなかうちの条件に合うベイカーは現れません。ベイカー不在中は私が毎日発酵種の種継ぎをおこない、なんとかパン種の命をつなぎました。

ある日、当時の初代バリスタ、元木がこう言いました。「原田さんが工房で種継ぎしているのを常連さんがみて、パンの職人さんが入ったんですね! と喜んでいました。でも、申し訳ないと思ったので、違います、オーナーですとお伝えしました」。

なんとも情けない話です。パンが求められているのに、仕入れてきたパンは種類も数も少なすぎました。来店するお客様は日に日に減っていき、それでも毎日店頭に立たねばならない元木が、ひとりでそっと涙ぐんでいるのを私は見て見ぬ振りをしていました。このことを私は決して忘れることはないでしょう。(ごめんね、元木)

2015年4月 ベイカー着任

4月になり、自家培養発酵種を使った国産小麦で作るパンを焼けるパン職人がようやく見つかり、藁をもすがる思いでパンを託しました。バゲットと同じ生地を使ってあんバターを成形する.あんこは十勝産有機小豆を工房で手作りしている.

このベイカーは昭和のパンが好きな庶民派で、50種類以上のパンを開発。あんパンやカスタードパン、ベーグルからフォカッチャまで多種多様なパンが並ぶ昭和系のベーカリーカフェができていきました。しかし、それは私が夢見たベーカリーではありませんでした。

2018年 未経験の原田がベイカーに転向、バリスタは2代目へ

2018年はカワイイ史上、大きな転換点を迎えた年です。元木が去り、残されたバリスタ村田が2代目を引き継ぎました。そして昭和系ベイカーも独立のため去ることになり、またしても窮地に陥りました。いろんな採用希望者と面接しましたが、そう簡単によい出会いはありません。絶対にあり得ない選択をするしかないところまで追い詰められました。それは、代表の私が一旦ベイカーに転向するという最後の手段の選択です。いよいよ退職まで残り2ヶ月に迫り、ついに決断しました。ベイカーになるための8週間トレーニングを組んでもらったのです。その後は朝5時から夕方4時過ぎまで猛特訓を行ないました。

まさかほんとにベイカーになるとは。人間万事塞翁が馬。人生、なにが起こるかわかりません。

クロワッサンの発酵を見極める.サワードゥで発酵させるため、前夜からの天候に左右されるから気が抜けない.

もともとの業務であった編集と執筆の案件も同時に進行していたため、睡眠時間は平均4時間程度まで減り、体重も一気に減りました。久しぶりにあう知人は病気じゃないかとひやりとしたそうです。パンの製造は当時アシスタントベイカーだった最首のおかげでなんとか継続することができ、店頭からパンがなくなることだけは免れました。(ありがとう、最首)

2019年6月 サワードゥの開発に着手

私が引き継ぐにあたり、件(くだん)のベイカーは言いました。「自分でつくることができるのはいいことです。私は酸味のあるハード系は苦手だからつくらなかったけど、今なら原田さんがつくりたがっていたパンを自分でつくることができますよ」と。

オープンした頃からずっと気になっていたサワードゥ。自家培養発酵種はつくっていましたが、欧米で主流になりつつあるリキッドタイプの自家培養発酵種、サワードゥをどうしてもつくりたいと思い、開発に着手することにしました。水と小麦と酵母の餌になるモルトエキス(麦芽糖)でサワードゥ(発酵種)を培養する.モルトを入れるのは小麦のうま味を酵母に食べられないようにするため.入れなくてもよいが味に影響が出る.こういう知識は本を読みあさって手に入れた.このドロドロしたなかで300種類以上の酵母菌がわいわいと集まってコロニーを形成している.

日本では、自分でつくる発酵種といえばルヴァン(フランス語で発酵種という意味)という固めのタイプが主流です。この種はすでに完成していたため、今度はサンフランシスコのベーカリーが有名にした液状の発酵種、“サワードゥ”を、なんとか自力で開発しようというのが私の目的でした。

サワードゥを用いた伝統工法によるパン作りは、水と小麦と塩でパン生地を発酵させ、膨らませるというもの。ゼロから酵母を育てるため、はじめのうちパンは思うように膨らんでくれませんでした。いつものパンをつくる傍らで少しずつ試しながら毎日酵母に餌をやって育てる日々が続きました。

亀島川でSapの練習に励む大学生.コロナがはじまった頃からおなじみになった朝の風景.

2020年、新型コロナウィルス感染症のパンデミックが日本にも拡大

感染防止対策による営業時間の短縮、換気の徹底、飛沫防止対策などに追われました。

2023年、ベイカー最首が発酵種アドバンスコースを修了、バリスタは3代目へ

種継ぎを毎日つづけて4年が過ぎた頃、ようやく納得のいくパンが焼けるようになってきました。酵母菌が増えて力がついてきたのでしょう。このタイミングで自家培養発酵種を使ったパン作りの総仕上げとして、ベイカー最首に日本パン技術研究所の研修を受講してもらいました。彼女の得た知識と見聞と経験が追い風となって、いよいよ開発は最終段階へ突入していきました。

元気な酵母で大きく膨らんだサワードゥブレッド.同じ生地で成形を変え、カントリーブレッドとローフの2種類を焼く.酸味はほとんどなく、中は高加水でモチモチとしている.3日間、柔らかさが持続するうえ、日持ちもよい.

2024年、八丁堀サワードゥ誕生

年が明けると、サワードゥの発酵が安定していることに気づきました。パンが勢いよく膨らんでいきます。長期の休みにも耐え、より強い酵母菌へと育った結果、パンの味わいも安定してきました。元気がいい発酵種の誕生です。

そして角食を除くすべてのパン生地にサワードゥを加えた結果、国産小麦のうま味が引き出され、穏やかな酸味と食感のよいパンが製造できるようになりました。

オープン前に次々と焼き上がるパンを店頭に並べる.

八丁堀の亀島川のほとりに生息するさまざまな種類の酵母菌たちが作り上げるサワードゥはここ、カワイイブレッド&コーヒーにしか存在しません。サンフランシスコにサンフランシスサワードゥがあるように、今や八丁堀には八丁堀サワードゥがあるのです。カワイイブレッド&コーヒーの入口に張られたロゴマーク.

2024年7月 10周年を迎える——ここから先の未来へ

八丁堀サワードゥの誕生とともに、オープン時に夢見たクロワッサンとバゲットと、ワインにも合うシンプルなハード系食事パンを提供するベーカリーが完成しました。

そして、おかげさまでこの7月には、10周年を迎えることができました。これを機に、次の目標はカフェの充実です。

コロナ禍が終わり、外で過ごすことが多くなってきたお客様のために、コーヒーまわりの設備を見直し、新たなコーヒードリンクの開発、コーヒーに合う菓子製造を準備中です。

次の未来へ向かって新たなコーヒーマシンの登場を待つ

ベーカリー+コーヒースタンドから、カフェベーカリーへ。

今回のクラウドファンディングへの挑戦を通してやりたいのは、新旧のお客様とつながり、街の新たなサードプレイスとなって未来の八丁堀カフェ文化を育てること。

従来のベーカリー+コーヒースタンドから、カフェベーカリーへ。カワイイブレッド&コーヒーはコーヒーショップにベーカリーが併設されたお店へと進化します。

牛乳が苦手な人に人気のオーツミルクラテ.植物性のミルクフォーム。

支援金の使い道について

集まった支援金はCAMPFIRE手数料を除き、以下のように使わせていただく予定です。

■コーヒーマシンの購入と設置費用

■カフェカウンター、カフェ厨房まわりの改装工事費

最初のリノベーション図面.  今後、この空間がどう変わるかはクラウドファンディングの結果次第. 設計は今回も西沢立衛建築設計事務所が担当する.  図面作成・提供:西沢立衛建築設計事務所

以上の実現によって、

1.ドリンクのご提供までの時間を短縮する

2.従来のコーヒーマシンではできなかった、新しいドリンクメニューの開発・ご提供

3.パンのみのお持ち帰り、お持ち帰りとイートイン、イートインのみといった複数のサービスの動線をスムーズにし、お客様へのより快適なサービスをご提供

4.スタッフの負担軽減を軽減し、コミュニケーション豊かなサービスを提供

などが可能になります。

応援メッセージ
リターンについて

15のリターンをご用意しました。

・御礼のお手紙をお送りするプラン

・CAMPFIRE限定色オリジナル手ぬぐい1本

・バゲットブランチセット引換券とアートブック1冊

・おすすめパンセット

・「クロワッサン+コーヒー セット」引き換え券2枚

・コーヒーチケット(10枚)+CAMPFIRE限定色オリジナル手ぬぐい1本

・クリスマスシュトレン1個+CAMPFIRE限定色オリジナル手ぬぐい1本

・コーヒー豆定期便(1年間)+CAMPFIRE限定色オリジナル手ぬぐい1本

・店頭でのお買い上げから半年間10%割引+CAMPFIRE限定色オリジナル手ぬぐい1本

・店頭でのお買い上げから1年間10%割引+CAMPFIRE限定色オリジナル手ぬぐい1本


また、ほかでは味わえない体験型リターンも企画しましたので、ぜひご参加ください。

・マンツーマンでバリスタ体験

・みづは号でワインとパンを楽しみながら行くお台場レインボー花火舟遊び

・早朝のパン工房見学会 朝食つき

・代表原田との茶話会

その後、新たなリターンを追加しました。

・お店を貸し切りモーニングセット

・こどもパンづくり体験

・プチ定期便パンセット3ヶ月

・みづは号で! ワインとパンと一緒にチーズテイスティング舟遊び

・ブランド支援


最後にひと言

私たちが営むカワイイブレッド&コーヒーは、東京駅から歩いて15分の都会の真ん中にあります。亀島川という小さな川のほとりにあるこの店で、ぼんやり過ごす時間はかけがえのない宝物です。

江戸時代にはお堀と呼ばれたこの川のテラスでいただくパンとコーヒー。

過去と現在がラテアートのように混ざり合い、時の経つのも忘れてしまいます。

ここでしか味わえないカフェ体験を、皆さまにもぜひ満喫していただきたいです。

亀島川のほとりでのんびり楽しむラテやエスプレッソを、アルチザンブレッドとともにすべての人たちに届けたい!

このプロジェクトへのみなさまのご参加をお待ちしています。

撮影(一部を除く)・動画/市川勝弘
ロゴマーク、スリーブのデザイン:デザ院 ワビサビ/wabisabi
協力:SOBEIGE GRAPHIC


支援金の使い道

集まった支援金は以下に使用する予定です。

  • 設備費

  • リターン仕入れ費

※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。

最新の活動報告

もっと見る
  • 活動報告を投稿するのは久しぶりです。たいへんお待たせしました。10月28日月曜日、新しいコーヒーマシンの設置、搬入をおこないました。スイスのテルモプラン社第4世代モデル、Black & White  compact (BW4C)です。29日火曜日、バリスタ森の最終調整を終え、定休日明けの10月30日水曜日からこのマシンでのコーヒーメニューの提供が始まります。私たちが使用しているオオヤコーヒアソシエイツ カフェ工船の豆は、シングルオリジンでありながら複雑で多層的な味わいをもっているのが特徴です。この豆のポテンシャルを最大限に引き出すための豆の挽き目、量、温度などを念入りに調整しました。そして、ラテのためのスチームとフォームミルクのバランスを重点的に。このマシンはスチームでミルクを温め泡立てるのではなく、ボイラーでストレートに炊く設計です。そのため、蒸気で薄まることなくミルクの味を出すことができます。当店で使用しているミルクは低温殺菌乳。高温殺菌でタンパク質が壊されていないため乳の味わいがそのまま活かされるので、このマシンがあれば鬼に金棒といいますか、濃くて甘みのあるミルキーなラテをお楽しみいただけると思います。しばらくはスムーズにいかないこともあるかと思いますが(何せ前代マシンのヴィヴィエンメを10年使ってきましたので)、一緒に育てるように見守っていただけますと幸いです。リターンの発送も少しずつ進めておりますが、ご支援いただいた皆様には「コーヒーおためし券」を同封しております(まだ発送できていない方も多く心苦しいのですが、もうしばらくお待ちくださいませ)。皆様のご来店をお待ちしております。仕事を終えたヴィヴィエンメを、森は綺麗に磨き上げていました。おつかれさまでした。そしてBlack & White、明日からよろしくお願いします! もっと見る

  • お陰様をもちまして、プロジェクトは成功のうちに終了しました。ご支援ほんとうにありがとうございました!

    2024/09/01 08:04

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 7月19日にスタートした私たちのはじめてのクラウドファンディング。「亀島川のほとりでのんびり楽しむコーヒーを、パンと一緒にすべての人たちに届けたい!」プロジェクトも残すところあと1日となりました。ご支援・応援・拡散いただいた皆さま、ここまで一緒に走ってくださってほんとうにありがとうございます。皆さまの励ましがなかったら、途中で脱落していたと思います。台風10号により災害などの被害に遭われていらっしゃる方には心よりお見舞い申し上げます。まだ本州を北上を続けており不安もありますが、私もがんばりますのであと一歩だけ、一緒に前に進みましょう。最後に紹介したい、季節のリターンリターンの紹介も今日で最後になります。紹介したいのはこれ、Cawaii Bread & Coffeeのクリスマスシュトレンです。クリスマスシーズンの12月にお届けします。こちらは毎年楽しみにしてくださっているお客様が多いアイテムです。特徴としましては、まずナッツ類やマジパンを使っていない点が挙げられます。その分軽い口当たりで、クルミやアーモンドにアレルギーのある方でも安心してお召し上がりいただけます。洋酒につけ込んだオーガニック・ドライフルーツは、ドライレーズン、ドライクランベリー、ドライプルーンとレモン果汁。これに国産のいよかんピールが加わります。こだわったのはお砂糖もう一つ、とてもこだわっているのがお砂糖です。シュトレンは長期保存が効くようにバターと砂糖をたっぷり使います。それゆえ、バターは純正の国産バターでないと風味の点で納得できません。また、砂糖も上白糖やグラニュー糖などの精製度が高いものは、甘さが濃厚すぎてシュガーブルーを引き起こしてしまいます。だから使いません。カワイイブレッド&コーヒーではすべてのパンと菓子に精製した砂糖をいっさい使用しません。使うのは粗糖のみ。たくさん砂糖を使わなくてはならないシュトレンは特に試行錯誤を繰り返しました。甘さはほしいけれど甘すぎるのはだめ。歯が染みるほど甘いのもNG。砂糖のコクはほしいけれど、口溶けがよく後味もすっきりしてほしい。そんなあれやこれやにこだわった末、行き着いたのは素焚糖というお砂糖です。素焚糖は奄美大島産のサトウキビのみでつくられた含蜜糖のこと。じっくりと焚き上げることで、原料のもつミネラルと風味をしっかり残した、体にやさしいお砂糖です。なめると口溶けがよく、コクのある甘さが喉の奥にスッと消えていきます。甘ったるい上白糖の対極にあるお砂糖です。見た目は真っ白ではありません。茶色です。雪にみたてるのがシュトレンのお砂糖ですが、こればかりはお許しください。味は保証します。八丁堀サワードゥが入ったシュトレン漬け込みフルーツとお砂糖、これらの材料1つにまとめるのが八丁堀サワードゥを入れたパン生地です。自家製発酵種の効果でふっくら、しっとりとしたシュトレンができあがります。5ミリ厚さにスライスして、毎日少しずつお召し上がりいただくと、味の変化が楽しめます。製造日から2週間目が食べ頃です。包装袋にはパン専用鮮度保持袋「パンおいしいまま」を採用しています。パンの味が損なわれにくい袋ですが、賞味期限を延ばすものではございません。開封後は賞味期限にかかわらずお早めにお召し上がり下さい。カワイイブレッド&コーヒーのクリスマスシュトレン、軽くて甘すぎないタイプをお探しの方にぜひ試していただきたいです。コーヒーのみならずワインやウィスキーなどお酒にもよくあいます。残りあと一日ですが、ご支援リターンの候補としてぜひご検討ください。●シュトレンのリターン【クリスマスシュトレン1個+CAMPFIRE限定色オリジナルてぬぐい1本】10,000円●シュトレン詳細原材料 漬け込みフルーツ(有機ドライレーズン、有機ドライクランベリー、洋酒、いよかんピール、有機ドライプルーン、有機レモン果汁、バニラビーンズ)、小麦粉(国内製造)、バター、素焚糖、洗双糖、卵、自家培養発酵種、白神こだま酵母、牛乳、藻塩、麦芽エキス、有機シナモン、有機ナツメグ栄養成分表示 100gあたり(推定値) エネルギー504.3kcal / たんぱく質4.74g / 脂質30.0g / 炭水化物52.8g / 食塩相当量0.1g賞味期限  製造日より30日保存方法 高温多湿をさけ冷暗所で保存サイズ 約20×12cm 本商品は常温での配送となります。 もっと見る

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