ムービーハッカソン、スタートしました! 運営スタッフの木川です。ムービーハッカソン初日をリポートします! 9月17日13:00。いよいよムービーハッカソンスタートしました!一般市民、学生、そして高校生、映画というメディアに興味のある方々が集まり顔合わせ。やってみたい役割を聞いて、そこからチームわけ。三日間で映画を撮るのがスタートです。 この企画を開催することができたのは、クラウドファンドの支援者のおかげです。ありがとうございます。返礼の準備も進めています。この三日間が終われば本格的に動けます。お待たせしますが、よろしくお願いします。 さて、初日のグループの動きをお伝えします。 神谷監督がリーダーとなる神谷組は、子供たちが多く参加です。どうやら、街中を舞台にハートフルな物語をつくるようです。神谷監督が、参加者たちにいろいろと意見を聞いて、それから街歩き。ロケハンがてら、参加者とコミュニケーションをとりながら、だいたいの場所が決まったようです。本格的な撮影は18日のようです。 小平監督を中心とするグループは、監督自身の思い出を語りながら、参加者たちと映画のリアリティを高める打ち合わせが初日は中心でした。メインとなるお店も決まったようで、明日の夜からがメインの撮影のようです。こちらはこちらで、ハートフルな物語になるようです。 さて、岡田組は13:00からのハッカソンで撮影スタートは14:00からでした。岡田さん率いるハウンドプロジェクトの特徴はアクション映画。今回もアクション映画です。初めて映画作りに参加する人たちもこの勢いに始めはびっくりしていたようですが、だんだんと岡田さんの作り出す映画の空気に溶け込み、めっちゃたのしい!と喜ぶ学生の姿もありました。 撮影は新栄商店街。今回、他のチームもそうでしたが、街のためならば、と撮影場所を提供していただけることが多く、本当にうれしかったです。また、岡田組の撮影には神谷監督が出演したりと、チームが溶け合いながら撮影は進んで行っていました。 この三日間、予想されたことですが、三つのチームのスケジュールが同時進行で進むので、大変ですが、監督たち、俳優たち、参加者、プロデューサー、みんないきいきとしていました。あと、二日間もどのような現場が見られるのか、本当に楽しみです。
あと、二時間。ご支援いただいた方、本当にありがとうございます。 実はちょっとびっくりしています。8/31までの締め切りなので、8/31いっぱいまで募集があるものだと思っていました。しかし、二時間、というカウントダウンが始まりました。8/31になった瞬間に募集が終了するんですね。 もう、あと二時間。あ、名乗るのを忘れていました、運営スタッフの木川です。 この文章のトップに載せた写真。福井市民の方ならご存知でしょう、福井駅前の10年前の姿です。今は、再開発ビル、ハピリンが建っている場所です。当時は福井駅前ショッピングプラザ。この写真は私が、福井工業大学に就職が決まり、下見にいったときに撮った写真です。 10年前。福井駅前にある響のホールでは自主制作映画が公開されました。聞いた話しでは2000人?が見たということです。映画館がいっぱいになって、また次のお客さんを入れて。「福井青春物語」という映画でした。中心街の片町ではもうちょっと前には500人入るクラブがありました。北陸でも一番大きいくらいのクラブじゃないでしょうか。全国から誰もが知ってるアーティストやDJが夜を彩っていました。また、福井から多くのアーティストがメジャーデビューをしました。福井のインディーズバンドなのに、フェニックスプラザの2000人を埋め尽くしたらしいです。 活気のある街だったんじゃないでしょうか。僕が来る、ちょっと前の話ですが。 今、ハピリンに付属する屋根付き広場では、Home Townという音楽イベントが定期的に開かれています。そこに登場するのは、元ルーズ・ドックスのメンバーやナナ・イロさん。メジャーで全国で活躍してた人たちです。他に出てる人たちもバンドブームのときに、本当に多くの集客を集めていたひとたちです。今、彼らは、再び、福井の街中に明かりを灯そうとしています。 10年前に街で活気を感じた人たちは少しずつ父になり母になっているはずです。僕も子供ができました。2歳と0歳です。彼らが青春を過ごす頃に、街は一体どうなってるんだろう、そう思うこともあります。 僕は、いつしか「活気」という言葉が好きになりました。これはきっと生命っていう言葉と近いニュアンスがあるように思います。人間ってきっと社会的生物です。自分一人だけでは生命として完結しない。人とつながって、人と活動して、人の息吹を感じて、生命として自分を感じる。これを活気と呼ぶのではないか、と思っています。 僕らの子供たちが大きくなったときも、活気のある街であってほしい。 福井は空襲と地震で破壊された街です。始め、福井にきたとき、老人の方々は「福井にはなんもないから」という。これを始めは字面通りに捉えていました。また、福井の中心街にあるお寺がコンクリート製なのも、なんか情緒がないな、と思っていました。 しかし、福井の歴史を知り、福井になんもない、という老人は、福井になんでもあった時代があったことを知っているからなのを知りました。コンクリート製のお堂を建てた住職は、空襲で焼け死ぬ人たちを救えなかったことから、焼けないお寺を建てたことがわかりました。 建築系の学科を卒業して、建築家を目指していた私には、はじめてきた福井の駅前は見たくない醜い風景でした。しかし、復興の歴史を知り、急ごしらえで復興をしてきた福井の人たちのことを知ると、駅前の古ぼけたビル。汚く錆び付いた商店街のアーケード。それらが愛おしく感じるようになりました。そこに人の確かに生きてきた証があったからです。 今、福井駅前からはこの古ぼけた商店街はなくなり、新しいビルがたちました。まだまだ、駅前は再開発されるそうです。 私は大学教員です。論文で何かを発信する仕事です。でも、僕は駅前の魅力を伝える論文での言葉が見つかりませんでした。心情でしかなかったからです。だから、私は映画が好きになりました。それは心情で語るメディアだからです。 福井からこれからどんどんと福井の今までの風景はなくなっていきます。しかし、空襲で焼けたときも福井はすべてを失いませんでした。それは人の記憶です。心情です。だから、僕は今の福井駅前から、語り継ぐ物語、語り継ぐ風景、そして語り継ぐ心情をみんなで探したいのです。 これは私が思うムービーハッカソンです。他の方々はきっと違う思いでこの企画に参加されることでしょう。みんなそれぞれでいいと思います。それが活気だと思います。 残り二時間のカウントダウンで、つれづれと書いています。 今回のクラウドファンディング。実は本当につらかったです。始め、全然支援者が現れませんでした。始めの25000円。二週間ほど続きましたが、これは僕と今回の運営系のメンバーです。いわば身内です。あれ?あれ?あれ?と思う日が何日も続きました。Facebookでもお願いをいっぱい書きました。そしたら、少しずつコメントが来るようになりました。支援も入るようになってきました。本当にうれしかったです。そして、福井を離れて、福井を故郷としている方からも支援があったことに気づきました。福井を愛してくれている人がいて、その方が応援してくれる、このことが勇気につながりました。そして、福井で生まれたわけでもない、そして福井を出てしまった私の中に、本当につよくつよく福井を愛する気持ちがあることを理解できたクラウドファンディングでもありました。 支援いただいた方、本当にありがとうございます。そして、活動記録を読んでくれたかた、Facebookの僕の記述にいいねを押してくれた方、シェアしてくれたかた、本当にみなさまの暖かさに支えられた日々でした。 9/17-19はこの経験を、この気持ちをしっかりもって、企画を運営できるようにがんばります。 なんどでも言わせてください。本当にありがとうございました。
参加俳優紹介: 松林慎司 運営スタッフの木川です。 いよいよ泣いても笑ってもあと数日です。現在、249,000円。49%です。奇跡が起きない限り、Successにはいたらないような状況です。しかし、3週間前、35000円の状態で悲壮な気持ちになっていたときに比べれば、本当にみんなも明るい気持ちになりつつあります。どうやって、ムービーハッカソンを運営するのか、そのことに気持ちはシフトしつつあります。 このプロジェクト、ムービーハッカソンを応援してくれる方々。本当にありがとうございます。 実は僕たちはクラウドファンディングは初めてではありません。 映画「カタラズのまちで」。この映画は、フクイ夢アートで、津田寛治さんに監督をお願いしてつくったものです。市の補助金は60万。しかし、津田寛治さんが執筆された脚本は、どう見ても撮影は一週間近くかかる。セリフが一切ない映画だったので、俳優さんも必要。また舞台設定もあったので、美術も必要。いろいろなシーンがでてくるので、そことの折衝もある。このままの脚本だと絶対に、60万ではできない。 そのときの僕は、予算があって、その中でできることを探すのは好きではありませんでした。やりたいことがある、その意義がある、そしてそれが福井のためになる。でもそれを予算がこれぐらいだから、これぐらいしかできないよね、という思考がいやだったのです。自分が監督する映画なら、僕は予算の中でやります。しかし、津田寛治が福井を撮る。この映画は僕だけじゃなく、みんなも見たいはず。だから、その見たい方々に声をかけました。クラウドファンディングです。 津田寛治が撮る映画へのクラウドファンディング。この噂は瞬く間に福井で広がっていきました。新聞も取り上げてくれて、人づてにもいろいろ広がって、大野の山奥から、おじいさんがしわくちゃになった一万円札を、わざわざ福井市役所までもってきてくれた。そんな逸話も聞きました。 結果、映画予算300万となるまで集まりました。長編映画には足りない金額です。でも短編映画なら十分に撮れる金額があつまったのです。 この映画は、主演や主要な役者以外は福井にゆかりのある人からオーディションで選ぼう。いろいろな高校にも行きました。劇団にも声をかけました。そんな中、津田さんの脚本を見て、どうしてもこの映画に出たい!という俳優さんが現れました。 それが松林慎司さんです。 津田寛治さんの事務所の後輩。若手俳優です。しかし、彼の出身地は山口県。そこで津田さんは、「いや、この映画は福井の人か福井出身の人にでてもらうから」。それに対して松林さんは「じゃあ、住民票を福井にうつします!」。こうまでして、彼はカタラズのまちで、に出演していただきました。 カタラズのまちでの予算は300万になったと書きました。しかし、それは映画にすべて使える300万ではありません。ファンドの方へのお礼のイベント、試写会、それらもこの費用から捻出しました。そのため、贅沢な予算を使える現場ではありません。松林さんはプロデューサーの家の一室で寝泊まりをしてもらいました。そして、自分の出演シーン以外は、制作班として道路誘導や現場補助など、いっぱい働いてくださいました。もちろん、俳優としてのギャラは少ないものでしたがお支払いしましたが、それ以外のお手伝いはボランティアでした。そして、僕も福井の人たちも、松林慎司さんを「しんちゃん」といつしか呼ぶようになっていました。僕は松林さんの明るさが大好きです。みんなを楽しくする方。しかし、一旦現場にはいると表情は自然と俳優のものへと変わり、作り出す空気が映画を生み出している。 そして、またいつか、松林さんといつか一緒に仕事をしたい、とそう思うようになっていました。 福井に住民票を移したから松林さんは福井の人になったのではありません。僕たちと一緒に笑って、僕たちと一緒に苦労して、僕たちと一緒に映画をつくった仲間になったからこそ、彼は福井の人になり、「カタラズのまちで」に出演することができたのです。 今年の二月。プロデューサーと、北海道は夕張市に向かいました。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016に参加するためにです。今年は津田寛治ナイトが開催され、津田さんのこれまでの作品が上映されました。「カタラズのまちで」が上映されたのです。津田さん、松林さん、そしてカタラズに出演はなかったのですが一緒に制作にはいってくれた黒岩さん、そしてマネージャーの星さん。カタラズのまちで、を一緒につくった仲間たちと夕張の地で再会しました。 宮田プロデューサーと私は、松林さんにまた福井に来てほしいといいました。松林さんもまた福井に行くよ、と言ってくださいました。 だから、私たちはムービーハッカソンに松林さんに参加してほしかったのです。 右から三人目が津田寛治さん、二人目が松林慎司さん、一番右が木川。そして左から二人目が宮田プロデューサー。 カタラズで学んだことは、映画は結果ではなくプロセスだ、ということでした。そして、クラウドファンディングは資金集めではなく、仲間を見つけることでした。一緒に映画を作る仲間を見つけることです。 上にある写真は、ショートショートフィルムフェスティバルにノミネートし、レッドカーペットを歩いたときの写真です。「カタラズのまちで」を見ると、感極まるシーンがあります。もちろん、劇中にも好きなシーンがいっぱいありますが、エンドロールで、クラウドファンディングに協力してくださった方々の名前で、スクリーンがいっぱいになるところがあります。あのときに、みんなで何かをつくれた、その感動が甦ってくるのです。 今回のムービーハッカソン、元々は津田寛治さんがおっしゃった、みんなで映画をヨーイドンで競争で作りたい、という思い。それを福井の人間が受け止めて企画にし、そしてまたカタラズで培った仲間と一緒に何かをつくることになりました。ムービーハッカソンの3日間、いろんな人がきます。だから、絶対にそこには人との出会いがあるのです。出会いがあれば、何かが起こる。それが明日の福井をつくる重要な何かかも知れません。 泣いても笑ってもあと数日。この間にできる限り、僕も自分の思いを書きます。 みなさん。僕たちの仲間になってください。そして、今しかできない、このイベントでしかできない経験を一緒にしましょう。お願いします!
ムービーハッカソン参加監督の作品が福井で上映 運営スタッフの木川です。 ファンドの〆切まであとわずかとなってきました。現在、228,000円。45%まで来ました。あと数日でどこまでいけるのか。走り抜けるしかありません。 ムービーハッカソンに関連するイベントが明日開催されます。 今回のムービーハッカソン参加監督でもある岡田広さんが率いるHound Projectが毎年福井市内で開催する映画上映会が明日(2016年8月28日(日))開かれます。 上映会では、岡田監督の作品はもちろん、他のムービーハッカソンに参加される神谷監督の作品「ココニ・イルヨ」(福井駅前短編映画祭2015グランプリ)、小平監督の作品「父の日」(福井駅前短編映画祭2015観客賞)を見ることができます。 上映会ではムービーハッカソンについての説明もする時間も用意してもらえるようです。 支援者そして参加者をいっぱい募りたいです!みなさんもぜひに上映会に足を運んでみてください。 福井自主制作映像作品上映祭「BURNING SPIRITS 2016 FUKUI」 2016年8月28日(日)10:30−17;00会場:響のホール入場料:500円(出入り自由) 10:00 開場 10:40 岡田広監督「狼の日」 11:20 神谷竜仁監督「ココニ・イルヨ」 11:50 カノープス「リンゴの頃」13:00 長尾理世監督/小田篤監督「牛乳配達」13:35 木川剛志監督「死神」14:00 羽水高校放送部「胸きゅんボタン」 14:15 小平哲兵監督「父の日」 15:00 D☆スタ「御来店シネマ 14」 15:25 岡田広監督「冷血」 17:00 終了