注目のリターン
もっと見る1,800円
日本語絵本1冊 『もしぼくが鳥だったら』一般価格¥1800/税と送料なし
支援者:74人
お届け予定:2025年01月
3,800円
日本語絵本1冊+プロジェクト応援A ・『もしぼくが鳥だったら』一般価格¥1800/税と送料なし) ・プロジェクト応援¥2000
支援者:32人
お届け予定:2025年01月
3,800円
ゆぎ書房絵本セットB ・『13人のサンタクロース』¥2000 ・『もしぼくが鳥だったら』¥1800 ※『13人のサンタクロース』は12月初旬に発送予定。『もしぼくが鳥だったら』は出版後に別途発送致します。いずれも税と送料なし。
支援者:19人
お届け予定:2024年12月
【Next Goalへ!】
プロジェクト目標額を達成しました!
Next Goal/200万円を掲げて、より多くの方に絵本『もしぼくが鳥だったら――パレスチナとガザのものがたり』、そして、「ガザの子ども図書館」展を届けます。
はじまりは「難民絵本100冊ワークショップ」
ゆぎ書房は八王子市にある小さな小さな出版社です。2020年に創業し、主に翻訳絵本を制作しています。
パレスチナとガザを描いた絵本『もしぼくが鳥だったら』との出会いは、創業前の2016-2018年にメンバーとして参加していたプロジェクト「難民問題から国際理解教育を問う」(日本国際理解教育学会)でした。同プロジェクトの絵本タスクチームでは、難民をテーマにした絵本を収集し、その後、十数回にわたる難民絵本100冊ワークショップをひらいてきました。
教育や学びの現場で、「難民になること」をどう学ぶかは、とても大きな課題です。
国際情勢の解説や統計データの提示がメインになってしまうと、自分とは かけ離れた世界の出来事として、情報をなぞるだけになったり、そもそも関心を向けることをあきらめてしまう。
この問題を子どもたち・大人たちが他人ゴトではなく「自分ゴト」として学び、感じるには、どうしたらよいのだろう?
ひとつの可能性として、絵本ワークショップを行ってきました。
絵本の主人公は、ある日とつぜん難民となり、(多くは戦禍に追われて)移動し、さまざまな状況に直面していきます。
混乱と逃避行のさなか家族が離ればなれになる、戦争になると町のゴミ収集がストップしてしまう、平和な国まで逃げていったけど言葉が分からない・・・など。
「そっか、そんな事態も起きるんだ」と、子どもたち・大人たちは、絵本の場面からこれまで想像もしなかったことを追体験していきます。そして、おはなしから読み取るだけでなく、絵本の絵から、自分で発見することもできる。
ことさらに「議論する」というのではなく、絵本を間に置いて、絵本を読んだ人がお互いの発見や感じたこと・分からないことを、素直に口にしてシェアできる「敷居の低さ」「間口の広さ」も絵本のもつ可能性のひとつかもしれません。
中東絵本の翻訳者・片桐早織さんとの出会い
そんな難民絵本ワークショップに、2019年ごろ、中東絵本の翻訳者・片桐早織さんがたまたま参加され、「パレスチナで難民になった人たちを描いた、アラビア語の絵本をもっと読みたいです」と、ご相談しました。
パレスチナを描いた絵本は多くありましたが、英語などで第三者の視点から描かれたものだったり、あるいは、当事者の視点(により近いところ)から描かれた中東の絵本があっても、必ずしも分かりやすいものばかりではなかったのです。
そんなときに片桐さんが紹介してくれた作品のひとつが、アラビア語絵本『もしぼくが鳥だったら』でした。
いま届けなければならない絵本
『もしぼくが鳥だったら』は、主人公の男の子の視点から、パレスチナの占領、追放、入植を描いた絵本です。ガザをはじめとする多くの場所を彷彿とさせる「壁」も独自の形で描かれます。
「ぼくたち」が故郷の家を追い出されたこと、そして、「ぼくたち」が住んでいた家と土地に、「遠い国から来た人たち」が住みはじめたことが、やさしく、やわらかい言葉で語られます。
しかし、あまりに率直であるため、日本では受け容れられないのではと思い、そのまま5年もの間、為す術もなく手元に置いていました。
パレスチナ/イスラエルの問題は今に始まったことではありませんが、2023年10月7日以降の更に苛烈な状況を目にし、今ならこの絵本も理解してもらえるかもしれないと思い、本作品の翻訳権取得に向けて動き始めました。
パレスチナ/イスラエルでこれまで起きてきたこと、今起きていることをどう理解すればいいのだろう?子どもたちにどう伝えればいいのだろう? 不安や疑問を感じている人はとても多いと思います。
もちろん、この絵本に描かれていることが絶対でも全てでもありませんが、この大きな問題を「知る」ための小さな糸口として、いまだからこそ届けなければならない絵本であると感じます。
版権取得のすべての手続きが完了した今、支援協力を呼びかけるこの機会を、より多くの方々との問題共有の機会と捉えています。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願い致します。
絵本『もしぼくが鳥だったらーーパレスチナとガザのものがたり』
ファーティマ・シャラフェッディーン(文)、アマル・カルザーイ(絵)、片桐早織(訳)
日本語版絵本 巻末解説
絵本に描かれていることの背景を、パレスチナ研究者の鈴木啓之さん(東京大学中東地域研究センター・特任准教授)が、子どもたちにやさしく語りかけるような言葉で解説してくれました。
また、絵本の絵から、パレスチナの歴史と暮らしを見つけ出すヒントも示してくれています。
以下は、鈴木啓之さんのご著書・編著書・訳書の一部です(共著共訳を含む)。
出版・制作情報
【原書タイトル】 لو كنت طائراََ Lau kuntu ṭāʾiran
【原書出版社・出版年】 كلمات Kalimāt/ カリマート (アラブ首長国連邦・シャルジャ首長国) 2009年
※本プロジェクトページへの絵本画像の掲載は、すべて著作権者の許諾を得ています。
【出版情報詳細】https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910343082
※全国の書店・ネット書店での一般購入予約も受付開始しました
※9/18時点で楽天ブックスでご注文可(Amazonは情報反映されておらず)
社会的リターン:「ガザの子ども図書館」展を全国で
ガザへの攻撃が続き、死傷者数が増大していくなか、現地への支援ではなく、日本での絵本出版のための支援呼びかけは許されるのだろうか?
自問自答と関係者との話し合いを重ねました。そして、ただひとつのできること=「翻訳絵本の出版」の実現に注力することにしました。そのうえで、できあがった絵本を皆様にお届けする個別リターンとは別に、PBBY(パレスチナ国際児童図書評議会)よりご協力をいただき、社会的リターンを実施したいと思います。
世界中のIBBY(国際児童図書評議会)による支援も受けて、ガザ地区北部のベイトハーヌーンで運営されていた図書館がありました。Safe Heaven とも呼ばれたこの図書館を、たくさんの子どもたちが訪れていました。今は跡形もありません。
上記図書館とガザでの図書活動その他についての、PBBY(パレスチナ国際児童図書評議会)による画像と情報をパネル化し、絵本販売とともに書店さん等で展示していただけるよう、提供致します。また、絵本販売を伴わない形での展示も、支援団体・学生さんの活動・本読みデモなどでもご活用いただけたら幸いです。
展示パネルの主な内容 (予定)
・国際的な賞を受賞したガザの児童書作家が安否不明であること
・子どもたちとの図書活動を担ってきたスタッフが安否不明であること
・世界各国のIBBY(国際児童図書評議会)の支援を受けてガザにつくられた児童図書館が、2014年と2023年の二度にわたり攻撃を受けて跡形も無く破壊されたこと
・2023年10月のガザ攻撃から200日目に、PBBYが世界に向けて発信した英語・アラビア語でのメッセージ(邦訳を併記します)
翻訳者・原作者の方々と原書出版社のご紹介
スケジュール
2024年10月 日本語版デザイン制作
2024年11月~12月 印刷作業
2025年1月15日ごろ 日本語版『もしぼくが鳥だったら』出版
個別リターンの発送
社会的リターン(「ガザの子ども図書館」展・展示パネル発送)の開始
*個別リターンとして、『13人のサンタクロース』+『もしぼくが鳥だったら』をご希望の方には、『13人のサンタクロース』のみ、12月初旬に発送致します。
最後に
くり返しになりますが、クラウド・ファンディングへの支援協力を呼びかけるこの機会を、より多くの方々との問題共有の機会と捉えています。緊急出版を実現するため、皆様のご支援をどうぞ宜しくお願い致します。
最新の活動報告
もっと見る【残りあと2日】リターン品絵本のご紹介『シマをなくしたシマウマとうさん』
2024/10/15 18:02★★★皆様からのリクエストを受けて、リターン品絵本をご紹介します★★★『シマをなくしたシマウマとうさん』 2024年11月重版出来!/ジョージア発の哲学的<超>おとぼけ絵本 *ジョージア:旧ソ連のグルジア新潮社Book Bang 掲載の翻訳者インタビュー公開中「「バズるジョージア大使」に助けられた 絵本『シマをなくしたシマウマとうさん』 結末でハシゴを外されるストーリーの魅力とは」********************************【ストーリー紹介】ある日のあさ、シマウマとうさんは、じぶんの体のシマがいっぽん、消えていることに気づきます。つぎの日も、そのまたつぎの日も、シマはどんどん消えていきます。お医者さんでもらったシロップも、近所のダチョウがくれた「きせきのなんこう」も、ちっともききめがありません。「シマのないシマウマなんて、みっともないにきまってる!」と、やけっぱちになるとうさん。 そんなとき、シマウマとうさんは、高所恐怖症のキリンに出会って、「首サポーター」の設計に夢中になり・・・。自分に思い悩む、すべての人に贈る絵本です!!【出版情報詳細】『シマをなくしたシマウマとうさん』ソポ・キルタゼ作、前田君江・前田弘毅(訳)ISBN 978-4910343-00-6 44頁2021年:初刷 2024年11月1日:第2刷 もっと見る
リターン品絵本のご紹介『ぼくのなまえはサンゴール』
2024/10/14 01:07★★★皆様からのリクエストを受けて、リターン品絵本をご紹介します★★★『ぼくのなまえはサンゴール』 2024年5月30日出版スーダンの内戦で難民になったサンゴールは、母と妹とともにアメリカへ。でも、アメリカでは、自分の大切なルーツである名前をだれも正しく呼んでくれない。「ぼくの名前なんて、なくなってしまったみたいだ。 」ある朝、サンゴールは自分の名前を伝える、素晴らしいアイディアを思いついて――★ワシントン州子どもが選ぶ絵本賞2011ノミネートほか★「難民絵本100冊ワークショップ」から生まれた翻訳絵本*******あらすじ詳細*******スーダンの内戦で「なんみん(難民)」になった少年サンゴール。帰る家も帰る国もなくなり、母と妹とともにアメリカへの受け入れが決まる。「どこへ行ってもお前はサンゴ-ルだ。どこへ行ってもお前はディンカ族だ」と長老に励まされて旅立つ。アメリカの大都会に戸惑いながら、覚え立ての英語で母を支えるサンゴール。でも、出迎えの人も学校の先生も皆、「サン・・サン・・サンゴエル?」と、きちんと名前を呼んでくれず、同級生にも「サン、サング!」とからかわれる。 「ぼくの名前なんて無くなってしまったみたいだ。難民キャンプへ帰りたい」と思い悩むサンゴール。ある朝、自分の名前を絵で描いて伝えると、同級生たちも次々と自分たちの名前を絵に描き、はじめて皆と打ち解ける。「素晴らしいアイディアね。それに、素晴らしい名前だわ」と先生に褒められたサンゴールは、自分のルーツと自分の名前に胸を張る。【プロジェクト・リターン】ゆぎ書房絵本セットC ¥4000・『ぼくのなまえはサンゴール』¥2200・『もしぼくが鳥だったら』¥1800※いずれも税と送料なし。【出版情報詳細】『ぼくのなまえはサンゴール』カレン・リン・ウィリアムズ (文)、カードラ・モハメッド(文)、キャサリン・ストック(絵)、小野寺美奈、當銘美菜、山西優二、前田君江(絵) 32頁 A4変型 原書は英語ISBN 978-4910343-06-8\2200(税込¥2420)2024年5月30日出版 もっと見る
【SUCCESS!】目標の100%を達成しました
2024/10/13 17:29総勢188名の方々がご賛同・ご支援下さり、プロジェクト目標の100%を達成しました。おひとりおひとりに改めて感謝を申し上げます。プロジェクトは【10月17日(木)23:59】まで続きますより多くの方々に『もしぼくが鳥だったら――パレスチナとガザのものがたり』、そして、「ガザの子ども図書館」展を届けるため、ご支援・拡散をお願い致します。 もっと見る
コメント
もっと見る