※写真左端が運天修さん、中央がみどりさん、右端が共同書店運営メンバーの古波藏契。子供の頃、母の遣いでよく行った栄町市場。幼い娘と手をつなぎ散歩したスージグヮー。そんな思い出深い場所に新しい形の本屋ができるという。シェア型書店―小さな箱につまった一人一人の箱主のfavoritesや想いが集まって、ひとつの本屋空間を形づくるという...実に興味深い。大量の本がジャンルごとに区分けされ、目的を持って本を探す大きな書店やネットストアとは明らかに別の風景が目に浮かぶ。全く異なる小さな世界(箱)を旅する感覚を味わうのだろうか?それとも今まで知らなかった新しい世界への扉を開けてくれる一冊(箱主)に出会えるのだろうか?もしかしたら誰かの箱の中に自分のお気に入りを見つけ思わず笑顔になるかもしれない。そんなことを考えていたら、橘曙覧の歌が浮かんできた...たのしみは物識人に稀にあひて古しへ今を語りあふときたのしみはそぞろ読みゆく書の中に我とひとしき人をみしとき小さな箱が並んだ小さな本屋が人と本をつなぎ、人と人をつなぎ、人と地域をつなぐやわらかでたのしみの溢れる空間になる予感がして、只々嬉しく思う。また、栄町市場に行ってみよう。
栄町共同書店の箱店主になるか迷っている方向けに、現時点での共同書店の仕組みをご説明、質問を受けます。会場とオンラインの併用です。 日時:8月17日(土)14時~15時場所:ひめゆりピースホール(沖縄県那覇市栄町388-1)https://peace-hall.jimdofree.com/下記フォームからお申込みください。締切は8月16日(金)23:59です。https://forms.gle/3mcgNQRXRjHiTjRNA※会場までは急な階段があり、エレベーターはありません。申し訳ございませんが、来場に不安のある方はオンライン参加にお申込みください。※オンライン参加の方には、当日午前中にZoomのURLをお送りします。事前にアプリをダウンロードするなどのご準備をお願いいたします。接続サポートはできません。
下記のとおり、店舗前で小さな相談会とイベントをします。共同書店発起人らが、自著や蔵書、作品を展示・販売します。箱店主になるか迷っている、共同書店の仕組みについて質問したい、といった皆さま、ぜひお越しください。お子さん連れOK!なお当日、店舗内は工事中のため内覧はできません。メディア取材が入る可能性があります。日時:8月10日(土)14時~18時 ※荒天中止場所:栄町共同書店前(那覇市安里381座波ビル1-C)出店者:古波藏契(沖縄戦後史研究)、篠田恵(フリーライター・編集者)、西永怜央菜(アーティスト)、前田勇樹(沖縄近代史研究) ほかまた8,9月には3回ほど、相談会や説明会を開く予定です。詳細が決まり次第、こちらの活動報告に掲載します。箱店主相談会日時:8月17日(土)時刻未定場所:ひめゆりピースホールを予定(オンライン併用)箱店主になるか迷っている人に向けて相談会を行います。お子さん連れOK!当日、店舗内は工事中のため内覧はできません。箱店主相談会&内覧会日時:9月14日(土)時刻未定場所:栄町共同書店現地とオンラインを併用予定箱店主申し込み済みの方は施工完了した店内の内覧、箱店主になるか迷っている人には相談と内覧を行います。お子さん連れOK!箱店主説明会&内覧会日時:9月28日(土)時刻未定場所:栄町共同書店現地とオンラインを併用予定箱店主申し込み済みの方に向けて説明会を行います。お子さん連れOK!
※写真右端が全京子さん、中央が翠ちゃん、左端が共同書店運営メンバーの篠田恵恵ちゃんほか皆さん!書店オープンおめでとうございます。私は大阪の吹田市で自立生活をしています障害者です。恵ちゃんが大阪大学の大学院に在籍中に私の介助に入ったのが出会いで、月日が経つのは早いもので12年が経ちます。介助は約2年間来てくれました。その時の私はテレビショッピングにハマっていて、恵ちゃんが来る毎週月曜日に一緒にテレビを見ながら楽しく過ごしていました。恵ちゃんはすごく真面目で頼んだことは素直にやってくれて助かっていましたし、結構癒し系なところもあってほっこりさせてくれていました。ある日、家にある「ベルサイユのばら」のコミックを見つけ「これ読んでもいいですか?」と目がハートになり「宝塚歌劇団の大ファンなんです!」と話してくれました。ちょうどその頃、宝塚100周年記念でベルサイユのばらの公演していたのもあって、恵ちゃんと同じ研究室の翠ちゃんと3人でに行くことになりましたが、ただ一緒に行くのはおもしろくないと車いすの体験をしながら行こうということになりました。私以外の2人は初の車いすです。人混みやエレベーターや電車の乗り降り、ちょっとした段差など普段何気なく歩いていた道を苦戦しながら、やっと劇場へ着いたのですが車いす席はなく端にある踊り場で観ることになりました。劇終盤にゴンドラが登場し私は思わず「出た〜!」と笑いが込み上げ、笑ってはいけない!と思えば思うほど笑えてきた3人を周りの人が一斉にこっちを向き「うわー、顰蹙買ってる〜!」と言いつつ3人で楽しんでいました。行きは恵ちゃんが車いすに乗り、帰りは翠ちゃんが車いすに乗っていましたので劇場のスタッフが不思議そうにしたのを覚えています。院を卒業後、就職先が東京と離れてしまいましたがお互いに連絡を取り今に至っています。恵ちゃん達なら人と人を結ぶ暖かいコミュニティを作ると思います!これからがすごく楽しみです。
当たり前ですが、本は「商品」としてはどれを買っても同じものです(版が違えば内容が改訂される、ということはありますが)。しかし、どこで買ったか、誰から買ったか、何を思って買ったか、読んで何を思ったか......すなわち「経験」としては、ひとつとして同じものはありません。書店はいわばその「経験」のプロセスの、大きな一翼を担う部分です。世の中のすべての人がひとつの巨大書店からのみ本を買う未来を想像してみてください。手に入る経路という意味での「経験」の多様さが削がれるだけでなく、やがて本を作る人、届ける人、買う人、みんながそのシンプルさに最適化し、スムースでなめらかな一様の「経験」を作ることに加担してしまうようになるでしょう。そうした精神の行き着く先は、どこでしょうか。出版がもはや規模の経済として成立しないこのご時世に新しい書店を作ること、さらにその運営方法も更新していこうとするトライアルは、一人ひとりの生における固有の「経験」を手放して何か大きなものに預けるわけにはいかないのだという強い意思が形になったものだと思います。同じ意思で本やプロジェクトを作ってきた人間として、応援しています。安東嵩史(X/Instagram)https://twitter.com/adtkfmhttps://www.instagram.com/adtkfm/