こんばんわ。五環生活の安達です。
昨日は「震災と自転車」というタイトルで記事を書きました。簡単に言うと自転車って災害時に強いよね、パンク修理できる技術とキットがあれば最強だよねという話です。関する話として、今日はひこちゃりでの自転車修理について。
何故ひこちゃりがレンタサイクルだけでなく自転車修理サービスも行うのか。それは、求められることを知っているからです。
ひこちゃりのある彦根駅前エリアにはかつて土川昭自転車商会という老舗の自転車店がありました。周辺住民のご用達であり、学生の多い彦根では通学自転車の対応もよくされていました。大変頼りにされていたし、なんなら私たちも前身「めぐりんこ」の自転車車体や部品は土川さんから調達していました。「めぐりんこ」も同じアルプラザ彦根1Fのガラス張り店舗だったので自転車が並んでいるのを見て自転車店と思って来店された方々に、度々土川さんを紹介していました。そんな「地域の自転車店」土川さんでしたが、2022年の12月末に閉店されてしまいました。
近年、個人経営のローカル自転車店はどんどん少なくなっています。自転車は、一定の人には生活必需品ですが、一度買えばしばらくは間に合うし、パンクもそうそうするものじゃありません。でも、ひとたび、壊れた、パンクした、となると、結構困りますよね。自転車ありきでまわっている生活リズムが崩れます。学生さんは通学手段に困る。車を運転できない/手放したお年寄りは買い物等移動手段に困る。駐車スペースが無い/限られているから出来る限り徒歩か自転車で来園来校を求められる子どもの送迎がやりにくい。毎日の行動がとてもやりにくくなります。だから自転車店が近くにあったらとてもラッキーです。押して持って行ったり車で運搬しなくていい距離だと。小さなローカル自転車店がなくなるほど、修理対応可能な店が限られ、距離も復帰までの時間も伸びてしまい不便です。
土川さんが閉店され、五環生活が改めてレンタサイクルを同じ場所でやると決めたとき、一旦自転車店空白エリアになってしまったこの界隈の地域のみなさんのお役に立てればと思い、自転車修理サービスも始めることにしました。サービス始動してから今のところ3件承りました。いずれも地域の年配の方の普段使いのママチャリでした。「車は乗られへんから自転車がないと困るし助かったわ」と言っていただけました。
自転車で巡ると楽しくて効率がいい彦根のまちは、その小路・路地裏が多いせいで、逆に市民の方には自転車がないと不便だとも言えます。だから、彦根の市民の方には自転車生活を続けてほしい。安心で快適な自転車生活であってほしい。その手助けを、五環生活がひこちゃりを通してやっていきたいなと思います。(ただし、即時対応が出来ません。そのあたり使い勝手が悪いのですが、Webサイトをご確認いただき、ご理解のほどお願いいたします。)
▼おまけ:かつて彦根駅前すぐの佐和町にあった土川昭自転車商会(2022年6月頃撮影)。昭和の自転車店という感じが満載で、その構えだけでも好きな人は好きだっただろうと思われます。閉店後建物も解体され今は駐車場になっています。