はい、五環生活の安達です。私は、もちろんサイクリング大好き自転車乗りです。学生時代にMTBをゲットして以来どこに行くにも自転車。ふつうなら電車で移動するような長距離にも挑戦してきたし、旅チャリツーリングも楽しんだし、地元に落ち着いてからは琵琶湖沿いよりは山の中の林道を行く方を楽しんでいました。とくに山の中にひっそりと佇む小さな神社を見つけるのが好きになってしまって、それは静かで厳かで山の自然の神と調和融合している感じに惹かれ虜になってしまっていました。20代前半の頃です。
彦根に拠点を移す直前に開拓したのがこの写真にある山奥の廃村「男鬼集落」でした。彦根と言えば彦根城と城下町という印象でしかない方は驚かれると思いますが、ここも彦根なんです。私も当時多賀だと思い込んでいて信じられませんでした。もちろん隣の廃村集落はもうエリア的に多賀だったりして繋がりはあるのですが、男鬼そしてそのまた奥の武奈の集落はかつて人の暮らしがあった時代にやはり彦根と繋がりがあった、彦根に降りてきて物資調達・交換していた、そしていよいよ山奥での村の暮らしが成り立たなくなって山を降りて里の住みかとしたのは彦根だった。彦根には、男鬼や武奈集落出身の人々がいるのです。
男鬼・武奈には自転車で何度も行きましたが、何度言っても奥深さに感嘆すると同時に、ぐねぐね上り坂のせいでかなり遠くに来たような気がしてしまうのですが実はやっぱり市内だなと思える近さを実感するのは下り始めると市街地まで降りて来るのがあっという間だからです。要は標高が高いんですね。すぐそこは霊仙山ですし。電波ないし(笑)。この少しの距離で、完全に異世界。琵琶湖もすぐそこ(のぼってたら琵琶湖が眺望できるポイントあります)。山も城も湖も全部近くて、自転車乗りにとってはかなり楽しめる地形です。近い近いと言いましたがお城から山や琵琶湖という横向きのことであって、彦根の湖岸を愛知川から松原まで縦に走って行くのはとても長いです。南から愛知川を越えて「彦根市」という看板を見て彦根に着いたと思ったらなかなか着きません。このときの「彦根」は「彦根城付近」という頭になっているからなんですが、走っても走ってもまだまだ彦根、お城の姿が全然見えない(泣)となるのです。彦根は、広い。
ということで、まちなか路地裏探索サイクリングとは離れた話になりましたが、つまりまちなかを外れても彦根はまだまだ走るところ、見るべきところがたくさんあるということです。その延長に湖東エリアの魅力があります。それについてはまた次の機会に紹介させていただきます。
▼彦根市鳥居本町にある「比婆神社」(男鬼集落へ向かう林道の途中からアクセスできる山の上の神社)への道しるべ(2019年撮影)
▼その先のこんな林道の登り道を延々行きます
▼比婆神社への参道のはじまり。下の鳥居。ここからがまた更に登る
▼比婆山標高669m。のぼるわけですよね・・・