こんばんわ、安達です。
湖東エリア1市4町のリレー紹介3番目は甲良町です!甲良は昨日の豊郷に次いで小さい町だとのこと。平成の大合併で北も南も大きな市が出来ましたが湖東は合併しませんでしたので…。政治的な背景は別として地名が残ってその名前で呼べるのはやっぱりその土地に因むことが地名には込められているので、いいなと思います。その土地のことがわかりやすいしアイデンティティそのものだし。単純に湖東市とかにならず、彦根・多賀・豊郷・甲良・愛荘と呼べることが私は嬉しいと感じています。学生の頃自転車で駆け巡っていた時も地図の地名を見てはわくわくしていたもんですから。で、このTOP写真は、自転車で227号線(敏満寺野口線)を多賀の山間のところを駆け抜けて降り、道の駅せせらぎの里こうらに向かっているそのすぐ手前で道の左手の田んぼ越しに金屋集落を見たときのものです。こういう景色がとても好きで、にんまりして走ったり立ち止まって写真に収めたりしてしまいます。多くの人にとってはただの田園風景の一つに過ぎないと思うのですが。
甲良は長閑で静か、田んぼを過ぎては次の集落のかたまりが見える、という景色が連続します。この辺りまで来ると車では国道307号をひた走って景色としてこれらの田園・農村風景を流し見するだけですが、ひとたび自転車でその景色の中に飛び込める味をしめてしまうとこれまた車でスルーするのが「もったいない」と感じてしまいます。自転車で走っていると繰り返されるその景色に、かつては、だだっぴろい田んぼで米を作って、生活は家を寄せ合って集落として助け合って、集落内でまかなえないものは隣の集落やモノの集まる「都市部」彦根に行って物々交換して、という暮らしだっただろうなあというのがイメージできます。まだ残っているそのムラ的な構造に昔の暮らしのあり方を何となく見て体感でき面白さを感じます。
道の駅せせらぎの里こうらはその構造の田んぼ側にあり、甲良町図書館はムラ側にあると言えます。この道の駅はなかなか人気があり、車もバイクも自転車もけっこう立ち寄られます。新鮮な地場野菜が販売されているほか、レストランがあり、とくにこの道の駅の顔にもなっているピッツェリアUNOが地元野菜を使ったピザを作っているのもあり、美味しいと評判。コーヒーと一緒に味わえてサイクリストにもウケがいいです。コーヒーとピザをこの緑の田園風景を愛でながら味わえるって空気も美味しくて最高。道の駅からさらに少し西に行ったところに横関の集落があり、手前に小学校やJA、駐在所、そして図書館が集合したエリアがあります。ここの図書館がまた味があっていい。パッと見、もしかしてこれもヴォーリズ建築?と思ってしまうくらいレトロな図書館です。ここも当初は小学校として建てられたもので旧校舎を図書館として再活用しておられます。図書館の道向かいには現小学校や駐在所がありますが、反対側は田んぼです。これが小学校だった時を思うと…まるでとなりのトトロのさつきが通う学校みたいで、ここにも昭和初期の香りが良い感じで漂い、またワクワクしてしまいます。
甲良を語るなら西明寺は外せない!…でも残念ながら手持ちの写真がたちまちはありませんでした(;_;)西明寺が湖東三山のひとつであることは言わずとも知れていることではありますが、お寺のサイトを見ると、CNNで「日本の最も美しい場所31選」のひとつに滋賀県で唯一選ばれたとか「絶景紅葉100選」とか「日本建築空間100選」とかなかなか総なめしてらっしゃるのだと改めて感心。私は緑の季節に参拝したことがありますが、あの苔に覆われた石段と周りの青々とした山の木々の雰囲気は今でも美しく思い出されます。この名古刹、しかし国道307号からしかどうしてもアクセスできず、このあたりは路肩も狭い上に交通量も多いのでサイクリング視点で見ると実はあまり通りたくない道ではあります。少なくともビギナーにはこわいと思います。なのでひこちゃりから行ってね!とは道路環境的には少し勧めづらいですが、行ったら行ったでお寺そのものに大満足されることは間違いないとも思います。
個人的には道の駅こうらと甲良図書館巡りでゆったりカントリーロード満喫サイクリングがおススメです♪
▼道の駅せせらぎの里こうら「ピッツェリアUNO 」の地元野菜をふんだんに使ったピザ
▼甲良町図書館