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東日本大震災の記憶と生きる力をミラノから世界に発信するアート展開催を助けて!

本年9月から1ヶ月間、3.11をテーマにした過去最大級の「ソーシャル・アート」展を、イタリアミラノで開催し、その軌跡をまとめた図録を出版したい。

現在の支援総額

5,018,400

62%

目標金額は8,000,000円

支援者数

471

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2024/08/26に募集を開始し、 471人の支援により 5,018,400円の資金を集め、 2024/10/31に募集を終了しました

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現在の支援総額

5,018,400

62%達成

終了

目標金額8,000,000

支援者数471

このプロジェクトは、2024/08/26に募集を開始し、 471人の支援により 5,018,400円の資金を集め、 2024/10/31に募集を終了しました

本年9月から1ヶ月間、3.11をテーマにした過去最大級の「ソーシャル・アート」展を、イタリアミラノで開催し、その軌跡をまとめた図録を出版したい。

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Lagacy311実行委員の中村です。

今日は、震災で被害に遭われた家族の姿とオモイを『ダキシメルオモイ 』シリーズとして麻布に描き続けている小林憲明さんを紹介します。

小林さんは、ご自身のお子さんが生まれたことをきっかけに家族をテーマに描き始めました。そして東日本大震災後、『ダキシメルオモイ 』プロジェクトを始動します。震災でお子さんを亡くしたご家族や、原発事故による放射能からの避難でバラバラに暮らすことを余儀なくされた家族、避難先で受けた差別や偏見などの「人災」による家族の負荷。もう2度とそのような家族があってはならない、という想いで作品を描かれています。


小林さんは直接足を運んで家族から話を聞く取材をとても大切にされていて、時にはモデルになる本人たちだけでなく、その両親や先祖までさかのぼって家族の歴史や人となりを知ることも。だから取材するだけでも膨大な時間がかかります。そうして様々な素材や想いを持ち帰り、アトリエで麻の布に家族の姿とオモイを可視化する作品を描いています。

13年の間に取材した家族は500、作品になった家族は280を超えたそうですが、なんと目標は1000家族!!

亡くなったお子さんの成長した姿を一緒に入れて描いて欲しいとか、普段離れ離れの家族が一緒にいる姿を描いて欲しいなど、家族の想いに寄り添い、取材をもとに丁寧に仕上げています。

その貴重な作品を、この度Legacy3.11展に出展いただけることになりました。


国内向けに掲載許可をいただいたモデルとなったご家族の「ダキシメルオモイ」(メッセージ)をどうぞご覧ください。

宮城県名取市閖上で被災された丹野祐子さんからのダキシメルオモイ

この絵のモデルを務めました丹野祐子(たんのゆうこ)と申します。 東日本大震災で13歳だった息子を失いました。 自宅も流されてしまい写真もビデオも思い出も全てが瓦礫に変わってしまいました。 この絵が唯一の『私に息子が居た証拠です』 世界中の方から沢山の応援をいただき町は綺麗になりました。 一度は被災地と呼ばれた場所で息子ともにこれからも生きてゆきます。 機会があれば是非 日本へお越くださいませ。


 丹野さんは、閖上で語り部をされています。 閖上の記憶 https://tsunami-memorial.org/

名取市では954人が犠牲になり、38人が行方不明となりました。中でも沿岸部の閖上地区は8.5mもの津波が押し寄せ、750人が犠牲になりました。 2000軒の家々・5000人が暮らしていた町が流されてしまいました。丹野さんは町中を探し回ったけれど、公太くんのへその緒も、鉛筆1本すら見つけることができなかったとのことです。
語り部としての丹野さんの伝えたい思いは、仙台放送によるLINE NEWS向け「東日本大震災特集」https://news.line.me/detail/oa-sendaihoso/v09ic65xy1iv にて読むことができます。ぜひお読みください。

丹野さんは、亡くなった公太くんが大好きだったジャンプをいつでも見れるようにと震災の翌週から欠かさず買っています。 かさ上げした閖上に新しく建てた新居の公太くんの部屋の本棚にジャンプが並んでいます。いつでも帰っておいで、という願いを込めて。

そして、中村は、今回、丹野祐子さんからの願いを小林さんから託されています。

それは、津波で流されて亡くなった公太くんとお母さんのこの作品を、ミラノの会場の外へ連れ出して屋外で写真を撮って欲しい、というものです。小林さんが、絵が完成してお母さんに持っていったときに、「中2の公太が行けなかったところに連れて行ってください」とお願いされたのだそうです。

当時中学生だった公太くんは、13年経った今、すっかり成人しているはず。 あどけない笑顔の公太くんはどんな大人になったかな。そんなことを想像しながら、ミラノの風景の中に公太くんとお母さんの作品をお連れして写真を撮り、公太くんのお母さんにみていただきたいと思っています。


鈴木かなみさんからのダキシメルオモイ

ダキシメルオモイの絵の中で、ダキシメていないのは我が家くらいかも。3.11当時11歳と13歳だった息子たちは、生まれ故郷の福島県ではなく、考えてもいなかった北海道での母子避難生活で大人になりました。家族4人集まることがめったにない中、この絵は貴重な家族の証です。原発がなかったら、どんな人生を歩んでいたのかと辛くなることもありますが、この絵を描いてくださったオモイにダキシメられ励まされています。



森松明希子さんからのダキシメルオモイ

誰でも命の危険を感じたら逃げるでしょう?逃げることは基本的人権です。 被ばくを避ける権利も基本的人権です。 ❝誰の子どもも被ばくさせない❞ 私は地球上のすべての人に気づいて欲しいのです。 被ばくからの自由 という世界共通の基本的人権を誰もが持っていて、絶対に手放してはいけないこと。命に対する権利を放棄しないこと。核と人類は共存できないということを。誰もが平和のうちに生存する権利を等しく有するということを。


大内仁美さんからのダキシメルオモイ

2011年3月11日、あの日も私達家族は別々に過ごしていました。伊豆下田にある実家に2人の娘を連れて帰省中、主人は南相馬市で仕事中でした。まさかそのまま13年間ここで暮らすことになるとは思いもしません。 地震、津波の混乱の中始まった、見えない敵(放射能)との戦い、住む場所、仕事を失い、9人で住んでいた家族はそれぞれ別々に生活をすることになりました。 この13年間本当にあっという間でしたが、色々な葛藤がある中で必死に駆け抜けてこられたのは子ども達がいてくれたおかげです。この笑顔を守ろうと必死になれたのだと感じています。私達家族は普通の家族の形とは違うかもしれませんが、この完成した絵を見た時に目に見えない家族の絆がはっきりと見えました。今はこの笑顔がずっと続く事を願っています。


福島県福島市から新潟市へ母子避難された荒木田さん家族のダキシメルオモイ 

2011年3月12日の晩、友人からかかってきた電話を切った直後 「すぐに出発だ」と夫が言った。幸いガソリンは満タンだった。 私たちは避難所から自宅に戻ることなく、福島を離れた。  

 あれから5年以上になるが、子どもたちは一度も福島に戻っていない。 当時2歳だった娘は、福島のことをもうほとんど覚えていない、 小学校入学直前だった息子は来年は中学生になる。  吾妻山、安達太良山を望む川沿いの土地に家を建て、子育てする夢は 諦めなくてはならなくなった。  狭い借り上げ住宅、3枚の布団に4人で寝る生活の中、家を設計することが 息子の将来の夢になった。

  もう5年、まだまだ5年。まだまだ渦中の私たち。見通しのきかないということがこんなにしんどいとは思わなかった。 家族のからだとこころの健康が何より一番大切だと、守らなくてはと、 子どもたちとの何気ない日常を大切に過ごす日々。 私たちはいつかこの日々をどんなふうにふりかえるのだろう。

  家族として生活しはじめ、子どもたちを授かった福島 絶たれた縁、失った時間はとても大きく、取り返しがつかない。 けれど、より深いものに気づき、より温かい縁にも恵まれて、私たちはとりあえず元気に生きています。

  子どもたちを日々守っているつもりだったけれど、 守られていたのは私たちでもあったね。

  この子たちの未来を見据えたら、大切なことが何か、 心がぶれることは無い。  大切な、かけがえのない、家族。


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お読みいただきありがとうございます。

作家さんのオモイとともに、このようなモデルさんのオモイを、ミラノで多くの方に伝えることができればと思っています。

Legacy3.11展開催へのご支援を、どうかよろしくお願い申し上げます。

9月3日午前9時30分時点の支援金額は、1,622,700円(20%達成) 残り58日です。
どうか周りの人に「こんなことやってる人たちがいるよ」と伝えていただければ幸いです。



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