
ネクストゴール?
今回のプロジェクトを始めるにあたって当初掲げた目標金額には、みなさまからの温かいご支援のおかげで、早々に到達することができました。
ご支援いただいた皆さまには本当に感謝申し上げます。
目標到達後、他のプロジェクト実行者の方々は、「ネクストゴール」という次なる目標を掲げていらっしゃるようです。
自分もそのような目標を掲げるか?としばらく考えていましたが、今回の自分のプロジェクトには少し合わない考えなのではないかと思うようになりました。
そもそも、今回のプロジェクトの目標は数値化がしにくいのです。
今回のプロジェクトの目標
先日の、目標達成の時に投稿しました活動報告に書きましたが、今回のプロジェクトの目標は、自分のしていることを多くの方々に知っていただくことです。伝統製法完全手作りの餅を知っていただくことということです。
ただ、餅の写真などはどこにでもありますし、杵と臼での餅つき風景というのはベントなどでも見ることができます。
なので、そのような写真を並べて、いくら文章を書き連ねたところで、人々から注目されないのではないかと考えました。
そこで、6年間自分が研究開発してきた茶餅を使うことにしました。この色とりどりの餅の写真であれば人々の関心を引けるのではないかと考えました。
もちろん、自分が開発した茶餅を販売し、新しい食文化を作りたいという思いは強くあるのですが、その根底にあるのは、伝統製法完全手作りで作った餅の味と香りを、多くの方々に知っていただきたいという目標です。
この目標のための手段・道具として今回使っているのが茶餅ということです。
このプロジェクトの先にある本当の目標
私は、周りの農家が皆、餅搗きのときに電気餅つき機を使うようになって、完全手作りの伝統製法をしなくなった現状を見ています。
そのため、この製法で作った餅は近いうちに幻になってしまうのではないかと危惧しています。
自分が止めてしまったら、自分まで続いてきた、農家の生活の中にある一つの食文化が絶えてしまうかもしれません。
日本中の農家を探せばまだまだ残っているかもしれませんが、それもだんだんとなくなってくることは確かではないかと想像します。
何度もお伝えしていますが、この伝統製法完全手作りで作った餅は、とにかく味も香りも良い。それを自分が今絶やしたくはない。そう考えて作り続けています。
そして、その味と香りを多くの方々に広く知っていただきたいという思いで、クラウドファンディングという形で今回のプロジェクトを始めました。
この味と香りを知って、好きになってくださる方が多くなれば、自分以外にも作り続ける方が出てくるかもしれませんし、一度止めていた方が再開したり、新たに作り始める方が出てくるかもしれません。
そのような流れで、この、農家の暮らしの中にある一つの食文化として、伝統製法完全手作り餅が、幻となることなく、自分の何世代も先までずっと作り続けられていくことが本当の目標です。
※画像は、かまどで、せいろを2段にしてもち米を蒸かしているところです。





