今回インタビューにご協力いただいたのは、「夢見るツリーハウス」PJをメインで進める小学5・6年の運営委員の担当の先生たち。
最も身近な立場で子どもたちをサポートする先生に、お話を伺いました。
夢見るツリーハウスPJ、クラファンも佳境で子どもたちも自作のポスターを地域のお店に貼りに行ったりとますます取り組みも活発化しています。先生方から見て、このPJを進める運営委員の子どもたちの様子はいかがですか?
‐元々、みんなの為に何かをやりたい、もっと楽しいこと、新しいこと、池小をもっと良くすることをやりたいと考えて運営委員になった子供たちではあるのですが、「新しい遊具をつくる」という自分たちでやろうと決めたPJが、大人たちの手を借りて「夢見るツリーハウスPJという素敵な言葉やアイデアに進化したことに、とてもわくわくして日々取り組んでいるように見えます。
大人から見ても、本当に出来るのかな?と大変さを感じてしまう内容ですが、子どもたちにためらいはなかったのでしょうか?
‐「夢見るツリーハウスPJ」は、全校から集まった様々な目安箱への投書の中から、もっと池小を良くする取り組みとして、「遊具がほしい」という投書を取り上げたものです。ほかにも、「休み時間を長くしてほしい」「シャーペンなどの使える文房具の種類を多くしてほしい」という投書にも実現化に取り組んでいます。
休み時間やシャーペンの取り扱いについては、運営委員のみんなも最初から「なんとかなりそう」と心の中では目途が立っていたようです。ただ、新しい遊具となると、もう自分たちの力だけではどうにもならないと感じていました。
けれども、図工の小林先生のアイデアなどを聞き、図工の授業で培った「つくる力」を応用すれば一歩実現に踏み出せるかもしれないと気づきがあったようです。
また自分たちが声を上げたことで色んな大人の協力の輪が広がり、少しずつ実現にむけてPJが動き出している様子を見て、子どもたち自身も、「やりたいと声を上げること、想いを持つことの大事さ」を実感したようです。
どんどん子どもたちの前向きな気持ちも加速していって、その中で自分たちができることは何かを考える日々です。
従来、運営委員に手を挙げてくれる子はポジティブに物事を考える子どもが多いように感じますが、今回のPJはその面をより一層引き出されているように感じます。
具体的に、子どもたち発案でどんな取り組みを最近ではしているのですか?
‐PJやクラファンをやっていることをより多くの人に知ってもらうためにポスターを作成しました。そのポスターを京急・神武寺駅周辺のお店に頼んで貼りにいっています。
私も、お店の人への依頼の仕方を紙に書いて運営委員に渡しましたが、もっと自分たちの言葉で想いを込めて伝えたいと、子どもたち同士で言い方を吟味したりしていました。
中には、一切ポスターの類は貼れないルールの店もあり断られていますが、それもまた経験です。
‐PJを通じて、運営委員の子どもたちに期待すること、学んでほしいことはありますか?
大きな夢じゃなくても、こんなことやってみたい、こうあってほしいという想いを持てる子どもになってほしいですね。
今回、ツリーハウスをつくる、と想いを持ったことで、周囲の大人や友達からの協力を得ることができ、実現に近づいています。
想いを持つこと、周囲に協力を仰ぐこと。この経験を、大人になってからも忘れず、壁にぶち当たった時に思い出してほしい。
そして、今いる池子小の子ども達だけでなく、大人になってからも未来の子どもを助けられる大人になってほしいと思います。
‐これを読んでクラファンを検討している(であろう)方々へ、メッセージをどうぞ。
子どもたちの想いがたくさん詰まった「ツリーハウスPJ」。未来の子どもたちや地域の方々につながって、広がっていったら良いなと思っていますので、ぜひご協力をお願いいたします。