2024年度幸福度調査で、日本はさらにランキングを下げ、51位でした。
最近の円安や物価高、そして給料の安さが強調されているので、納得感があるかもしれませんが、それでも世界から見たら、日本の医療の発達、誰もが病院で治療を受けられる体制もあり、高齢になっても元気な人がたくさんいます。
私が通っているスポーツジムも元気なお年寄りが多いです。義務教育という教育体制も整っていますから、識字率の高さもトップクラスのはず。
一定レベル以上のインフラは揃っている現状は、世界を見るとかなり高い環境の良さがあるはずなのに、幸福度がずっと上がらない、それどころか下がっているのです。
幸福度は、〇〇があるから幸福、△△がないから不幸、という定量的な指標ではなく、主観的なもの。
「幸せだな~」と感じるかどうかということになるわけですから、幸せになるはずの要素である環境が揃っていても、心に芽生えないと意味がないということなのでしょう。
また、日本人特有の謙虚さも、自分を幸せ者だと言ってしまうのがおこがましいと感じてしまうところもあるかもしれません。
そういう視点で考えると、一概に幸福度ランキングが低いことを問題視する必要がないとも思われるかもしれません。ですが、やはりこの謙虚さにも問題があると私は思います。
幸せを感じているかもしれないのに、幸せと言うことを躊躇してしまう心理は、健やかとは言えないのではないでしょうか。
幸せと感じて、それを素直に口にできること、自分でも実感できていることは、脳の栄養にもなるはずです。幸せオーラを内面から放てることで、楽しい気持ちや幸せな気持ちになると、人は自然とネガティブ思考から脱却していきます。
また、幸せであることを口にすることが当たり前になれば、これから大人になっていく子供たちにも幸せな未来を想像させることができるでしょう。
今は、テレビでもSNSでも不安ばかり煽ってきます。その上、周りの大人たちまで幸せを口にしなければ、どうして未来を明るいものにしていこうと思えるでしょう。
何のために生まれたのか、勉強しなくちゃいけないのか、自分を大切にしなければいけないのか、わからなくなります。
未来を作るのは若者です。でもその若者を作るのは大人たち、私たちです。
私たち大人自身が、未来の社会に良いことを考え、行動していくことを諦めてはいけないと思います。
私は、働く人のご相談を受ける仕事をしていますが、職場になじめない、やる気がでる職場ではない、そもそもモチベーションなんて必要なのか、仕事はお金のためにやってるだけだ、というお話をよく聞きます。
こういう話を聞いて「まったく今の若いやつは・・」と一蹴してしまうのは簡単です。でも彼らの話を聞きながら、掘り下げていくと、ちゃんとやる気も持っている、働きたい本音もある、やりがいを感じたい希望もある、ということがわかるのです。
社会に対する不満の言葉の裏には、その人の本当の気持ちが隠れているものです。その言葉を引き出してあげると、自分の本心に向き合えるようになります。
言葉じりに左右されることなく、本人も気づいていない本音を引き出せるためには、「会話」が大事なのです。対等に話せる会話を日々繰り返すことがキーです。
上司との会話となると、指導や報告という上下関係がどうしてもでてしまいがちですが、役職はただの「役割」。
人間対人間として会話する時間を設けることは、部下のやりがいを引き出しますし、結果的に組織力アップにもつながります。
一人で社会を変えることはできませんが、自分の目の前の一人ひとりとのかかわりを変えることが、大きな社会の変化を生む、と私は信じています。
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やさしい人が自分の人生を諦めないための本です。
少しでもご興味を持ってもらえたら、ぜひ私の思いをご一読ください。