11月30日
人の造血にまつわる前述の内容について学んだ後で、体内の臓器の位置関係を見ているときに、私は気づきました。
肝臓・脾臓・腎臓・骨盤の骨髄。造血を営むか、造血と関わりの深い臓器はすべて、血液を介して骨盤臓器である腸管(小腸・大腸)と密接な関係をもちます。肝臓と脾臓は門脈を介して腸管とつながり、腎臓は腸管のやや上方で全身の血液を受け、骨髄の容量が最も多い骨盤は、同じく骨盤に納められた臓器である腸管と近接し、栄養豊富な血液をいつでも受け取ることができます。
「造血系」を構成しうる臓器である肝臓・脾臓・腎臓・骨盤の骨髄はすべて、腸管と血管で直接連結されているか、腸管の間近で血液のやりとりをしています。
人体中における腸管の特徴あるいは役割について考えてみましょう。
1.立位または座位で、人間の力学的中心を成す。
2.消化器。外界から摂取した液体や固形物を消化・吸収して肝臓へ送る。
3.人体中最大の免疫器官。腸管免疫系は、人の免疫系の約7割を占める。リンパ小節の集合体であるパイエル板を多数もつ。腸管それ自体がリンパ球産生の拠点でもある、と近年報告されている。外界から飲食物に紛れて、または付着して侵入した病原性の細菌やウィルスを探知・分解する。
4.小腸は、人体で最も多量の血液を貯蔵する臓器である(2番目は肝臓)。
5.体内で、有力な熱の供給源としてはたらく。血液を介して四肢末梢まで熱エネルギーを運ぶ。
(続く)





