12月1日
調査・考察の途中から、骨髄への過剰な重力負荷が白血病の原因であるとする仮説にはいくつもの弱点がある、と気づきました。骨髄への瞬間的・持続的重力負荷が原因だと考えると、
1.人の直立二足歩行とは重力負荷の方向が異なる犬や猫など四つ足の哺乳動物に白血病が発病する理由を説明できない。
2.水泳選手に白血病が発病する理由を説明できない。水泳のトレーニングは重力負荷が作用する方向とは無関係なので、仮にそれがどれほど過酷なものであったとしても、それだけでは白血病の発病を誘引するという結論にたどり着かない。
3.小児の白血病が発病する原因を説明できない。日本の子どもたちは、白血病が発病するような程度の極端な重力負荷を受ける環境では生活していない。
ということになります。
骨髄への過剰な負荷、というだけでは、白血病の原因は完全に特定できません。何か別の決定的要因があるはずです。
私はそれを、「極端に冷やした飲食物の継続的摂取による腸管(小腸・大腸)の冷え」と考えました。体温すなわち免疫力なので、冷飲・冷食で腸管を冷やせば、腸管免疫系だけでなく、腸管から直接的・間接的に冷えた血液を受ける骨髄・肝臓・脾臓・腎臓の機能や免疫力も全体的に低下します。それが、リンパ性・骨髄性をふくめた白血病発病の原因ではないでしょうか。白血病の診察で、あおむけに寝た患者さんの肝臓と脾臓を触診するのは、腸管の冷えの影響を受けた肝臓や脾臓の細菌・ウィルスによる炎症の有無を確認している、と考えてみてはどうでしょうか。
骨髄性白血病の原因について単独で情報収集と考察を進めた私は、骨髄への重力負荷が白血病を誘発するという説明を途中で手放し、独自の結論に到達しました。ただし、最初からそれをめざしていたわけではありません。
腸管の冷え、という結論にたどり着いた当初は、我ながら意外な気もしました。その後何度も仮説を検証しましたが、最終的には、冷飲・冷食による腸管の冷えが白血病を誘発するという仮説は正しい、と確信するに至りました。
(続く)





