12月4日
問題はなぜ改善されないのか
昨今、日本国内で癌を発病する人は毎年約100万人といわれています(厚生労働省全国がん登録)。
毎年100万人の発病は多いか、少ないか。意見が分かれるかもしれませんが、医療従事者の私は、これを異常な多さだと感じます。近年、癌の発病は低年齢化が進んでおり、30代や20代にとどまらず、未就学児童ですら癌を発病しているのが現状です。仮にこのような癌の発病者の総数を「少ない」と思われる方がおられるなら、何を根拠としてそう思うのか、興味深く拝聴したい気がします。
日本国内で毎年約100万人の発病。私はこの現象を「癌の大量発病」と呼びます。1年で癌の発病者の総数が100万人なら、10年で癌を発病する人の総数は1000万人、と単純に計算できます。
深刻な事態のはずなのに、改善されないのはなぜか。
私たちが社会的な問題の解決をめざすなら、その活動によってそれ相当の維持費が得られるよう望みたいところです。活動維持費がなければ、その活動を維持するのは困難です。
病院や開業医のクリニックは、病に悩む人の治療を目的とした施設です。医師の勤務は多忙をきわめ、仕事以外に何か別の活動を継続する時間的・体力的な余裕は通常ありません。病院や専門のクリニックでは癌を発病した人の治療はしますが、病院に勤務する医師や開業医が勤務とは別の活動として、癌を予防するために社会へはたらきかけるのは無理があります。
仮に、問題の所在を理解した個々の医療従事者がその改善を社会へ呼びかけても、それ自体は無報酬の活動とならざるを得ないのが現状です。
現在、医療従事者や医療従事者以外の誰かが問題の改善を社会へ呼びかけても、その活動によって報酬は得られません。
そもそも、いわゆる「癌の大量発病」という難問を改善させるには、癌の発病を予防する方法を社会で広く共有する必要があります。
癌の発病を予防することは果たして可能でしょうか。私は20年以上延命の方法を探索した医療従事者として、「癌の予防は可能である」という肯定的結論にたどり着きました。WEBSITE「市民の医学情報局」では、その方法を提唱する予定です。
(続く)





