熊野寮祭2024でクラファン責と記録責を務めさせて頂きました、ワンオペハチワレです。クラウドファンディングの文章がよかったので支援しましたというコメントを見て、クラファン責の一員としてとても嬉しい気持ちになっています。私は「最後に」の部分を担当しました。読んで頂けたでしょうか?句読点や括弧の種類や使い方までこだわって書いた文章なのでぜひまだ読んでいない方は読んでいってくださいね。クラウドファンディングに載せる文章を夜1時の食堂でクラファン責のみんなで話し合ったのが懐かしいです。記録責は、寮祭期間中の企画の撮影に回るのがメインの仕事です。人数がそもそも少ない上に今年の寮祭は企画数が例年より多かったので大変でしたが、参加者の皆さんの笑顔を記録に残すことができてやりがいを感じました。クラファン責も記録責も大変なことはあれど、やりがいがとてもあって、この二つの責を務めて正解だったなとしみじみと感じています。私は「最後に」も書いたように、二浪の末に京都大学に入った関係で成人式にも同窓会にも行けませんでした。そこで、12/1(寮祭3日目)に多浪成人式および多浪同窓会を開催したので、そのことについて書きたいと思います!浪人していたから成人式にいけなくて、成人式に憧れがあった。大学に合格して、京都に移り住んだら、絶対綺麗な振袖を着て写真を撮るんだ!と決めていた。それが実現した。正確には振袖じゃなくて着物で、また春に振袖で写真を撮ろうと考えているのだけど。友達と成人式をやると決めていたのに、当日まで何も服を予約してなくて、ぼんやり着物を着たいなーって思って当日の朝を迎えた。手当たり次第ネットサーフィンして、一番安くて貸し出し時間が長いお店に決定。web上では、半額の値段で借りれるって書いてあったから電話して聞いたら、当日予約は適用されないと言われた。がっかり。でも今日着るしかないし、他の店は返却時間が早すぎるし、その店が一番安いので予約を取った。いざ入店。祇園の八坂神社から徒歩数分のお店。女子のグループやカップルの中、1人で黙々と着物を選んだ。(友達はスーツを着ると言ったので一人で来た。)ピンクと紫で迷って、紫のお着物にした。桜の花が綺麗で、私の成人を祝ってくれているみたいでよかった。そのあと帯を選んでくださいと言われたので、ピンクのにした。大正解。大優勝。かわいすぎる。カバンも無料で借りられるらしく、荷物もそんなにないのでワインレッドの薄いカバンを選んだ。そのあと髪飾りをつけるか聞かれて、追加料金がかかるから迷ったのだけれど、せっかく綺麗な格好しているのだからここで550円ケチるくらいなら一食抜けばいいじゃんと思って髪飾りもつけてもらうことにした。髪飾りはどれもつけ放題で、色味も考えてくれるし、可愛いパールもつけてもらえて、頼んで正解だった。女下駄も選んで、全身コーデ完成!思ったより綺麗かつ可愛く仕上げてもらえて嬉しかった。多浪成人式で使う花を買いに三条の花屋に行った。花屋さんに成人式をやるということ、そして500-1000以内のブーケがほしいことを伝えたら、華やかで可愛らしいミニブーケを作ってくれた。お祝いなので、綺麗めなほうがいいだろうと提案してくれて、茎を長めに切ったブーケにしてくれた。やっとやることが終わって帰ろうとしたのだが、三条からのバスでいいのがなく、京阪の三条駅まで泣く泣く歩いたのだが、まさかの1.快速2.特急3.準急で、三条駅で10-15分くらい待たされて多浪成人式に遅れてしまった。(ごめんなさい。)そんなこんなで帰寮して、いざ成人式スタート!寮外の二浪の方や、浪人していないけどコロナ禍で成人式が簡素だった方、お祝いしに来て下さった方などで盛り上がった。なにより面白かったのは、この企画者そして参加者共に成人式に行ったことない面々なせいで成人式が何をする会なのかわからず、結局乾杯しておめでとう!って言い合って成人式フェーズがほぼないまま同窓会に突入した。笑もう一人の企画者の子が飲み物や食べ物を買ってきてくれたおかげで、楽しく過ごせた。二浪一回生が初めて全員揃い、感慨深かった。コロナが流行り出したのって高一の終わりから高二だよね〜って普通に話せるのに感動した。現役生はコロナ禍が中学生の頃らしくて驚いた話にもお互い共感しあえた。そんなこんなで成人式&同窓会がおわり、私は急いでバスに乗り、写真スタジオに向かっていた。元々ちゃんと写真を撮る予定は特になかったのだが、親に数時間前に観光客の方々に撮ってもらった写真を送ったら、せっかくだしプロにも撮ってもらいなさい、お金は後で渡すから(やさしい!)と言われたので、またもや当日に写真を撮れるスタジオを探して、なんとか滑り込みで予約した。写真撮影が始まった。顔は写真のために笑顔だったけれど、内心は泣きそうであった。受験時代、特に一年前の冬すなわち二浪の冬に高校の友達が成人式マジックあるかな〜?とか話すのを聞くのがつらかった。成人式マジックには興味がなかったが、成人式に出れるのが羨ましかった。絶対今年合格して、京都で写真を撮るんだと心に誓っていたし、親も、あとでいくらでも京都で写真撮りたかったら撮ってもらっていいから今は頑張りなさいと言ってくれていた。一年後の冬、こうして写真を撮ってもらえていることが何よりも自分の努力の証であると思ったら感動が止まなかった。まずは全身撮影。重心の位置や顔の向き、表情を具体的に指定してくれるので、それに従うだけでいい写真を撮ってもらえるのはさすがプロだなと感心した。なにより、表情最高〜!かわいい〜!と言ってくれると嬉しくなって(反応が典型的女子すぎる笑)、いい表情を出せるようになっていた。18:30には着物を返却しなきゃいけなかったので、17:00スタートで18:00までには帰らなきゃいけなかった。そのことを事前に伝えておいたら、時間配分も考えてくれて、写真の撮りたい構図(全身とアップ)などの要望も聞いて下さって、なにより充電がないと言ったら、着物レンタル屋の最寄りバス停までのバスの時刻を調べて教えて下さった。本当にいい写真スタジオだった。なんやかんやで調べてもらったバスに乗り、また祇園に戻ってきた。店に着物を返却に行ったら、私の着物選びを担当してくれていた無口そうなお姉さんが「成人式は楽しめましたか?」と聞いてくれた。少し心を開いてくれた感じがして、嬉しかった。寮外の学部の友達から寮祭に遊びにいくとの連絡をもらっていたので、合流。びっくりしたのが、私はこの日バンドの発表があったのだが、帰寮した時に一個前のバンドが始まるところだった。ギリギリすぎる。あいみょんのコピーバンドなので、あいみょんの曲しかやらない。今回は、貴方解剖純愛歌、君はロックを聴かないの2曲を発表した。あいみょんバンドを謳っているのに、あいみょんの中で好きなのが歪んでいてすこし病んだ感じのあいみょんの曲なので、選曲もなかなか尖っている。NF、寮祭と立て続けにイベントがあったために練習時間が取れなかったので、最初の入りをかなりミスってしまったが、それ以降はうまく歌えたと思う。入りのところは次は練習してから臨みたい。あいみょんバンドのメンバーは、みんな個々の実力がとても高いので、練習できていない分を実力でカバーしていてすごかったし、感謝。友達といろいろ話した後、友達を見送って、自ブロックの談話室に行った。そしたら、テレビの通信販売の面白い場面集みたいな動画が流れていて、それが想定以上に面白くてずっと笑っていた。そのあとは仲のいい先輩の好きなバンドの曲のYouTubeを見たりしてなんだかんだ眠くなったので、寝ることにした。一日がかなり充実していた。寮祭たのしい〜!!受験頑張ってよかった〜!入寮してよかった〜!長くて先がないように見えるトンネルにもゴールはあって、そのゴールテープの先には輝かしい日々が待っていた。刹那的だけど鮮やかな大学生活を自分らしい色で彩っていきたい。おしまい。
朝起きて、朝寮食を食べ、2限に行く。寮祭も7日目だ。前日は食堂水泳自由形を見る等して寝る時間が午前2時などになってしまったから遅起きだ。ドレッシング祭りなる企画のお陰で、朝のパンは多種の味に彩られた。二外を終えた僕が待ちくたびれたのは、AB棟間綱引きだ。「今年こそはB12を打倒する」、その目標を掲げて僕は奔走した。どうせ去年一人も出ていないであろうA1の住人を10人召喚し、昼寮食の奢りでC棟の人間を釣った。僕のお陰とは言わないが、今年は珍しくA棟が勝利した。また、興味本位から後片付けも手伝った。屋上と屋上の間にどうやって綱を引いてるのか、気になって仕方がなかったのだ。原理としては簡単だった。しかし、ここで言うのも先人の知恵を安売りしているようで気が引けるので、言わないでおく。ともあれ、あの景色は壮大なものだ。綱を注連縄として屋上に常設しても良い。その後は先輩とマイティーを打ったりした。マイティーは麻雀を知っていないと難しいらしい。しかし、白の効能により一回の勝負が比較的速く終わると言うメリットと、単に脳汁が出やすくなると言うメリットがあるので、これを読む諸賢には是非とも勧めたい。まぁ、私は麻雀をそこまで知らないが。さて、来るマイ将皇帝戦。私は遂にマイティーの特訓の成果を披露する…と思いきや、私はこの日泊まり事務当だった。自分のスケジュール管理能力の欠落が悔やまれる。事務室の布団は固かった。
背中に柔らかなシーツの感触を覚えながら、朝八時のアラームで目を覚ます。窓の外からは鳥の鳴き声が聞こえ、ボクは寝ぼけ眼を擦りながらゆったりと体を起こす——ア々、そんな朝だったらどれほどよかったことだろうか。 目覚めた場所は食堂の北側のスペース、背中に感じるのは畳の硬さ。頭の奥には昨晩にショットした五杯のウォッカに起因するであろう鈍い痛みがあり、ボクの思考を乱してくる。起きたのは友達に起こされたからだし、時間は十時十五分。しかも十一時からバンドの合わせがある。しばし絶望的な気持ちで放心していたが、そのうち人目のつく場所で一人伏している自分自身に羞恥心を覚え、気怠い体を起こした。そういえば、朝マックも食べ損ねていた。 急いで一旦部屋に戻る。静電気の実験でもしたかのように寝癖で爆発した髪を櫛でどうにか整え、ギターとエフェクターボードを掴んで音楽室に向かう。ラインを見ると、メンバーの一人が遅刻するようだった。そんなことはさておいて声出しをする。コンディションは最悪。しかし練習しないと明日の本番に間に合わない。とりあえず合わせ開始、Bm7から……。 なんとか二時間の合わせを終えた後は、中庭に向かう。ピザ窯コンパなる企画が開催されていたからだった。空腹の胃にピザが沁みること沁みること。ここまで来てようやく体調も回復してきた。耐久ドミニオンで一勝負だけ参加したあと、ケーキコンパで作品を一つ作り……寮祭企画を存分に満喫して一段落ついたころ、熊野寮に来訪していた吉田寮関係の友人に偶然出会い、せっかくだからと寮内の案内をした。屋上に連れて行ったところいたく感動され、ここでライブをやりたいと話していた。熊野寮の屋上は存外に見晴らしがいい。 食堂に戻ると同釜会……卒寮生が集まる企画が開催されていた。鍋を囲み、周囲の話に耳を傾ける。しばらくして周囲の人間も少しはけたところで、地下で行われるクラブイベント、クラクマに少しだけ顔を出す。 一日の最後に、喫煙所でギターの弾き語りをした。しゃべったこともないような面々と『今宵の月のように』を合唱する。月は見えない。月齢は27.9、ほぼ新月だった。最後まで一緒にいた友人は、熊野寮について「いい所ですわ」と繰り返していた。 気が付けば一日は数時間前に終わっていた。今日は早く寝ようと思っていたのだけれど、楽しすぎたからしょうがなかった。
今回の寮祭でタテカン責を務めさせていただきました、せいりゅーと申す者です。二度目(タテカン責としてなら三度目)の活動報告を書かせていただきます。 寮祭も半分を過ぎ、終わりが近づいてきました。ここで、寮祭初日の時計台コンパ、とりわけメインである巨大タテカンについて振り返りたいと思います。当日の深夜、ベニヤ板や支えを京大クスノキ前に運ぶときには心躍りました。今から寮祭が始まる、そしてこの巨大タテカンが立つ時が来るという実感が湧いてきました。 ワクワク! クスノキ前に着いたら、ベニヤ板と支えのパーツを並べて次々と組み立てていきました。巨大タテカンを立てる準備が終わりに近づいていくにしたがって、本当にこんなにでかいタテカンを立てることができるのかという不安も大きくなっていきました。立てようとしてベニヤ板やパーツが割れたり折れたりすれば、時間的に修復は困難、たとえできたとしてももう立てることは絶望的になってしまいます。そんな心境でいると、ついに巨大タテカンを立てるときがやってきました。 せーのっ! 私の掛け声で皆が一斉にタテカンを持ち上げます。今のところ歪みもなく、うまくいきそうに思えました。タテカンの角度がこちら側に倒れる角度を越えて向こう側にゆっくりと倒れていきます。途中バキバキという音が夜の京大構内に鳴り響きましたが、支えはタテカンの重さに耐えることができ、無事大地に降り立ちました。巨大タテカンが立った瞬間は今でも鮮明に覚えています。30枚カンという大きさだからこそ、そしてモノクロだからこそ出る圧倒的な迫力がありました。時計台コンパが終わった後、寮内外問わずタテカンを称賛する声がたくさん耳に入ってきて大変うれしく思っております。タテカンを作ってよかったと心から思えます。 やったー! ここで、巨大タテカンのこだわりポイントを紹介します。手がけたのは私せいりゅーではなく、もう一人のタテカン責である蛍光灯です。一つ目は、時計台です。時計台の文字盤をよく見てみると、ちゃんとローマ数字が書かれています。そして、時計の針がさす時刻は12時15分。これが何を示しているか分かるでしょうか。正解は時計台コンパが始まる時間です。時計台コンパが始まったあの日、この巨大タテカンは現実と一体になったのです。二つ目は、時計台コンパのときにライブペインティングで描いた巨大タテカンです。巨大タテカンの中の巨大タテカン。まるでマトリョーシカですね。ちゃんとデザインも細かく再現しています。巨大なのにこんなに小さいところまでこだわるのか、と驚かれる人もたくさんいらっしゃるでしょうが、これらは私たちタテカン責が現実の完全再現を目指した成果なのです。まだまだアピールポイントはたくさんありますが、文字にしているときりがないのであとは皆さんで見つけてほしいです。巨大タテカンの画像を拡大して隅々まで鑑賞してください。感嘆の声を上げること間違いなしです。 すっごーい! 最後に、あれだけ大きなタテカンを立てることができたのは、私たちタテカン責だけの力ではありません。タテカンを作る手伝いをしに来てくれた寮生たち、タテカンを立てるアドバイスをくださった上回生の方々、そして私たちを応援してくださった寮外生の方々。皆様のお力添えがあったおかげで、私たちタテカン責の使命が成し遂げられたのです。タテカン制作に携わってくれた方々、そしてタテカンを見てくださった方々へ。改めまして、本当にありがとうございました。 タテカンよ、永遠に!
全寮コンパの鍋がなくなり、0:30頃からファミマと連帯がはじまった。シュプレヒコールの刻みに合わせて我々はファミリーマート聖護院店に向かい、スイーツから寿司から二郎系まで色んなものをかごに入れ、昨日カンパで集まった約10万円分を購入し、食堂で山分けして食べた。それと並行してコンビニ弁当卵とじ選手権やファミ連炊き込みご飯も開催され、食堂の熱は急上昇した。約10万円分の商品は壮観であり、レシートもまた膨大な長さを誇った。 その後も山一パン総テストが行われ、「理不尽」とも言える奇天烈なネーミングセンスを全身に浴びた私は一旦部屋に戻るも、寮外の友人が来てくれたこともあり(ありがとう!)、気づけばオールしていた。TOEFL ITPが当日朝に迫っていたにも関わらずである。(何とか受験はできた) TOEFL ITPを済ませてから、あたたまりやでもつ煮をいただいた。もつ煮は僕の好物の一つであるが、もつが沢山あり、メンマが食感にアクセントを与えていてとても美味しかった。その後同ブロックの先輩と昼食をいただき、談話室に帰った後、気付いたら寝ていた。活動限界がいつの間にか来てたのだろう。 起床後、燻製コンパが始まったことを知り、喫煙所に向かった。燻製された肉や魚は薫りと調和し、たくあんは酸味に丸みが出ておいしかった。煙で目や鼻がやられそうになったが、これもまた薫製の醍醐味と言えるのではないだろうか。そして燻製コンパの最中に、ここまでの内容を食堂から漏れ出る寮祭ライブの音をつまみに書いていた。 夜もまた、あたたまりやで油そばと餃子を食べてから寮祭ライブを食堂の中で聞いていた。She is Cの丸の内サディスティックはとても感動した。バンドの凄さもさることながら、バイブスもすごく上がっていて尚良かった。音楽は時に癒やしとなり、刺激となり、人々をつなげるものとなることを強く実感した。 ライブ終了後、学寮交流コンパに参加した。東北大学日就寮の方が多く来てくださり、日就寮の近況など色々な話を聞くことが出来た。楽しかったと同時に学生自治、寮自治について色々考えを巡らせる機会となった。福井県民コンパや昆布コンパにも参加し、羽二重餅や鯖へしこをいただき、福井県の食文化に触れたり、昆布だしの優しさに染みたり、昆布食べ比べに挑戦したりした。 9日目のルポはここでおしまいになるが、とうとう明日で最終日である。長く感じた10日間も気付けば終わりを迎え、ただ驚くばかりである。残り1日全力で楽しみたいと思う。