今回の寮祭でタテカン責を務めさせていただきました、せいりゅーと申す者です。二度目(タテカン責としてなら三度目)の活動報告を書かせていただきます。
寮祭も半分を過ぎ、終わりが近づいてきました。ここで、寮祭初日の時計台コンパ、とりわけメインである巨大タテカンについて振り返りたいと思います。当日の深夜、ベニヤ板や支えを京大クスノキ前に運ぶときには心躍りました。今から寮祭が始まる、そしてこの巨大タテカンが立つ時が来るという実感が湧いてきました。
ワクワク!
クスノキ前に着いたら、ベニヤ板と支えのパーツを並べて次々と組み立てていきました。巨大タテカンを立てる準備が終わりに近づいていくにしたがって、本当にこんなにでかいタテカンを立てることができるのかという不安も大きくなっていきました。立てようとしてベニヤ板やパーツが割れたり折れたりすれば、時間的に修復は困難、たとえできたとしてももう立てることは絶望的になってしまいます。そんな心境でいると、ついに巨大タテカンを立てるときがやってきました。
せーのっ!
私の掛け声で皆が一斉にタテカンを持ち上げます。今のところ歪みもなく、うまくいきそうに思えました。タテカンの角度がこちら側に倒れる角度を越えて向こう側にゆっくりと倒れていきます。途中バキバキという音が夜の京大構内に鳴り響きましたが、支えはタテカンの重さに耐えることができ、無事大地に降り立ちました。巨大タテカンが立った瞬間は今でも鮮明に覚えています。30枚カンという大きさだからこそ、そしてモノクロだからこそ出る圧倒的な迫力がありました。時計台コンパが終わった後、寮内外問わずタテカンを称賛する声がたくさん耳に入ってきて大変うれしく思っております。タテカンを作ってよかったと心から思えます。
やったー!
ここで、巨大タテカンのこだわりポイントを紹介します。手がけたのは私せいりゅーではなく、もう一人のタテカン責である蛍光灯です。一つ目は、時計台です。時計台の文字盤をよく見てみると、ちゃんとローマ数字が書かれています。そして、時計の針がさす時刻は12時15分。これが何を示しているか分かるでしょうか。正解は時計台コンパが始まる時間です。時計台コンパが始まったあの日、この巨大タテカンは現実と一体になったのです。二つ目は、時計台コンパのときにライブペインティングで描いた巨大タテカンです。巨大タテカンの中の巨大タテカン。まるでマトリョーシカですね。ちゃんとデザインも細かく再現しています。巨大なのにこんなに小さいところまでこだわるのか、と驚かれる人もたくさんいらっしゃるでしょうが、これらは私たちタテカン責が現実の完全再現を目指した成果なのです。まだまだアピールポイントはたくさんありますが、文字にしているときりがないのであとは皆さんで見つけてほしいです。巨大タテカンの画像を拡大して隅々まで鑑賞してください。感嘆の声を上げること間違いなしです。
すっごーい!
最後に、あれだけ大きなタテカンを立てることができたのは、私たちタテカン責だけの力ではありません。タテカンを作る手伝いをしに来てくれた寮生たち、タテカンを立てるアドバイスをくださった上回生の方々、そして私たちを応援してくださった寮外生の方々。皆様のお力添えがあったおかげで、私たちタテカン責の使命が成し遂げられたのです。タテカン制作に携わってくれた方々、そしてタテカンを見てくださった方々へ。改めまして、本当にありがとうございました。
タテカンよ、永遠に!