はじめまして!滋賀県大津市・甲賀市を拠点に活動しています、柏木竹林農園の柏木です。
竹林整備から、竹尺の材料となる竹材の供給、竹炭や竹チップの製造販売など……「竹を活かす」ことに関してならば、小さな可能性でも挑戦しています。
私が竹と出会ったのは2020年のこと。テレビで国産メンマを作っている様子を観て、興味を持ったのがきっかけです。鉄道会社に勤める傍ら、休日は竹林に入り、放置竹林の伐採・竹チップや竹炭、メンマの製造を学び実践する充実した日々を過ごしていました。
竹林整備を行うと、まず景観がよくなります。
依頼主に「整備に入ってもらってよかった」を言われることが、大きな原動力でした。
転機が訪れたのは2023年3月、滋賀県甲賀市で竹尺を製造する会社に「竹の材料屋さんがどんどんいなくなっている。竹に携わっているなら、やってみてくれないか」と声をかけていただきました。創業75年以上の竹尺製造会社、もうほとんどいないと言っていい竹尺職人の「最後の竹尺職人になっても竹尺を作り続けたい」と語る熱意に「伝統を受け継ぐ手伝いができれば」とほぼ勢いで引き受けました。
その夏に勤めていた会社を退職し、竹の世界で生きていくことを決めました。
私が竹に関わる活動の原点ともなった国産メンマ。滋賀県の方に滋賀県産のメンマを食べてほしいとの思いで「近江竹菜(おうみちくさい)」と名づけ、マルシェや道の駅でのリピーターも多い自慢の人気商品です。
現在2種類の味のメンマを作っています。一つは醤油味。滋賀県守山市の遠藤醤油さんの薄口しょうゆを使ったプレーンな味。「メンマは好きじゃなかったけど、これなら食べられる!」と小さなお子さんが言ってくれたのは嬉しかったですね。もう一つはピリ辛味。醤油味に唐辛子を加えた、おつまみにもおすすめの一品です。
外国産の一般的なメンマは、一度乾燥させた竹を水で戻して味付けをしますが、「近江竹菜」は一度も乾燥させず高濃度塩漬け製法で作っています。
一度も乾燥させないため、筋が無くやわらかいのに歯ごたえがあるのが特徴で、私はこれを”生メンマ”と呼んでいます。保存料などの添加物も不使用なので、小さな子どもでも安心して召し上がっていただけます。
純国産メンマプロジェクトにも参加し、滋賀県の代表として「美味しく食べて竹林整備」を目指しています。そう、竹林整備を行い、国産メンマを作り、また竹林整備を行う……この循環が、日本の放置竹林そして整備したくても高齢であることや金銭的な問題から管理ができない状態にある”放棄”竹林問題を少しでも解決する一つの方法になるのではないでしょうか。
そのためには、もっとたくさんの方にこのメンマを知ってもらい、もっとたくさんの方にこのメンマを食べてもらう必要があります。
それも、無理にではなく「美味しく」食べてもらいたい。
私がずっと作りたかったものがあります。それは、自分のメンマを使ったキムチです。
キムチが美味いと評判の近所の焼肉屋さんとのコラボや、自力での開発など色々と考えあぐねている時でした。
いつもピリ辛味を買ってくれるお客さんが「メンマキムチ絶対美味しいと思うねんけどなあ」とのお声をくださいました。「私もずっと作りたいと思っているんです」と伝えると、「じゃあ、キムチと言えば……黄(ファン)さんに相談してみたらどうですか?」と黄さんをご紹介していただくことに。
まさか黄さんにご協力いただくことになるとは考えてもおらず、よくわからないまま大阪にある高麗食品さんを訪問・見学させていただいたのが2024年の6月のことでした。
竹林整備やメンマへの思いを伝えると(少々暑苦しかったかもしれませんが)、「ぜひ一緒にやりましょう!」と快くコラボを受け入れてくださった黄さん。一気に、目標に近づいた気がしました。
2024年・初夏、黄さんを訪問してスタートしたこのプロジェクト。
現在、いつもメンマを買ってくださるお客様、友人たち、飲食店やシェフ……様々な方に試食をしていただき、いろんなお声を頂戴して改良していっています。
試作品を黄さんにも試食していただき「美味しい!」のお声も。
ついに皆さんにお届けできる日が近づいてきました!
ぜひ、柏木竹林農園×黄さんの手造りキムチで出来上がった「生メンマキムチ」をご賞味ください!
生メンマは保存料不使用なため、賞味期限が30日程度と大変短い商品です。そして、竹林整備の一環で行っている事業のため、一度に収穫できる量・作ることができる量も限られております。
そのため、今回のプロジェクトでは2025年1月出荷分と来春出るタケノコを使用した2025年6月出荷分で生産時期を分けて発送させていただく計画をしています。少しお時間いただく場合もございますが、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
また、今回のプロジェクトのリターンには、国産メンマやメンマキムチはもちろん、竹製品や竹炭・竹チップなどもご用意しました。
竹炭は消臭効果があるのでニオイの気になるところへ。竹炭と竹チップを1:2で配合し畑や花壇・鉢植えにパラパラとまくと、土壌改良材として働いてくれるので、家庭菜園や園芸をされる方にもおすすめです。
2024年11月15日 クラウドファンディングスタート
2024年12月25日 クラウドファンディング終了
2024年1月 第一弾リターン発送スタート
2024年6月 第二弾リターン発送スタート
今回のクラウドファンディングでいただいた資金は、
・より「近江竹菜」をたくさんの方に知っていただくための費用(国産生メンマキムチの広報・販売促進活動費用)
・より「近江竹菜」を美味しくお届けするための費用(製造所の温度管理に必要な費用)
・よりたくさんの放棄竹林問題を解決するための費用(設備投資や人材投資など竹林整備事業の継続費用)
・本プロジェクトリターンの発送料・梱包資材料
・そしてCAMPFIRE手数料
に充てさせていただきます。
昔は生活の一部として当たり前のように使われていた竹。
私は竹の多様性を追求しながら単純に昔のように戻すことがこれから時代に沿った考え方だと思っています。
なぜ放置竹林が問題なのかご存じでしょうか?
竹林はその旺盛な成長で広がる勢いが早く(竹が生活用品の材料として多く利用され手入れできていた頃にはそれも良かったのですが)、近年では「竹害」とされています。放置することにより、地滑りや近隣トラブルの原因にもなっています。
竹林整備は過酷な作業で人手不足の中、竹職人の担い手も少ない状態です。
しかし、竹はこれからの日本を、世界を救うと信じて竹を通じてできることをやっていきたいと思います。
今後は、竹の使い道を明確化しそれぞれをどうやって盛り上げていくかを考え実行していきたい。
具体的には、
近江竹菜
1人でも多くの方に食べて頂けるように増産体制を整えて放棄、放置竹林が少しでもなくなるように毎日少しずつ整備する
竹チップ・竹炭
土壌改良剤とし農業や園芸に革命を起こす
消臭、調湿、ろ過効果があるので日常に竹炭がある暮らしを目指して作り続ける
教育
竹を使って竹馬や竹ポックリなどのおもちゃを子供たちと作ったり、竹灯籠で飾るイベントに出店するなのど子供たちに非日常体験を提供する
竹尺
そして、昨年、継承した竹尺の材料を日々作り、好きな絵や文字を竹尺に焼き付けるオリジナル竹尺の販路を広げる
一人では、これら全てを実現することは時間的にも、労力的にも、金銭的にも難しいです。
でも、たくさんの方に知っていただき、応援していただけることで仲間も増えるかもしれない。もっと大きな道が開けるかもしれない。
このメンマキムチがその一歩になれば嬉しいです。
最新の活動報告
もっと見るくさつFarmers'Market 御礼
2024/11/27 18:00〜近江の竹となかまたち/柏木竹林農園〜の活動11月24日(日)滋賀の農家さんを中心に、手作りの豆腐や天然酵母のパン、新鮮な野菜など、出店者さんが想いを込めた品が並び温かな空気漂うマーケット、くさつファーマーズマーケットに出店いたしました!たくさんのお客様にご来場いただき、メンマもたくさんご購入いただきました。本当にありがとうございます。特にメンマキムチの試食は、100%のお客様が「美味しい!」とおっしゃっていただだきました!「美味しい!」って言われることが、やっぱり一番嬉しいですね^^くさつファーマーズマーケットでメンマをご購入くださった方が「美味しかったから」とこのプロジェクトにもご支援くださったり……本当にありがとうございますTT会場では、竹チップや竹炭についてもお問合せいただいたり、メンマのディスプレイ用に敷いていた竹尺の材料となるものを弓道のメンテナンス道具としてご注文いただいたり。竹の多様性と可能性をますます感じるとともに、現場で出店し直接お客様に伝えていくことは大切だなと実感しました。スタッフの皆さん、出店者の皆様、そしてご来場いただき竹に興味を持ってくださった皆様、ありがとうございました!‐‐‐‐‐‐‐‐‐柏木竹林農園柏木俊寛 もっと見る
東京へ初出展! 「日本全国物産展」御礼
2024/11/21 12:00〜近江の竹となかまたち/柏木竹林農園〜の活動東京へ初出展!「日本全国物産展」無事終了しました!11月15日〜17日の3日間、東京 池袋・サンシャインシティーにて、柏木竹林農園とご近所のイタリアンレストランMiracoloさんとのコラボレーション出店でした。国産生メンマ「近江竹菜」、Miracoloさんのイタリアンメンマ「ペペロンチーノ」「ブラックバスとメンマのトマトベースのピザソース」など、ご来場いただいた方にも大変好評でした。「美味しい!」と笑顔になるのは、全国共通ですね。滋賀県の放置竹林問題、琵琶湖の外来魚問題。それぞれの生活圏の社会課題を少しでも解決するための、それぞれの活動。関東のたくさんのお客様とお話することで、メンマの販売よりも大切なことを伝えることができました。また、ご来場いただいた方からのごクラウドファンディングのご支援もとても嬉しいです!TTプロジェクト公開から1週間で約半分の目標達成!クリスマスまでやっております。見守っていていただけると嬉しいです!----------------------柏木竹林農園柏木俊寛 もっと見る
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