活動報告⑦
あるグループホームの虐待、人権研修に参加して
昨日開設2年の障害者グループホームで3回目の「人権擁護、虐待防止研修」がありお話させてもらいました。
このホームは宅配弁当屋の社長さん、いわば福祉の「素人」が強い思いで立ち上げられたグループホーム。僕はその社長の思いに感銘を受け立ち上げ当初からお手伝いしてきました。
利用者(入所者)も今回6人目が決まり満床となりました。管理者である社長、サビ管、そして美味しい食事を提供し、常に本人を中心に据える支援を紆余曲折、悩みながら続けてこられたみなさんのがんばりの結果だと思います。
何より小さな事業所でありながら年3回の「人権研修」を誠実に実行されてきました。
その講師が僕でよかったかどうかは甚だ不安ですが……。
昨日の研修は3回目ということもありこれまでの僕の話を「聞く研修」から事例を自分ならこう対応するかな?を自身で考えみなさんで出し合いよりよい対応を考えていく肩苦しくない内容にしました。
参加者のみなさんの活発な意見交換になりました。
僕がお話したことは、
①「利用者と職員が対立した時はどうしても職員が優位にたつ」という関係を常に意識すること
②命の危険や暴力行為に対しては毅然とした対応は必要だが、利用者の「問題行動」に対して職員の側の価値観、倫理観を力づくで押しつけ感情で解決にあたるのではなく、じっくり時間をかけて背景も探りながら本人自身の変化、理解を「待つ」という姿勢が大切ではないか。
③「問題行動」に対して自分のとった行動を振り返り、決して責任追求の場でなく職員集団で出し合う、話して交流していくことが人権侵害を起こさない風土づくりにつながるのではないか。
難しいことですね。利用者も職員も生の人間ですから。ストレスもたまりますね。
でも人に寄り添い支えていくことを生業としている自分たちであることをある意味楽しみながら利用者に面していきましょう。