「勝本の独り言」⑱
(今日は軽〜ぃお話)
黒焦げ玉子焼き
今日は朝から体が辛く一日自宅で静養にあてました。
夕方少し元気になると食欲も回復。玉子焼きが食べたい(^^)
と久しぶりに自分で玉子焼きを作ってみました。
僕は玉子焼きは母親ゆずりの砂糖の入った甘いやつが好き。
ところが火の加減を間違ったのか、気を抜いた隙に黒焦げに!
それで小学校の遠足の弁当を思い出しました。
姉兄と歳が離れ僕を高齢で出産した母。おまけに料理があまり得意でなかった母。
遠足の弁当のおかずは黒焦げの甘い玉子焼きだけ。弁当箱の8割方は桜でんぶ(ビング色)のかかったご飯が占めていました。
今ほどではないもののクラスのみんなの弁当は玉子焼きに緑の野菜、ウインナーにトマト、若い母親ならではの色とりどりカラフルな弁当でした。
僕は恥ずかしく蓋で隠してみんなから少し離れて急いで食べたことを思い出します。
家に帰っても母の屈託ない笑顔を見ると何も言えず、その後は正直遠足や弁当の日が嫌でしかたなかったことを覚えています。
ところが不思議なもので大人になって弁当が出されれるたびに思い出すのはあの黒焦げの玉子焼きと母の笑い声でした。
今日久しぶりに黒焦げの玉子焼きを前にして母の笑い声が聞こえてきてしんみりでも黒焦げも美味しく食べました。
思えば父も母も愚息に心配と迷惑をかけられっぱなしで亡くなりました。
この歳になってあらためて
「親孝行したい時に親はなし」です。