1月に開催を予定しておりました「制作裏話プレミアトークショー」に関してですが、こちら誠に勝手ながら3月に日程変更させて頂きたく存じます。イベントを楽しみにしてくださっていた方々にはご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございません。理由といたしましては、出演予定ゲストのスケジュール調整の関係で、イベントを万全の状態で開催するために時期を変更させて頂きたいためです。詳細日程のご報告および支援者の方々へのチケットご送付関しては、1月の中旬を目処に行わせて頂きます。3月のイベントを最高に楽しんでいただけるモノにするために全力を注いでまいります。この度はご迷惑をお掛けし本当に申し訳ございません。
CAMPFIRE年間アワードにて、東京クロノスがおよそ6000のプロジェクトの中、エンタメ賞に選ばれました!! あらゆる業界の人やコミュニティへの高い影響力を特に評価頂いた結果になります。制作共犯者の皆様と作ってきたこの「東京クロノス」という作品で、このような賞を頂けたことは、率直にとても嬉しいです。開発を引き続きしっかり頑張って、より面白いものを作っていこうという方針は変わりません。ただ、これを弾みにして、来年みなさまにしっかり楽しんで頂けるよう、さらに頑張っていきたいと思います。僕も少しでも多くの人に知ってもらえるよう、色々実行していきたいと思っています。制作共犯者のみなさま、いつもご支援頂き本当にありがとうございます。もっともっと面白い作品にしていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします!!─宣伝ぼっちP
みなさんこんにちは。テックブログも3回目ですね。MyDearestでエンジニアしてます大川と申します。あ?お前誰だよ?何してンだよ?様式になってしまった見出し…もとい自己紹介です。東京クロノスではキャラクター組み込み回りの開発を担当しています。簡単に説明すると、モデラーやアニメーターが作成した3Dのキャラクターモデルやモーションデータをゲーム中で使えるように実装することが仕事です。あとは、Yuria‘s MiscNote(ユリアのミスクノート)の動画も作らせてもらっています(ご覧になった方いらっしゃいますかね?)今回はキャラクターの実装回りの話…ではなく、上に載せてある動画の作成を具体的な事例としたゲーム外部でのあれこれについてお話したいと思います。(キャラクターの実装回りはまた後日!)・・・■□Yuria‘s MiscNote について□■Yuria‘s MiscNoteは東京ゲームショウ2018で東京クロノスがデモ出展しているさなか、こっそりと公開された動画です(実はこっそりすぎて公式がこの動画について触れるのは初めてだったりします)東国ユリアがどんな子なのかを垣間見ることのできる内容になっています。この動画、素材の撮影は全てUnity上で行っており、最後の編集のみAdobe AfterEffectを使用して作成された準Unity製動画です。では、こちらをどのように作っていったかをみていきましょう。■□キャラクターの動きについて□■動画中のキャラクターの動きは全て”OculusRift” と”OculusTouch” を実際に人が身に着けて動いたものを使用しています。音声に合わせて、頭と両手の先の動きを収録して、大枠の動きを準備してから、細かい動きを追加してキャラクターの動きを作っています。 画像のように細かく動きを作らなければいけないところはたくさんありますが、自動化できるところはいくつかのアセット(便利機能のようなもの)を使用して動きを作っています。1. 頭と手の先以外の部分 - “FinalIK” を用いて制御しており、肘や胴体などの直接動きを収録していない部分の動きが自然にできるようにしています。2. 服や髪の毛の揺れ - “DynamicBone”というアセットと使用していて、動きに合わせていい感じに揺れてくれるようにしています。3. 音声に合わせた口の動き - “OVRLipSync”を使って波形情報にあわせた口の形が作られるようにしています。なにやらたくさんのアセット使っているようですが、VR界隈では広く知られているアセット達です。実はこれらを使えばリアルタイムでVTuberのようなこともできてしまいます。東国がVTuberとなる日が来るのかはわかりませんが…。■□モーションの撮影について□■演技するときに演者にはVRを通して実際にキャラになりきって動作をしてもらいました。今回は”OculusRift”を被るとそのまま、東国の家のリビングにいる状態で収録を行っています。東国の家で東国になりきって動いてもらう…。そんな状態での撮影です。家の中には顔を向けてほしい方向に本番と同じ位置のカメラから映っている映像が見えるように、空間にモニターのような板を複数配置していました。これでどのように映っているのか確認しながら必要な演技をすることが出来るようにしていました。なかなか現実のドラマ撮影ではありえないような光景な気がしますね。 ■□Adobe AfterEffectを使用した編集について□■キャラクターの動きやカメラの動きが出来上がった後はレイヤーに分けて撮影を行いました。背景や、キャラクターは別々に出力してそれぞれに効果を追加してから合成しています。小さい東国が出てくるときのエフェクトや色調整、コマ落としetc…。最後に演出を加えることで見た目がガラッと変わります。この編集作業はアニメの作り方に近い方法です。・・・というような感じで、ここまでがYuria‘s MiscNoteの作り方でした。そういえば、先日公開された第2弾PVご覧になりました?藍井エイルさんの新曲ほんとにかっこいいですよね。このPVの中にもゲーム本編からいくつかシーンを持ってきています。VRコンテンツの共通の悩みとして、体験している映像をそのまま宣伝に使用しようとすると、全然魅力が伝わらないといったことが多々あります。人がHMDをかぶって見えている映像を撮影すると、細かい揺れが発生したり、よさそうに撮影できたと思っても、両目で見ていることもあって、どちらかの目から見えている状態に寄ってしまって中心がずれてしまったりということがあったりします。使用されなかったスクショを乗っけておく… 短いカットで使用する映像でしたが、上記のこともあったので、PVの撮影にはヘッドマウントディスプレイ(HMD)が繋がっていないPCを用意して、開発版のデータを使用して撮影を行いました(※発売後の本編はHMDを外して遊べるわけではありません。)カメラの動きはアニメーションデータとして保存しておき、日本語版、英語版で同じシーンを撮影しています。手振れも発生せず、平面で見える様子を確認できる状態で撮影することができました。VRを使用した動画制作は、いまだこれが一番良いという方法はありません。人によっても全く違うアプローチがとれる面白い分野かなと思います。今回はゲーム外の場所で使われている技術的な内容についてVRが出てき始めたこの時期だからこそ取り上げてもよい内容かと思い紹介させていただきました。使えそうなところにVRを取り入れ、かつVRだからこそできることをしてみることで今までできなかった表現ができるようにならないかと試行錯誤の毎日です。…書き終わったので、開発戻ってもいいでしょうか?ぼっちPさん。
皆様、こんにちは。東京クロノス、総合プロデューサーの岸上です。いつも東京クロノスを応援いただき本当にありがとうございます。本日は皆様にとても素敵なお知らせができることを大変光栄に思います。それは――東京クロノスの第二弾PVを公開できること、第二弾キービジュアルをお見せできること、そして東京クロノスのOPを「藍井エイルさん」に歌っていただくことを発表できるからです!!!!!!!!!!!!!!ソードアート・オンラインやFateの楽曲を歌われているあの「藍井エイルさん」です!!!!!!これも、クラウドファンディングで皆様からたくさんのご支援いただけたおかげ、そしてプロデューサー三木一馬さんのご尽力あってなのです!!!!!!僕自身、藍井エイルさんの楽曲が大好きだったので、本当に本当に嬉しいです!!!!!!そして、今回の発表の上で制作共犯者の皆様に僕からお願いがございます。こちらのPVを共犯者の皆様にご拡散いただきたい!ということです。藍井エイルさんにOPを歌っていただけたおかげで、もっともっとたくさんの方に東京クロノスを知っていただく大チャンスなのです!!どうか共犯者の皆様のお力をお貸しください!!!皆様のお力があれば、東京クロノスという作品はもっともっと高く広く飛び立つことができます!!どうか、どうかよろしくお願いいたします・・・!ただ、今はまず一番に、共犯者の皆様に藍井エイルさんの新曲「UNLIMITED」、そして第二弾PVをお楽しみいただけますと幸いです!!そして、PVについてのご感想などをSNSで呟いていただけますと、スタッフ一同拝見しております!あなたのお言葉に勇気づけられます!!これからもどうか、東京クロノスの応援をよろしくお願いいたします!!!
皆さん初めまして。本作「東京クロノス」のサウンドプロデューサー兼サウンドディレクタ―兼サウンドクリエイター・・・つまるところ音周りを全部担当しています、郡と申します。・・・。いやいやお前誰だよ? と、前回の下嶋の時と同様に思う方、いっぱいいると思います。はい。僕もそう思います。ほんとに。でも、実は前回のブログに僕出てるんです。・・・・・・・・・「「「「エクセル辛い!!!」」」」のインパクトに完全に負けていますが。神曲かどうかは置いておき、第一弾トレイラーの曲を作っている人間だと思ってもらえると少しイメージしやすくなるのかなと思います。まだの方は是非一度ご視聴ください。長くなってしまいましたが、制作関連の記事第二弾として、本作の「キャラのボイス」にフォーカスした立体音響について、経緯をかじりつつ紹介していこうかと思います。【1. 立体音響を導入することになった経緯】本作の制作にあたり、柏倉Dと他のVRタイトルを体験してどういう作品にしていくかを検討していました。その時、話題に上がったのが「VRは全方位映像があるが、実は音も全方位あるし大事な要素だよね」ということでした。VRの体験は視覚情報だけでなく聴覚情報も大きく、体験の質の向上には重要な要素の一つであるということ。キャラの存在感や作品の世界感に対する説得力の向上に対して、映像で補えない部分を音で補う必要があります。特に「そこにいる」という存在感が重要であるキャラに対して、そのキャラから声が聞こえるようにしたい……。・・・よし、クオリティを維持できる立体音響を導入しよう!という経緯で、導入する検討が始まりました。【2. 開発環境で使用できる立体音響の試行錯誤】導入にあたり、まずは開発環境で使用できる必要があります。テックブログ第一弾の記事にも掲載の通り、東京クロノスでは"Unity"を開発ソフトとして使用しております。そのため、Unityで動かすことができる必要があり、その上で立体音響にする手段を検討しなければいけません。結果、大きく分けて2つの手段を検証してみることにしました。それでは、レッツ立体音響っ!(YouTuber的なキメポーズで)<検証>①『Unityに入れる前に先に立体音響の声を作成』Unityに入れるだけ皆さんはバイノーラルマイクをご存知でしょうか?※こんな感じダミーヘッドマイクともいわれ、両耳の部分にマイクが内蔵されております。耳に到達するまでの音を限りなく実際に近づけたもので、これで収録すると実際の聞こえ方とかなり近い立体音響で収録できます。これで録ればかなりのクオリティで立体音響を導入できるのでは!?・・・と思っていたのですが、甘くはないですね。このマイク、確かにとても綺麗に立体的に録れます。ただし、VRでは使用するのがかなり難しいです。なぜか。それは以下の違いがあるからです。-------------● バイノーラルマイク → 固定した頭に向けて音を定位させられる。● VRサウンド → 動く頭に対してインタラクティブに音を定位できる必要がある。-------------何を言っているのか難しいかと思いますので、簡単な例を挙げましょう。もし仮に自分の正面にキャラが立っていて、自分に向かって「好きだ!!」と顔を赤らめながら叫んでいたとします。ユーザーであるあなたが右に90度そっぽを向いた場合、こうなります。-------------● バイノーラルマイク → キャラは左側にいるのに、自分の顔真正面から常に「好きだ!!」が聞こえてくる。● VRサウンド → キャラの位置から、「好きだ!!」が聞こえてくる。-------------特にキャラの存在感が重要となってくるVRでは、どんな頭の位置になってもキャラの方向から音が聞こえてこなければ、存在感がかなり薄まってしまいます。常に動くユーザーの頭に対して常に音の発生源の位置情報を更新して音が出なければいけないため、バイノーラルマイクでの収録はVRには対応できません。・・・だめだorz結論としてUnity上で立体音響にして、キャラの動きにリアルタイムで連動して音を発生させなければいけないという答えになりました。②『Unityで立体音響にする』ここからが本題です。通りすがりのオムライスの人(下嶋)に相談し、Unityで使える立体音響プラグインをいくつか実際に使ってみつつ検討しました。その結果…"DearVR"というプラグインをメインで使用することになりました。理由としては以下の通りです。●発生源別に音が調整できる → キャラ別に設定を作れる!わーい!●空間全体にかけるリバーブを調整した時のかかり方が滑らか → 残響音の調整の効きがとてもいい!わーい!特にキャラ毎に設定を作れるというものは非常に大事です。人の声は、それぞれ響き方が違います。よく通る声と聞き取りづらい声、立体音響がしっかりかかる声と少しかかりづらい声等様々な声の方がいます。「このキャラは声が聞き取れるけど、あのキャラは声がなんか聞こえづらいぞ…?」という感じ方をしてほしくないので、全ての同じように聞こえるよう細かく調整をする必要がありました。つまるところ、「聞こえ方を良い意味で嘘をつく」ということですね。これが可能だったのが"DearVR"でした。東京クロノスはDearVRを使おう!と決意し、再度オムライスの人(下嶋)に各キャラで設定を調整できるよう、キャラをVR空間上に配置し、音声が流れるようにUnityで準備をしてもらいました。そして、実際にいじってるときUnity上で見える映像がこちら。誰も僕に目を合わせてくれない・・・二階堂にも桃野にも相手にされない、なんとも寂しい気持ちで設定を作っています。実際にビジュアルを見つつ、複数のキャラの声の聞こえ方を確認しながら現在も随時調整をしています。③ 番外編『主人公視点の音声』キャラのボイスの中で唯一Unity上で立体音響になっていない音声があります。それがユーザー視点の音声。つまり主人公である櫻井響介です。このキャラに関してはステレオの音声で流しているのですが、実は少しだけ加工をしています。簡単に言うと、先に立体音響を少しだけ混ぜたものをステレオに書き出して使用しています。細かい話をすると伝わらない気がするので、ふんわりと説明をすると------------- <1>自分がしゃべっている時、声は自分の耳からも聞こえるけど、体内にも響いてるぞ! <2>じゃあ耳から聞こえる音と体内から響く音を混ぜちゃえ!-------------以上です。「具体的にどういうことをしているんだ!」という話はまた別の機会に・・・○┓(スイマセン)【3. DearVRって誰でも使えるの?】操作自体は簡単なプラグインだと思いますし、ネットで買えるので誰でも使えると思います!!ただ、他にも様々な立体音響があり、僕が使いやすかったのはたまたま「DearVR」というだけなので、もし興味がある人は色々な立体音響のプラグインを試してみると面白いと思います!【4. 最後に】じつは、もうすぐとある発表があります!早く言いたくて仕方のない内容だったので、個人的にはとてもワクワクしています。きっと良い意味で驚いてくれるんじゃないかなと思ってます。みなさんの反応が楽しみです!引き続きぼっちで音周りの制作・開発を頑張るぞ・・・_:(´ཀ`」 ∠):_