
AIRよこての交流プログラムのひとつとして、滞在先の(横手市)山内地区の住民自治組織である「山内地区交流センター」との共催で、山﨑監督の長編第1作『ひかりのおと』上映と山内地区住民との交流会をやることになりました。(拍手)
本AIRよこてにあたって、真っ先にご相談したのが、山内地区交流センターの永沢センター長。地元キーマンとの顔つなぎや、地域に入っていくにあたっての心構え、取材先候補など、この方がいなかったら実現しなかった試みでした。

1月15日付、秋田魁新報掲載記事で山﨑監督と語らっている方が永沢センター長。センター長の熱い思いで実現した交流プログラムです!
(上映&交流会チラシより)
「2月1日から三又地区に滞在し、地元住民らと交流しながら雪深い山里の暮らしを体験する山﨑樹一郎監督。全国各地で衰退しつつある山村の、かけがえのない日常にスポットを当てる作品を作り続けている山﨑監督とこの機会に気軽に語り合いませんか?
映画を鑑賞後に軽食(いぶりがっこ・おにぎり・お茶)を食べながら休憩を挟み、山﨑監督を囲んで話し合います。ご家族や友人、知人お誘いあわせの上、是非ともご参加ください。」
「都会から片田舎に移住したのはなぜ?」「住民との交流を通してどんなことを感じていますか?」「この映画に込めたメッセージはなんですか?」「三又地区を滞在場所に選んだ理由は?」「人口減少や高齢化に危機感を覚えているのですが・・・」
いつ 2月5日(水)【上映】18時から【交流会】20時から
どこで 山内地区交流センター
だれと 山﨑樹一郎監督と参加された住民の皆さんと
なにを 映画製作に関することや山内のヒト・モノ・コト、コレカラなど話し合ってみたいこと
どのように 車座でフリートーク
申込 2月4日(火)まで、山内地区交流センター
参加費 500円
秋田県内では初となる『ひかりのおと』上映。さらに山﨑監督と地域のことを本気で語り合うという稀有な企画です。肚(はら)をくくって取り組む覚悟のある方どうですか?

中国で初めて出会った山崎樹一郎は自らの映画を作り上げる基盤を「見えない予算」と呼んでみせた。『ひかりのおと』を映画美学や演技の側面から語れば、そこには毀誉褒貶あるだろう。ただ、重要なことはたった一つで、10年後には山崎樹一郎は必ず、日本映画にとって極めて特異かつ重要な映画作家になるということだ。『ひかりのおと』を見ること自体は、今でも、10年後でも別に構わないと思うし、もしかしたら10年後の方がもっとこの映画のことがわかるかも知れない。ただ、『ひかりのおと』を今見ることは、10年後にできる極めて重要な映画の「見えない予算」となることに、確かに通じている。その機会は、逃さないのがよい。
濱口竜介|映画監督 (『ひかりのおと』公式サイトより)



