
こんにちは。
前回の記事に続いて、こちらが全高2m仕様のイラストです。高速走行時の空気抵抗の低減を最優先した仕様で、軽量でもあり、長距離輸送に適します。この全高でも、小型バイクのクロスカブ110をミラーを外さず載せられます。
前回の記事で、アルミとポリカーボネートで作った荷箱は水洗いや消毒ができて衛生的、しかも錆びないというお話をしました。今回は、「難燃性」のお話です。消防庁の資料によれば、令和3年に全国で3512件の車両火災が発生しており、死者は71人となっています。排気管や電気配線など火種を持っている自動車は火災が起こることを想定して設計する必要があります。まして、キャンパーやキッチンカーとして使用する場合には火の使用が想定されるので、荷箱にも耐火性能が求められる、と考えます。さらに言えば、たばこの吸い殻を投げられたり、火災現場で火の粉が舞っている中を走り抜ける、という状況もあり得るので、容易に燃えたり損傷しない、という性能は重要です。
荷箱の材料でいうと、フレームのアルミニウムは、火を近づけても燃えません。ただし、炎の高温にさらし続けると、灰になって形を失います。車両火災を防ぐ、という点では十分な性能です。ポリカーボネートは、基準によって異なるのですが、遅燃性(もえにくい)~自己消火性(火が付いても自然に消える)に分類されます。つまり、アルミとポリカーボネートの荷箱付近で火炎が発生しても、荷箱には燃え移りにくい、ということです。
災害時にはシェルター替わりに、と考えるなら、衛生面と防火性能も考慮して設計する必要があります。安心して頼れる製品であるために。



