
こんにちは!木蓮です。活動報告Vol.8です。山梨は雪が少しだけ積もりました。うれしいですね。
現在91%達成!後一息です。。変わらず発信を続けたいと思います。今回は山梨県、韮崎市にある「ぶぅふぅうぅ農園」に行ってきました。

こちらの返礼品に協力してもらっている農園さんです。

ぶぅふぅうぅ農園では養豚と養鶏をしています。他の養豚場との最大の違いは「放牧」です。
ほとんどの養豚場では「畜舎飼い(ケージ飼い)」という方法でブタを育てています。畜舎飼いはブタが外に出ることはほとんどなく、かなり狭い空間で育てられ、人間の効率を重視して母乳を飲んでいる期間を短くし、高栄養の配合飼料をいち早く食べさせるため早期離乳(通常30日、早くて21日)させてしまいます。そうすると免疫力も低くなり、ブタに限らず動物へのストレスが懸念されています。
一方ぶぅふぅうぅの行っている「放牧飼い」は生まれて30日間母豚と「分娩舎」で過ごした後、親子で放牧のできる「保育園」に移動します。生後45日で離乳し、母豚とは離れ、仲間や兄弟と一緒に出荷まで「育成舎」で過ごします。育成舎には簡易的な豚舎のみの完全放牧です。好きな時にお家に帰り、好きな時にお外に出て遊んでいます。
放牧することで、ブタにとってストレスない環境になり、傾斜やわざと整えていない地面を歩くことで、足腰が強く、病気にも強いブタに育つのです。

通常、生後3ヵ月ぐらいまでは予防的に抗生物質をエサに混ぜます。さらには一般的に無投薬などと謳っている豚肉は出荷前の3カ月のみ無投薬の場合がほとんどになります。
ぶぅふぅうぅでは抗生物質を与えません。必要がないからです。なぜなら、上記で書いているように狭いスペースで飼うとブタたちの免疫力が低く、病気になりやすいので、しっかりと成長するまで離乳はしません。そうすることで腸内細菌が活性化するため、穀物飼料に切り替えても病気になりにくく、抗生物質も投与しなくて済みます。
また、エサにもこだわっていて、エコフィードを中心とした自家配合飼料を使っています。
日本の畜産は通常90%以上を輸入のエサで成り立っています。ぶぅふぅうぅでは地球温暖化や飢餓、食品ロスの問題を真摯に受け止め、「エコフィード(食品工場から出る副産物)」の利用を積極的に進めています。エコフィードは原料が確認できるものを使い、その他の輸入の飼料に関してもトウモロコシ、大豆かすは非遺伝子組み換え・ポストハーベストフリーのものを使用しています。
エコフィード等を使う事により60~70%を国産のエサで賄っています。
・使われている原料「エコフィード」
米ぬか、パン、ナチュラルチーズ、ビーフン、そば、うどん、ポテト等


先日、配合飼料づくりやらせていただきました!パンと乾麺を交互に粉砕機に入れ粉にして、ほかの材料と一緒にぐるぐると機械で混ぜ、米袋につめました。
ブタたちは自分たちで食肉加工場に持ち込みをさせていただいて、枝肉にしてもらい、自社の精肉加工場で農場主の中嶋さんが丁寧に部位ごとに切り分け、ソーセージにしたり、パック詰めをしています。私も何度かお手伝いさせていただきました。中嶋さんの包丁は柄よりも刃の方が短くなるほど研がれていて、長年お肉に向き合ってきたことを感じます。
一方ニワトリたちは十分な広さがある小屋でのびのびと育っています。ブタと飼料の配合比を変え、ニワトリに合ったものをつくっています。
また、通常4カ月ごろからたまごを産み始めますが、ぶぅふぅうぅではのんびりと5~6カ月くらいから産み始めます。
1日に3回ほど小屋を見に行き、たまごを回収させていただきます。

たまごを回収しに行くと、何匹か健気にたまご温めていることが多いです。
そんなニワトリたちからたまごをいただくのはちょっと切ない気持ちになります。
いつもありがとうニワトリさん
また、ニワトリの世界は厳しいもので、いじめがあります。原因は何か諸説ありですが、生活するスペースが足りなかったり、臆病な性格のニワトリがターゲットになりやすいという見解もあるようです。ぶぅふぅうぅでもいじめは時より起きてしまいます。毎日見ていると、「あ!あの子いじめられちゃってるかも」とわかるようになります。激しく毛が抜けていたり、エサの時間なのにずっとはじっこにいたりするのも特徴です。そんな時は救出して、ほかの場所に隔離してあげます。
ニワトリは非常に敏感な生き物です。ストレスがあるとたまごを極端に産まなくなってしまうこともあります。隔離してあげることで、たまごをまた産んでくれるようになります。私はニワトリをとても人間らしい動物に感じます。

「わたしのたまごをとっちゃうんですか?」と言わんばかりの表情。
そしてもう一つ大切なことが。ぶぅふぅうぅのニワトリのたまごは消毒洗浄を行いません。実はたまごには無数の「気孔」が存在し、水などで洗浄しまうとその穴がふさがってしまいます。この気孔は空気の出入りが可能な構造となっていて、穴をふさいでしまうと鮮度が落ち、賞味期限も短くなってしまうと言われています。
また、たまごの丸い方に多く存在することがわかっていて、たまごの出荷時には丸い方を上にしてある意味「呼吸」ができるようにしています。
しかしニワトリたちはかなり自由な場所でたまごを産むので、小屋に敷いてあるもみ殻や土がついていることも多くあります。そんなときはたわしで優しく汚れを取っています。気になる場合は食べるときに水で洗うとよいです!


大きさはなるべく合わせて出荷しています。それぞれいろいろな色、柄があっておもしろいなあと思います。

たまにこんなに小さなたまごがでてきます。聞いたところ、白身しかはいってないそう。真ん中のものが通常サイズ。右のものはかなりビッグです!まれに黄身が2つはいっていることも。
ぶぅふぅうぅさん協力の返礼品では、日によっても内容は変わってしまいますが、農園を一周ぐるっと回ってもらった後、農園主さんにお話を聞いたり、パンを天日干しする作業やエサやり・水やり、ニワトリのたまご採集、ブタやニワトリとあそぶ。などなどできることはすべてやってもらいたいな~と思っています。

誰もが誰もの消費者であり生産者でもあります。文字通り人と人は支えあって生きているのです。現代は進化のおかげでいつでもどんなものもかんたんに買うこともできます。
どこのスーパーでもなければネット販売で買うことだってできます。ありがたい!でもたまには原点に戻って、体験してみるのもいいですよね。
実際かなり大変な作業もありますし、私は行くといつもドロドロで帰ります笑。
みなさんがいつも食べているお肉がどうやってできているのか、現状を目で見るのも大切だと思います。ぜひ私とどろんこ平飼い農園お手伝いどうでしょう?
小さいお子さんから大人まで大歓迎です!よろしくお願いします。
2025.03.09.丹 木蓮





