文化の違いを現場の力に変えるために
このシリーズでは、外国人労働者の理解を深める一助として、国別の特徴や働き方の傾向をまとめていきます。
外国人の方と円滑に働くためには、その国の文化的背景や歴史、風習を理解することがとても大切だと考えています。
少しでも、外国人労働者に対する偏見や誤解が減り、よりよい職場づくりにつながることを願ってお届けしています。
個人的な見解も含みますし、すべての方に当てはまるものではないことをご承知おきください。
日本でも多くの技能実習生や特定技能者が活躍しているインドネシア人について、文化や宗教的背景、職場での接し方などを含めてご紹介します。
インドネシアについての基本情報
1. 歴史的背景
かつてオランダの植民地であり、独立は第二次世界大戦後の1945年。
多民族・多宗教国家で、約1万7千の島々からなる世界最大の群島国家。
現在も農業・製造業を中心に経済成長中で、多くの若者が海外就労を希望しています。
2. 言語
公用語はインドネシア語(バハサ・インドネシア)。
日常会話ではジャワ語やスンダ語などの地域言語も使われています。
日本語は来日前に基礎を学んでいることが多いですが、やさしい日本語+インドネシア語の併用が効果的です。
3. 文化・風習
穏やかで協調性を大切にする文化。
目上の人に対して敬意を払う「年功序列」の意識が強いです。
「ありがとう」や「ごめんなさい」を頻繁に使うことは少なく、態度や表情で気持ちを示す傾向があります。
4. 宗教
国民の約90%がイスラム教徒(スンニ派)。
そのため、豚肉・アルコール禁止、1日5回のお祈り、ラマダン(月に一度の断食)など、職場での理解が必要です。
一部にはキリスト教徒やヒンドゥー教徒もいますが、イスラム教への配慮が非常に重要。
5. 気候・風土
熱帯性気候で、一年を通して高温多湿。
寒さに弱い人が多く、日本の冬や寒い作業場環境には注意が必要。
農村部出身者が多く、自然とともに生きる価値観を持っています。

インドネシア人の特徴と職場での付き合い方
6. 労働観・性格の傾向
温厚・忍耐強い・協調的 感情を表に出さず、トラブルを避けようとする傾向があります。
「和」を重視するので自己主張は控えめ 意見があっても言わないことがあるため、聞き出す工夫が必要。
宗教を大切にしている お祈りやラマダンなど、信仰を尊重されると職場への忠誠心が高まります。
柔軟で、周囲に合わせるのが得意 チームワーク重視で、適応力が高いです。
7. よくある誤解とその対応
「何も言わない=理解している?」
遠慮や気遣いから「分からない」と言えない場合も多い。➡ 質問しやすい雰囲気づくりが大切です。
「休憩が多い」
お祈りの時間やラマダンによる疲れが原因です。
イスラム教の方はお祈りする事を大切にしているので理解をしめす必要があります。
それだけ真面目の方たちなんです。➡ 宗教行為として認め、時間を調整するしかありません。
他のスタッフにも理解を促す事が大切です。
「豚肉を食べないから好き嫌いが多い?」
宗教上の理由です。➡ 外食や食事を提供する際は明確に表示し、ハラールへの配慮をしましょう。
「集団で固まりがち?」
建築業などで一括して雇用するケースがあるので偏見があるケースがあります。➡ 個別にも声をかけ、信頼関係を築く。
8. 職場でのコミュニケーションのポイント
・「怒らず・聞き出す」姿勢が信頼を生む 困っていても黙ってしまうことが多いので、優しく問いかけを。
・目を見ての直接的な叱責はNGなことも 恥をかかせないように、注意は控えめに、個別に、丁寧に。
・「祈る時間」は理解と協力を 特にラマダン中は疲れやすくなるため、体調面の気遣いが信頼につながります。
・指示は短く、明確に、理由も添えて 「なぜやるのか」を伝えると納得して行動に移しやすい。
インドネシアの方の場合はお祈りの時間を許してあげられるかの理解にかかっていると思います。
宗教がどうとかではなく、真面目に続けられる姿勢には尊敬します。
仕事にもそれだけ真面目に接している方が多いです。
インドネシア語の「ありがとう」は”トゥリマカシ”です。
相手の国の言葉で伝える事で信頼を築いていけます。
外国人の方を雇用するなら動画での仕事の説明はあった方が良いです。
撮影は大変ですし、経費もかかる事ですが、もう変わらないといけない時期に来ていると、私たちは考えています。
フォークリフトの訓練動画は開校後に作成して、公開していこうと考えています。



