文化の違いを現場の力に変えるために
このシリーズでは、外国人労働者の理解を深める一助として、国別の特徴や働き方の傾向をまとめていきます。
外国人の方と円滑に働くためには、その国の文化的背景や歴史、風習を理解することがとても大切だと考えています。
少しでも、外国人労働者に対する偏見や誤解が減り、よりよい職場づくりにつながることを願ってお届けしています。
個人的な見解も含みますし、すべての方に当てはまるものではないことをご承知おきください。
香港は中国じゃないか。という意見もあると思いますが、
イギリスから中国に戻った経緯もあり、中国本土の方とは合理性という部分が結構違う印象があります。
私が香港好きだという個人的な部分もあります。
「香港出身の方」を職場に迎える際に役立つ、歴史背景・文化・宗教・言語などの基本情報と、職場でのコミュニケーションや付き合い方のポイントをご紹介します。
香港についての基本情報
1. 歴史的背景
1842年:アヘン戦争後にイギリスの植民地に。
1997年:中国に返還され、「一国二制度」のもと高度な自治が保証される(現在は変化中)。
経済面では長年「アジアの金融センター」として栄え、教育水準が高い。
自由・効率・競争社会の価値観が根付いています。
2. 言語
公用語は広東語と英語(行政・ビジネスで使用)広東語は北京語と結構違います。
若年層では中国本土の影響で普通話(北京語)も話せる人が増加。
日本語学習者もおり、日本文化・アニメ・旅行が好きな人が多い。
3. 文化・風習
効率や合理性を重んじる都市型文化。
プライベートと仕事の線引きがはっきりしており、結果重視・スピード重視の傾向。
礼儀や上下関係よりも、実力や対等な議論を好む傾向があります。
4. 宗教
宗教的には比較的自由で、仏教、道教、キリスト教などが混在。
日常生活に宗教上の制約は少ないため、職場での対応も柔軟です。
5. 気候・風土
亜熱帯気候で、湿度が高く夏が長い。
都市生活が中心で、インフラやテクノロジーへの適応が早い。

香港人の特徴と職場での付き合い方
6. 労働観・性格の傾向
スピードと成果を重視 「早く・正確に・効率良く」働くのが美徳とされます。
自立心が強く、はっきり意見を言う 納得しないまま従うことを嫌い、論理的な説明を求める傾向あり。
学歴やスキルを重視 自らの市場価値に敏感で、スキルアップにも積極的。
7. よくある誤解とその対応
「ドライで冷たい?」
プライベートと仕事を分ける考え方が強いだけです。➡ 職場での信頼構築には時間が必要です。
「指示に反論するのは生意気?」
誤解を避けるために確認・議論を大切にしている文化があります。➡ 意見を尊重し、話し合う姿勢が信頼に繋がると思います。
「ルールを守らない?」
不明確なルールや曖昧な指示が苦手です。➡ 明確なマニュアルや説明を心がけるしかありません。
その分、覚えたら合理的でスピードも速いです。
8. 職場でのコミュニケーションのポイント
・「納得感」のある説明が大切 命令よりも理由や意図を伝えることで、納得して動く傾向があります。
・スピード感ある指示を好む 細かい段取りより、結論ファーストで伝えるといいかもしれません。
・フラットな関係を好む 年齢や上下より、対等なコミュニケーションの文化。
・ 日本独特の曖昧な言い回しは誤解を生むことも 例:「考えておきます」=NOと理解されることもあるので注意。
・ 評価や成果は言葉で伝えることが重要 「褒めない」文化の職場では、本人が不安になることもあります。
すごく合理的な印象があります。
論理と結果を重視して、評価されることが大切と考えている方が多いです。
日本人が「そこを適当に整理しといて。」という感覚的な指示を嫌う傾向があります。
評価=褒められることに誇りを持っている方が多いです。
広東語の「ありがとう」は”ドーゼー”(多謝)です。
相手から”ムゴーイ”と言われることもあるかもしれません。
日本語の酷い(むごい)ではなく、これもありがとうのの言葉”ムゴーイ”です。
その分、明確な指示にはスピーディにこなします。
自分の仕事に責任を持って取り組む姿勢が強いと思います。



