文化の違いを現場の力に変えるために
このシリーズでは、外国人労働者の理解を深める一助として、国別の特徴や働き方の傾向をまとめていきます。
外国人の方と円滑に働くためには、その国の文化的背景や歴史、風習を理解することがとても大切だと考えています。
少しでも、外国人労働者に対する偏見や誤解が減り、よりよい職場づくりにつながることを願ってお届けしています。
個人的な見解も含みますし、すべての方に当てはまるものではないことをご承知おきください。
ボリビアは聞かないという方もいるかもしれませんが、ペルーとブラジルの間にある国です。
日本にも日系ボリビア人(3世など)が結構いらっしゃいます。
ボリビアについての基本情報
1. 歴史的背景
南米アンデス地域の中心に位置し、インカ帝国の一部でもありました。
16世紀にスペインにより植民地化。
1825年に独立(名前は独立の英雄シモン・ボリバルに由来)。
今でも先住民文化とスペイン文化が混在するユニークな国です。
2. 言語
公用語はスペイン語。
その他にも、ケチュア語・アイマラ語など先住民の言語も広く使用されています。
日系ボリビア人(二世・三世など)も多く、日本語を少し話せる方も。
3. 文化・風習
大家族や地域のつながりを大切にする文化。
素朴で温かく、親しみやすい国民性。
初対面でもフレンドリーに接する人が多く、笑顔や挨拶が重要視される。
4. 宗教
国民の多くはカトリック教徒。
教会の行事や祝日を大切にし、家族と過ごす時間を重視。
宗教行事や信仰に理解を示すことで、より良い信頼関係が築けます。

5. 気候・風土
国土が広く、高地から熱帯まで気候のバリエーションが豊富。
多くの人が暮らす高地(ラパスなど)は空気が薄く、寒暖差が激しい。
日本の気候に慣れるまでに時間がかかることもあるので、体調管理への配慮が大切です。
ボリビア人の特徴と職場での付き合い方
6. 労働観・性格の傾向
勤勉でまじめな人が多い 特に日系コミュニティ出身者は、日本的な働き方に理解があります。
家族を大切にし、生活の安定を重視 仕事のやりがいや収入が家庭を支える大事な手段と考えています。
穏やかで協調性があり、争いを避ける傾向 感情をあらわにせず、慎重に相手を観察してから動くタイプ。
7. よくある誤解とその対応
「無口でやる気がなさそう?」
南米の方にしては慣れるまでは控えめな方が多いです。➡ 挨拶や声かけで安心感を与えると徐々に打ち解けます。
「仕事が遅い?」
慣れるまで、丁寧に進めるタイプが多い。➡ 作業工程や優先順位を丁寧に伝えるとスピードアップしていきます。
「指示を忘れる?」
スペイン語圏の方は口頭指示に弱い?日本語がうまく伝わっていない?➡ イラスト・写真・図など視覚的なマニュアルや、
作業指示においても明文化したスケジュールがあると忘れないと思います。
8. 職場でのコミュニケーションのポイント
・あたたかい挨拶・笑顔で距離を縮める 「おはよう」「ありがとう」などの日常的な声かけが信頼構築に効果大。
・わかりやすい言葉・視覚資料の活用 慣れるまではやさしい日本語や、写真入りマニュアルが有効。
・感情をくみ取る・褒める・励ます 指示だけでなく、「できていること」へのフィードバックがやる気アップに繋がります。
・家族・信仰・文化に敬意を払う 「宗教行事」や「家族都合」に対する理解が信頼につながります。
・長い目で育てる姿勢が必要 一度信頼を得られれば、長く誠実に働いてくれる人材になる可能性が大きいと思います。
ボリビアもスペイン語なので”グラシアス”と「ありがとう」を伝えると、打ち解けるのは早いと思います。



