支援者の皆さまへ今回の上映会「さいたまレジリエンス大作戦!」を無事に開催できたこと、心より御礼申し上げます。このプロジェクトを終えたいま、自分が歩いてきた数年間をあらためて整理し、皆さまに共有したいと思い、この文章を書いています。五年前、私はある元カリスマ介護士の方から「新しく立ち上げるグループホームの管理者を任せたい」と声をかけていただき、未来への期待を胸にさいたまへ移住しました。しかし移住直後、過去の交通事故の賠償問題が再燃し、抱えていた負債も重なり、多重債務に直面しました。新規開設の管理者という責任の中で精神的にも経済的にも追い詰められ、最終的には管理者を退くことになりました。さらに一年後に自己破産を申請し、2023年11月に正式に手続きが成立しました。多くを失い、何を信じればいいのか分からなくなる時期もありました。当時、厳しい言葉を向けられたこともあり、自分自身の価値を見失いかけました。それでも不思議と、「ここで終わりではない」という感覚だけは消えませんでした。ゼロになったことで、初めて“自分は何をつくりたいのか”が明確になっていきました。過去に前向きな励ましを頂いた経験が年月を経て“言霊”のように形を持ちはじめました。「評価してくれる人がいるなら、もう一度頑張ってみよう。」今回の挑戦を最後まで続ける原動力になりました。心から感謝しています。昨晩の上映会は満席ではありませんでした。しかし、来場した方々の表情を見て強く感じたのは、“映画とアートが本当に必要な人へ届いた” という確かな手応えでした。星野真弓さんの《レジリエンス千手観音菩薩》。武藤将胤さんの存在とメッセージ。毛利哲也監督、金子渉さんの語り。そのすべてが、席数では測れない深い価値を持っていました。この上映会は、私自身にとって 「再生の儀式」 でした。過去の問題を抱えたままにせず、ひとつひとつ向き合いなおし、地域の中で信頼とつながりを積み直すための第一歩でした。皆様から頂いたご支援は、確かに芽を出し、この挑戦へとつながりました。あらためて感謝申し上げます。これからの未来は、「地域に根ざし、人と人の間に“ご縁”が育つ仕組みづくり」へ新たに進んでいきます。そして年内最後の挑戦として、経済産業省・オープンケアプロジェクトへ「さいたまレジリエンス大作戦!」を応募する準備を進めています。ここから“第2章”が始まります。支援してくださった皆さまに恥じないよう、一歩ずつ前へ進んでいきます。キャンプファイヤーとしての活動報告は一旦これが最後になりますが今後ともどうぞよろしくお願いいたします。鈴木淳一






