すぐに結果が出ないことに、子どもたちは戸惑い、時には悩みます。野球もその一つ。どれだけバットを振っても、試合で打てない日が続く。どれだけノックを受けてもエラーが止まらない。そんな壁にぶつかったときこそ【継続する力】が試されます。続けることでしか見えない景色があります。チャンスで回ってきた時、ずっとバットスイングを続け、豆だらけになった手を見れば強い気持ちが生まれるはずです。プレッシャーのかかる場面での守備機会、何番も受けてきたノックを思い出せば落ち着いて捌けるかもしれません。明徳義塾高校の馬淵監督の講演に行った時、こんな話をしていました。「棚からぼたもちっていうけど、ぼたもちは棚の下にただいるヤツが取るのではない。頑張ってるヤツ、そしてチャンスを掴み取る準備ができてるヤツが掴み取る」確かに、ただ待っているだけでは、何も起こりません。でも、やるべきことをコツコツ続けている人は、棚から落ちてくるぼたもちを掴み取る準備がしっかりできている。きっとぼたもちを掴んでチャンスが巡ってきたとき、自分を信じてプレーできるのだと思いました。これは野球だけでなく、人生にも通じる真理です。打てなかった子がある日ヒットを打ち、チームを救う。あの一球が報われた瞬間に、継続してきた日々の意味を本人が知るのかもしれません。当たり前ですが、野球は勝ち負けのあるスポーツです。でも、子どもたちにとって本当に大切なのは、結果以上に【 自分に負けないこと 】少しづつで良いから毎日続けること。——その積み重ねが、やがて「力」になるはずです。この教室が、そんな【 継続する力 】を育てる場所でありたい。そしていつか、子どもたちが大人になったとき。「苦しかったけど、あの時やめなくてよかった」と、ふと思い出してくれるような、そんな野球の記憶を一緒につくっていきたいと思います。




