
写真展に向けてすでに作品の準備は仕事の前後に着々と進めています。
今年の写真展はテーマを決めて開催したいと考えていますがそのうちの一つは
「天草の戦後80年」にします。
私の祖父たちも戦争に行きました。
父方母方どちらの祖父もあまり積極的に戦争の話はしませんでしたし、私も子供でしたのであまりたくさんのことは覚えていません。
でも貴重な話を聞けてたんだなと今となってはありがたく思っています。
戦争は何もいいことはありません。
でも語りづぐ必要はあります。
戦時中のことはテレビ番組や本やネットなどで見ることはあるものの、天草の当時の様子は知らない方が多いのではと思います。
私も恥ずかしながらほとんど知りませんでした。
私はギリギリ戦争に行ったじいちゃんたちから話を聞くことができた世代です。
しかし40代の私より若い方々は戦争を体験した人と会ったことが無い人たちがほとんどになってくると思います。
今このタイミングで残していかなければならないものがあると思います。
この天草古写真カラー化プロジェクトを通して当時の天草の様子やそれにまつわるエピソードなどを若い世代に伝えたいです。
戦地に赴く前の祖父、水前寺公園にて(制作途中)
元の写真
こちらの写真はまだ制作途中ですがコツコツ作業を進めているところです。
祖父が徴兵されて戦地に行く前に熊本市の水前寺公園にて撮られた記念写真です。
お一人お一人の表情を見ていくと伝わってくるものがあります。
色が付けばつくほどにこの人たちがこの時、そこに確実にいたのだなという強い実感がわいてきます。
白黒写真のままでは何か別の世界のような感覚で「ふんふん、昔の写真ね」となりがちですが、色が付くことにより興味が惹かれ、細かいところまで目が行くようになります。
最新技術によるデジタル手彩色アートにはその写真が生き生きと当時の記憶を取り戻し、人々を引き付ける力があります。
これからの若い世代に天草の戦時中のことを知ってもらうにはこれ以上ないきっかけになるのではないかと思います。
私の祖父たちの残してくれた写真も他にまだいくつかありますが、できるだけたくさんの方から提供いただいた多種多様な写真を展示したいです。
そのお写真に関するわかる限りのエピソードなども添えて展示します。
古写真の提供もぜひお願いいたします。
引き続きクラウドファンディングのご支援もお待ちしております。
周りの方にもぜひお伝えください。
支援をいただくからには中途半端な写真展にはしたくありません。
この天草古写真カラー化プロジェクトは私にしかできないことだと思っておりますので引き続き応援よろしくお願いいたします。
天草古写真カラー化プロジェクト
有馬写真館
有馬明広





