
【ハンドルネーム:Ocean】
障害は、人によりグラデーションのように個性があり、一つにまとめようとしたり、イメージで個人を枠に当てはめようとするのではなく、各個人が持っている特性や得意なことや苦手なことをありのまま受け止め、理解する姿勢を取ることが重要であることに気がついた。
本を読了する以前は、障害を持っている人に対して、まず自分自身が持っているイメージからその個人を見ていた気がした。しかし、本を読み終わって思ったことは、あくまでもイメージはイメージだけであり、本当に目を向けるべきことは、個人のこれまでの歩みや、気持ちや、個人が持っているオリジナルの特性であると思った。
本に登場する執筆者の方々はどの方も異なる歩みや経験を重ねてきた方々であった。バックグラウンドも障害の特徴も個人が工夫している点もそれぞれ異なっていた。この異なりをただ一つの枠で収めてしまうことは、とても勿体ないことであり、何かから目を背けているのではないかと思った。
「当事者体験記」では、リアルな言葉や思いで、それぞれの方々の深い思いや体験が語られていた。言葉一つ一つが胸に刺さった。私はこれまで、世界にいる障害を持つ人々の本音や声を心の底から聞いてきただろうかと自分自身に対して問いかけるきっかけになったと感じている。






