戦後80年、被爆と復興を経た広島の地図。被爆遺産に託された平和の願いを届けたい!

原爆が投下され、80年を迎える広島。私たちはこの夏に向けて、 “原爆による被爆の概要”と“現存する被爆遺産”を表裏の地図に記した「被爆都市手帳ヒロシマ」を作成します。この手帳を手に取り、原爆の痕跡である被爆遺産を知り、みどり豊かな街を歩いてほしいと願っています。

現在の支援総額

874,200

58%

目標金額は1,500,000円

支援者数

142

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2025/05/11に募集を開始し、 142人の支援により 874,200円の資金を集め、 2025/07/29に募集を終了しました

戦後80年、被爆と復興を経た広島の地図。被爆遺産に託された平和の願いを届けたい!

現在の支援総額

874,200

58%達成

終了

目標金額1,500,000

支援者数142

このプロジェクトは、2025/05/11に募集を開始し、 142人の支援により 874,200円の資金を集め、 2025/07/29に募集を終了しました

原爆が投下され、80年を迎える広島。私たちはこの夏に向けて、 “原爆による被爆の概要”と“現存する被爆遺産”を表裏の地図に記した「被爆都市手帳ヒロシマ」を作成します。この手帳を手に取り、原爆の痕跡である被爆遺産を知り、みどり豊かな街を歩いてほしいと願っています。

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この文章は、一時帰国するフライトの中で書いています。機内で折り鶴をいくつか折りながら、被爆都市手帳について考えています。

今回は、僕の作品を二つ紹介しながら、「小さなアクションが時を重ねて芽吹いていく」ということについて話してみようと思います。思いつきで書いていますが、なんとなくクラウドファンディングにつなげてみるので、どうか気軽に読んでみてください。

まず取り上げる作品は、音の作品「ゲルニカ」(2018年)です。

「ゲルニカ」は、パリにあるピカソ美術館が行う美術教育の一環として招待され、とある高校と制作をしました。高校生にピカソの絵画の前で思いっきり叫んでもらい、その録音を切って、貼って、音質やピッチを変えてリズムを作り、一曲の音楽を作ってもらう。これがこのワークショップのゴールです。

美術館で大きな声を出すなんて、普段ではできない。そのタブーから解放され、美術館で想いのままに叫んでもらいました。ある生徒は解放的に、またある生徒は、知人の前では叫びたくない――想いは様々でしたが、20名程度の叫びを収集して、そこから作曲制作に入りました。

彼らの叫びは、音、リズムへと変わっていく。簡単なソフトを使って、彼らはあっという間に作曲をしてくれました。この経験が、いつかゲルニカを見る機会に思い出されればと願っています。その時初めて、ゲルニカが発する大きな叫びを聞くことになるだろう。馬や牛、人の叫びと自らの叫びが融合して押し寄せてくる、この絵のエネルギー。この絵が今でも戦争の悲劇を伝える名画であるのは、無数の叫びが聞こえてくるからではないか。ゲルニカは音の作品だと僕は解釈して、そんな生徒たちのアクションを作品として形に残るように作ってみました。


そして二つ目の作品は、動画作品「A piece for peace」(2015年)です。

この動画は、折り鶴を折るだけの単純な作品です。海外に住んでいると、毎年8月6日に広島に帰れるわけではありません。でもその日になると、やっぱりヒロシマを想う。平和公園で手を合わせることはできないし、時差の関係で8時15分に黙祷もできないけれど、折り鶴を折って祈りを捧げてみました。鶴が羽ばたき、ヒロシマまで僕の想いが届くだろうか。そんな小さなアクションです。これで世界は変わらない。でも、こんな些細なアクションを動画作品として残しておきました。

 


今回、フランスの小学校で折り鶴のワークショップをした際に、折り鶴はどんな人でも作れる彫刻作品だと実感しました。ピカソは、その辺にある紙を切ったり折ったりして作品を作っていました。そんな作品が、美術館に展示されています。小さなアクションが小さな彫刻となった、良い例です。フランスの片田舎で作られた折り鶴は、どれも個性のある彫刻です。そんな彫刻が世界各地から集まって奉納されている広島は、世界一彫刻の多い街なんです。僕が立体作品をメインに制作しているのは、そんな街で生まれ育ったからかもしれないなあ。

さて、被爆都市手帳はどうでしょう。B2サイズの紙がA5サイズにきれいに折り込まれているではないですか。なんか、これもだんだんと彫刻に見えてきた!

僕らはこの彫刻をポケットに入れて広島を歩く。手帳を持つ一人ひとりが、動く彫刻なのかもしれない。ロダンの「歩く人」よろしく、我々は「歩く彫刻」なのだ!と、妄想が暴走し始めています。


叫ぶ、折る、歩くなど、アクションがいくつも集まると、大きなエネルギーを生み出す。

クラウドファンディングで支援してくれた人たちのおかげで、ckinocoも「作る」というアクションを続けられています。月面着陸したアームストロング船長の名台詞を拝借するなら、

「これは、あなたにとって小さな支援かもしれないが、ckinocoにとっては大きな飛躍だ」

お後がよろしいようなので、また次の活動報告を楽しみにしていてください。


改めて、クラウドファンディングでのご支援ありがとうございます!

皆様のおかげで広島に留まらず、日本各地、海外からもご支援をいただいております。

これからも応援よろしくお願いいたします。

小平

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