

❹絆の大切さと今までの行い
「子供食堂、続けていてよかった」 心からそう思えた出来事がありました。
いつもSeven Colorsの子供食堂に来てくれている吉田さん。
ある日、そのお父さんがそっと声をかけてくれました。
「僕、塗装屋なんで、ススで汚れた天井、塗ってあげますよ」と。
その一言が、まさかここまでの奇跡につながるとは、想像もしていませんでした。夕方5時を過ぎてから始まった作業は、気づけば夜の11時を回ってもまだ終わらない。
こちらが心配になって「いつ頃終わりそうですか?」と尋ねると、
吉田さんのお父さんは満面の笑みで、こう返しました。
「明日の朝には終わりますよ!」
え…? ただ軽く塗るだけじゃなかったの?
そう思った次の瞬間、私は言葉を失いました
丁寧に、丁寧に塗られたその天井は、まるで職人魂に火がついたかのように輝いていました
。 話を聞けば、なんと一度塗って、乾かして、もう一度二度塗り。
雨の中、車で仮眠をとり、また作業を再開してくださったそうです。
そして最後にこう言われました。
「お金なんて、いりませんよ。心でやってるんです」もう、胸がいっぱいでした。
天井は見違えるように明るくなり、ススの匂いもほとんど消え、まるで新しく生まれ変わったかのようでした。
これは、私たちが今まで積み重ねてきた小さな善意が、巡り巡って返ってきた瞬間だったのかもしれません。
子供食堂という居場所を続けてきたこと、地域とつながり、人を想い、人に想われてきたこと。
そのすべてが、この一夜に詰まっていました。絆って、形は見えないけれど、確かに存在するんですね。
そしてそれは、想像を超える力で、私たちを支えてくれるのだと、深く感じました



