今しなければいけないのは、子どもを守ると同時に、子どもと関わる大人も同時に支えるということ。どのようにして?それがSuu to.のやさしさの循環であり、実はここまで繋がることを目指しております。活動報告「折れる現実 生きるための妥協」の続き。【軽井沢とアート】またまた少し飛んでしまいますが、今の日本の子どもたちの未来に携わる事業を立ち上げたいという方向性が固まり、独立してunico軽井沢(障害の有無に関わらず、発達の気になるお子さまの将来の自立のための支援をする教室)を2024年2月に立ち上げました。なぜ軽井沢という立地を選んだのか、それは今の子どもたちに、自然とアート(芸術文化)体験を身近に触れる機会をたくさん届けたいという思いと、少し堅い話になりますが、現地調査をして、教育移住などで子育て世帯が増えていく地域にも関わらず、地域の福祉資源が追いついていないという実態を踏まえ、アートと自然体験のコンセプトxunicoの「子どもたちの可能性を解放する」という療育を掛け合わせることで、 地域ニーズに即し、かつ私が届けたい「誰もが精神的に豊かになる居場所」を体現できると考え、軽井沢という立地での開業を決意しました。開業場所にも恵まれ(お隣のみかげ珈琲さんのオーナーさんが想い入れのある建屋を、子どもたち未来のためであればと、快く貸してくれました)、ビジョンに共感してくれたunico教室長兼Suu to.アトリエリスタの塚元恵との出会いも生まれ、今では多くの子どもたちや親御さんにとって、そのままを、ありのままでいられることをどこよりも包み込み、受け入れる、安心できる居場所を提供し、児童福祉の地域のハブとして、今も現場職員とともに、毎日真剣勝負の毎日を過ごしております。大好きな2ショット【こどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮】ただ順風満帆ではありません。見えてきた現実もありました。自然やアートという私たちが届けたい経験の前に、もっと大事な観点を構築する必要がありました。それが子ども主体の支援を徹底的に実践するために、大人都合のスタンスやコミュニケーションを見直し、対等な関係性を構築することです。これが本当に大変。。。子どもたちは制限や制約から解放され、散らかり放題(泣笑)。ですが、どの子どもも何かしらの生きづらさを抱えてここに辿り着いた子ばかり。出来る限りひとりひとり、向き合い、応えていきたい。現場職員は子どもの未来を守る責務と、児童福祉の大方針「こどもの意思の尊重・最善の利益の優先考慮」とunicoの療育を実現しようと、限られた人数で集団の子どもと毎日真剣勝負。身も心もすり減らしながら格闘していく日々を過ごしていくと、どうしても大人都合のルールや型にはめようと無意識に体が動いてしまうときがあります。でも自分とも戦いながら、将来的な不利益になることはしっかり伝えながら、子どもたちと関りを持つ中で、ある日子どもと真の意味で繋がる=対等になる瞬間がくるのです。そこで初めてスタートラインに立ち、届けたいことが届けられ、それまでいろんな外部要因で隠されていた可能性をみつけ、引き出せる準備ができるのです。ここにいたることができるスキルを、上辺ではなく、体得できているのが、unico軽井沢の最大の強みであり、誇りといえます。そんな日々を現場で過ごしている中で、喜びも悲しみも全て経験し、抱えていた違和感が確信へと変わったのです。「子どもも大人も関係なく、本質的な支援(人間ファースト)の継続的な実現は生半可ではできない。福祉制度の制約の中では限界がある。現場が常に健康的なパフォーマンスを維持するためには、仕組みから変えないと、広く子どもたちの未来を救えず、限定的になってしまう」と。子どもたちと走るうちのエース保育士!ここから現場で苦楽を共にしたSuu to.アトリエリスタ 塚元恵と対話を重ね、大きな決断に踏み切りました。次回塚元恵の話を少し挟んで、最終【やさしさの循環 Suu to.へ】。







