
「死んで英霊」ではなく、「生きてる下士官」
戦後80年──『POPCORN NAVY』が描くのは、特攻隊員たちの“人間としての葛藤”です。
その中でもひときわ異彩を放つのが、島崎上等飛行兵曹という人物です。
彼は、いわゆる“特攻美談”に冷ややかな目を向け、白鳥隊長や三枝少尉とは全く違う立場から戦争と向き合っている人物です。組織のルールに従いながらも、どこかで常に一歩引いて状況を見ている。そんな彼の姿勢が、現代を生きる私たちにも鋭い問いを投げかけてきます。
島崎は海軍の下士官です。兵学校出のエリートでもなければ、学徒動員のインテリでもない。だけど、だからこそ、一番“現場”を知っている人間です。
彼は言います。
「実際に死ぬのは俺たちだ。上は死んでから英雄にしてくれるらしいがな。」
これは彼の皮肉でもあり、時代への痛烈なカウンターです。
特攻を美化する上層部や、精神論で全てを片付けようとする軍の風潮を、彼はあえて茶化しながら批判します。けれど、島崎は決して“反戦活動家”ではありません。ただ、現場で日々を生き抜いている兵士です。
「国のために死ね」じゃなくて、「国のために生きろ」って、彼なら言う気がする。
この物語を通じて、島崎のような人間に光を当てること。それこそが、戦後80年を迎えた今、私たちが演劇という形でできる「語り継ぎ」なのかもしれません。
クラウドファンディング達成率 21%(106,000円/500,000円)
残り8日 支援者10名様
【戦後80年 たった一度きりの公演 『POPCORN NAVY』】

チケット販売ページ:
https://stage.corich.jp/stage/382631
企画・制作:PROJECT ichiGO ichiEN






