
現地スタッフの案内で、さらに大きなスラムを訪問しました。
私がカンパラヤキを作りに訪問しているバンダスラムの近くにあるスラムで、こちらのスラムの方がより深刻なんだそうです。
至る所にゴミの山があります。
地面にゴミが落ちているのに裸足の子ども、ボロボロの服を着ている子どもも見かけます。
お腹を空かせているのか、お菓子が入っていたであろう袋をいつまでもかじっている子もいます。
映像でしかみたようなことのない世界です。
子供たちは、ムズング!ムズング!(外人)と言って集まってきました。

お家の中にも招いていただきました。
2、3畳ほどしかないスペース。ここに7人の子どもとシングルマザーが暮らしているそうです。
煉瓦造りで窓もなく、蒸し暑さも感じ10分ほどで汗が滲み出てきます。
現地の牧師さんが語ります。
「今日、こうやって日本からの客人があなたたちと出会うことができた。
日本は昔とても貧しい国だった。しかし日本は今はとても豊かな国になっている。
日本人は私たちにその経験を教えてくれる。だからいつか私たちも救われる」
(おいおい、めっちゃハードル上げるやん)
「とても辛いことや困難もあるけど、私たちにはきっと明るい未来がやってくる。
だから神を信じて、今日も祈ろう」
そういって、人々は静かに手を合わせます。
おそらくそうでも言わないと、やってらんない!という環境なんだと感じました。
お腹が空いたら、誰かから奪いたくなる気持ちも、争いも生まれてきます。
でも「皆さんは未来はきっと明るくなる、神が救ってくれる」という語りを聞くことで、穏やかな気持ちで過ごすことができ、地域の治安を守っているように思います。
私が配ったあめちゃん(サクマいちごミルクとパインあめ)1つを歯で割って二人で食べる。
食べ終わっていた包み紙をいつまでも舐めている。
私が持ってきたたくさんのあめちゃんは、ほんのわずかな時間で消えました。
私たち日本人は昔はとても貧しかった。
アフリカと環境は大きく違うかもしれないけど、どうやって私たち日本人が豊かになってきたのか。なぜ日本があの壊滅的な状況から発展することができたのか。
私たち日本人が経験してきたこと、伝えれる技術はたくさんあるのではないか?
ウガンダみんな満腹なれ!
「カンパラヤキ」プロジェクトがより大きなプロジェクトへと進化を感じた瞬間でした。






