
今回の事業は、上越市の「地域独自の予算」を活用して実施しています。この予算は、地域の実情に即した取組に対し、上越市が補助を行う仕組みです。
※参考:上越市「地域独自の予算事業」概要
https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/jichi-chiiki/dokuji.html
本事業は、これまで3年間にわたり頸城観光協会が実施してきた取組を、任意団体「縁」が引き継ぐものであり、頸城区総合事務所とも連携のうえ、厚くご協力をいただいております。
令和7年4月3日には、頸城区内で最大の外国人雇用を行っている企業様を、頸城区総合事務所の次長とともに訪問し、事業への協力依頼と意見交換をさせていただきました。
当時の在籍外国人従業員数は570名で、フィリピン国籍の方が大半を占め、ミャンマー・中国国籍の方はそれぞれ10名未満とのことでした。企業の方からは、「日本での生活により母国語のタガログ語を忘れがちになるため、家庭内ではタガログ語を話すよう伝えている」との声がありました。また、技術者としての受入れであるため、日本語能力を問わず、来日時点で日本語が話せない方も多く含まれているそうです。
他県にも事業所があるなかで、転勤を提案しても「頸城区で暮らしたい」と希望する方が多く、「雪が多い地域」と伝えても「雪が好き」「3ヶ月我慢すればいい」と前向きな声が多く、頸城区を「住みやすい場所」として受け入れてくださっていることが印象的でした。
頸城区は外国人市民にとっても過ごしやすい地域です。
私の勤務する株式会社だんらんでも、今後ミャンマーやネパール国籍の方々の受け入れを予定しています。これらの方々は「特定技能」や「外国人技能実習」制度を活用しており、日本語レベルはN4相当(基礎的な日本語を理解できるレベル)での来日となります。この訪問を通じて、在留資格によって日本語能力要件が異なることも学びました。
一方で、日本人の中には外国人に対して「怖い」という印象や抵抗感を持つ方も少なくありません。しかし、生まれ育った国は違っても、私たちは同じ頸城区という自然豊かな地域で暮らす仲間です。
縁では、こうした地域の多様性を大切にしながら、外国人市民と日本人市民が共に楽しく暮らせる頸城区のまちづくりを、行政と連携しながら進めてまいります。
写真は、今年4月に来日したネパール国籍の方2名です。現在は日本語学校に通学しており、先日、介護施設の見学に来られた際の様子を撮影したものです。お2人は今後、日本語学校で1年間学び、その後、介護の専門学校に2年間通ったのち、3年後に当社へ入社される予定です。
本事業の取組と並行して、当社で働く外国人従業員の方々が、地域に一日でも早く馴染み、安心して暮らせる環境を整えていきたいと考えています。






