
松⽥ 朋春 (まつだ ともはる)さん
1964年東京⽣まれ。プランナー。詩⼈。イベント、商品開発、まちづくりなどに携わる。2005年愛・地球博公式アートプログラムでプランニング担当。「道後オンセナート」「みんなの道後温泉活性化プロジェクト」総合ディレクター。
「おそいおそいおそい詩」海⽼名版で⽇本空間デザイン賞グランプリ「KUKAN of the year2022」受賞。「ランデヴー プロジェクト」「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・タオル」「はっぱっぱ体操」でグッドデザイン賞、「ピノキオプロジェクト」でキッズデザイン賞⾦賞、グッドデザイン賞、D&AD 賞受賞。 著書「空気の⽇記」(プロデュース・著者、書誌侃侃房) 、 「ワークショップ−偶然をデザインする技術」(共著・宣伝会議)他。グッドデザイン賞審査委員歴任。
現在、多摩美術大学・東京理科大学・京都芸術大学非常勤講師、 (株)ワコールアートセンター/スパイラル プランナー。oblaat(オブラート)世話⼈。
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松田朋春さん、実はお会いしたことはないのです。でも、俊カフェは松田さんと(一方的に)深い関わりがあると言っても過言ではありません。
私が俊カフェをオープンしたのは、谷川俊太郎さんの詩、音楽(DiVa)、そして詩を外に開くプロジェクト「オブラート」を通して、俊太郎さんの活動や表現の幅広さを魅力的に感じたから。
「世界的に有名な詩人が、こんなにいろいろなことをやっている。一緒にやりませんか?と声をかけられて、面白いと思ったら本気で取り組んでいる」
そう思わせてくれたのが「オブラート」でした。顕微鏡のプレパラートにミクロの詩を刻んで、それを顕微鏡でみるグッズを作ったり。1ダースの鉛筆1本1本に鉛筆の気持ちが書かれていたり。ウェアラブルという、詩が書かれたTシャツがすごくおしゃれだったり。モールス信号で詩をつぶやく「つぶやく街灯」というプロジェクトをしたり。
https://youtu.be/PAXg9uEZmVc?si=2-rwkFeYua1A99Yi

さらには、俊太郎さんと覚和歌子さんの対詩ライブ(書いている過程をスクリーンで見られる!)を何度も開催したり。
とにかく詩を本の中だけで読んでいた私にとって、「詩はもっと日常の中にあふれていて(詩情)、もっと楽しめるものなんだ!」ということを教えてくれたのがオブラートでした。
俊太郎さんから教えていただいて、「なんでこんな魅力的な企画を知らなかったのだ…」と後悔した「道後温泉オンセナート2014」も、松田さんがプランナーを務めるスパイラルのプロデュースでした。
(下記動画はオンセナートで草間彌生さんの部屋を訪ねる俊太郎さん。画面には松田さんや、俊太郎さんのプロフィール写真をずっと撮影されていた深堀瑞穂さんも映ってます)
https://youtu.be/U4zFDBOrIGw?si=UwKFQ87Zm4Eeuww
また、一人でブラブラと歩いていて、なんとなく入ってすっかり好きになった青山のスパイラルホールに松田さんが深く関わっていらっしゃると松崎さんからお聞きした時は驚きました。
とにかく、感性を刺激される何かに出会ったとき、そこにはオブラートが関わっていたり、松田さんのお名前があったりするのでした。
今回、お会いしたこともないのにご依頼していいかな…と迷ったのですが、ご快諾をいただけて本当に嬉しく思っています。ぜひ作品と共に、これからも松田さんの生み出す作品を楽しみに見ていきたいと思っています!




