
現在、5日間のフランスエデュケーター研修を受けています。
毎日が学びの連続で、エブリリーフの活動にもつながる気づきをたくさんいただいています。
初日におこなわれた放課後研修のテーマは「親子交流(面会交流)支援」。
一見、エブリリーフとは違う領域のように思えるかもしれませんが、実は深くつながっています。
こどもが安心して成長していくためには、「親との関係」や「家族の歴史」にアクセスできることが大切だとフランスでも語られていました。
これは、私たちが長年取り組んできた親子交流支援と同じ視点です。
家族まるごとの支援だからこそ、こどもにとっての「自分らしさ=アイデンティティ」を守ることにつながるのだと改めて実感しました。
他にも、本研修の中で印象的だったのは、こどもへの問いかけの場面です。
「元気がないとき、いつも誰と話しているの?」
「もし魔法の杖があったら、何をしたい?」
「この色鉛筆の中で、周りの大人を色で表すとしたら、どの色?」
大切なのは、選んだ答えそのものではなく、「なぜそれを選んだのか」を聞き、一緒に考えること。
そのやりとりを通して、こどもは「聞いてもらえた」「理解してもらえた」と感じ、少しずつ安心して自分らしさを表現できるようになるのだそうです。
フランスの支援者たちは、親とこどもをただつなぐのではなく、「こどもにとって安心な関係」をどう築くかを丁寧に考えていました。
心理士が介入し、時には空気を切り替える役割を果たすこともあります。
それは、こどもにとって「これはお父さんが喜ぶから言おう」といった不安や忖度を背負わせないため。
家族まるごとの支援が、こどものアイデンティティ確立の過程を守ることに直結するのだと強く感じました。
エブリリーフも同じです。
親や家族との歴史を大切にしながら、地域の大人とも安心してつながれる。
そんな環境をつくることが、こどもの「自分らしさ」を支え、未来を育てることにつながります。
日本でも「家族まるごと」を支える仕組みを広げていくために、引き続きの応援をお願いいたします。






