
さて、またお酒の仕入れです。不動産買いたい。
「Barでちょっと趣あるウイスキーを取りたいな」と思いつき、いろんな酒屋さんを走り回ったりするのが面倒だったので、土曜日立ってくれている野村さんに「なにか仕入れたいお酒ありますか?」とLINE。クライネリッシュとインチガワーを買ってきてくれろ、と返信をもらってさあ買いに行くぞ!と車を走らせること5店舗。結局走り回っている。ない。どこにもない。クライネリッシュはなんとか最後の1本を譲っていただいたんですが、インチガワーがない。
ということで今回はクライネリッシュ。
スコットランド北海沿い、ブローラの蒸溜所。その土地の潮気やハチミツみたいな香りが漂ってきそうなほど、柔らかく、オレンジピールと薄い塩味。甘さとミネラルがほんのり交差する、それでいて穏やかな口当たりで、飲むうちに「ああ、ウイスキーってこうやって染み入るんだな」と実感させてくれる、まさに“しっくりくる”一本です。さすが野村さんセレクト。
で、気になるこのブサカワ猫の絵。実はこれ、スコティッシュ・ワイルドキャットという、スコットランド北部の野生ヤマネコらしいです。猫でスコティッシュって聞くと垂れ耳なのかな、と想像してみたんですがバリバリに耳立ってますね。
蒸溜所では昔、ネズミ対策の“守り神”として猫が重宝されていました。それがいつの間にかブランドの象徴になり、このワイルドキャットは“野性的だけど品がある”クライヌリッシュの個性そのもの。しかも希少な存在として大切にされてるんですね。
初心者の方は、まずはストレートか少し水を加えて、香りをゆっくり楽しんでほしいです。上級者の方には、このウイスキーが見せる“柔らかさの奥”にある複雑さ、じっくり味わって楽しんでもらいたいです。
動物が描かれたラベルはつい衝動買いしそうになるので、今後また違ったものを仕入れるかもしれません。ぜひ、お楽しみください。
峰 不二夫





