いつも小谷寺本堂再建プロジェクトを応援してくださり、ありがとうございます。第2回クラウドファンディングが始まってから、こんなお声をいただくようになりました。「部材勧進って、具体的にはどういうこと?」「名前はどこに、どんなふうに残るの?」「もう少しイメージできたら嬉しい」たしかに、「部材勧進」は聞き慣れない言葉です。文章だけではお伝えしきれていなかったと反省し、1分ほどの短い解説動画を作りました。▼解説動画「寺の柱に名前が残る『部材勧進』とは」この活動報告では、動画でお伝えしている内容とあわせて、私たちがどんな思いで部材勧進を行うのかをお話しします。■ 部材勧進とは部材勧進(ぶざいかんじん)とは、お寺を建てるときに、柱や梁、天井板といった部材の一つひとつをご寄進いただき、そのお名前を建物に納めるという、古くからの方法です。昔からお寺や神社は、一人の大きな力ではなく、たくさんの人の少しずつの寄進によって建てられてきました。古いお寺の棟札や柱、仏像の内側に残された名前は、その建物を支えた人たちの記録です。小谷寺の新しい本堂でも、同じことを行います。ご支援くださった方に部材をお選びいただき、そのお名前を本堂に納めます。■ どんな思いで、部材勧進を行うのか理由は二つあります。ひとつは、この本堂が、皆さまと一緒に建てる本堂だからです。小谷寺には檀家がありません。地域の有志が立ち上がり、第1回のクラウドファンディングでは388名の方が支えてくださり、地元の方が欅材を寄進してくださいました。誰か一人の力ではなく、たくさんの方の思いが重なって、ようやくここまで来ました。芳名板には多くの寄進者の名前がありますだからこそ、支えてくださった方のお名前を、建物そのものに残したいのです。住職は記者会見で、こう話しました。「次にこの本堂を解くのは、300年先かもしれません。そのときに、この寺に寄進してくださった方がいたのだとわかるかたちを、後の世に残したいのです。」新本堂の完成イメージもうひとつは、欅だからこそ、それができるということです。新しい本堂は総欅造りです。欅は数百年の風雪に耐える木で、古くから大切な寺社の建物に使われてきました。長く残る建物だからこそ、そこに納めたお名前も、長く残り続けます。歴史学者の太田浩司先生は、今回の挑戦にこんな言葉を寄せてくださいました。「我々、歴史研究者は、古文書や棟札、それに仏像の墨書銘等に、その文化財の保存に関わった過去の方々の名前をよく目にする。その度に、多くの篤志者があって、この文化財が現存すると痛感する。」数百年先、本堂を建て替える人が、柱の銘板や天井板の裏に皆さまのお名前を見つける。そのとき、この時代に小谷寺を守ろうとした人たちがいたことが伝わります。私たちは、そういう本堂を建てたいと考えています。▼第2回クラウドファンディングのページ(12月18日まで)https://readyfor.jp/projects/odaniji「ここがまだわかりにくい」「こういうことも知りたい」というお声があれば、ぜひお聞かせください。これからも、できるだけ目に見えるかたちでお伝えしてまいります。浅井長政公とお市の方様が祈りを捧げたこの寺の歴史に、皆さまのお名前が加わることを願っています。



