昨日、映画「冤罪のつくりかた」のキービジュアル撮影でした。主演の加藤夏希さんに来ていただき、ポスター用の写真を撮影。そこで、とても面白いことに気づきました。今回使ったカメラは、とにかく高性能。肌の質感や髪の毛一本一本まで写るようなカメラです。普通に考えれば、「イメージ通りの写真が撮れそう!」と思いますよね。ところが、これが難しいんですよ!肉眼で見る加藤夏希さんは、本当に美しい。というより「怖かわいい」。※「怖い顔をして」と私が夏希さんにリクエストした&「かわいい」と言われた方が嬉しいとのこと笑でも、そのまま写真にすると、「あれ? なんか違う……」となる。もちろん十分「怖かわいい」なんですが、実際に目で見たときの美しさ、妖しさ、怖さ、かわいさ、が写真では100%伝わらないんです。だから照明を少し変える。顔を5度だけ動かしてもらう。カメラの位置を少し変える。何枚も撮る。すると、急に「これだ!」という一枚が撮れる。やったー!となるが、、、でも、その「これだ!」が本当に正解なのかも分からないんですよ!「果たしてこれが正解か?」「いやもっといいの撮れるかもな」「まだ撮影終わったらいけないんじゃないか?」撮影中は「これはイマイチかな」と思った写真を後から見返したら意外と良かったり、その逆もあります。結局、何が100点なのかなんて誰にも分からないんですよ!笑なんだこりゃーどこでOK出せばいいんだ!?そんなことを考えていたら、映画の現場と全く同じだと思いました。映画の撮影現場では、スタッフ、役者がアイデアを出してくれます。「監督、こういう動きはどうですか?」「この照明の方がいいと思います。」「このセリフの方が自然です。」そんな意見がたくさん出ます。そして最後に僕が、「よし、それでいこう。」と言う。昔の僕は、この流れに少し物足りなさを感じていました。「俺はOKって言ってるだけじゃないか」もっと監督らしく、全部自分で考えなきゃいけないと思っていました。あと「俺に聞くな!俺も何が正解かわからねえ泣」とも思ってましたね。でも違うんですよね。リーダーの仕事は、誰よりも正解を知っていることではありません。誰よりも場を仕切ることでもない。「これでいこう」と決めること!!そして、その決断に責任を持ち、みんなの背中を押すことです。その一言があるから、スタッフは迷わず動ける。役者も自信を持って演じられる。現場全体が前へ進む。逆にリーダーが、「うーん、どうしようかな……」と迷い続けると、現場全体が止まってしまいます。もちろん、本当はリーダーだって迷っています。「もっと良い方法があったかもしれない」「あの判断は間違っていたかも」そんなことは毎日のように思いますねー。でも、どこかで決めなければ前には進めません。昨日の撮影で改めて学びました。これからは、自分の中で100%の自信がなくても、「これはいい」と感じたら、ちゃんと言葉にして伝えようと思います。その言葉というのも、「これかも」「これでいいね」じゃなくて、「これだー!!これでいこう!!これしかない!!」ですね。しかも大きい声で!大きな声でそういうことで、周りの皆も「監督がいうならそうなのかな」と思ってくれます。リーダーの一言は、正解を宣言する言葉ではなく、チームを前に進めるための合図なのだと思います。てなわけで新しいキービジュアル。乞うご期待!夏希さんが怖かわいいよ!






