
こんばんは。NPO法人ぼこでこの小林純也です。
いつもぴあまっぷのプロジェクトを見守ってくださり、ありがとうございます。
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昨日から始まった、『#わたしのぴあストーリー』プロジェクト。
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今日は、車椅子トラベラー三代達也さんから、ご自身の人生を変えたぴあストーリーを寄稿いただきました。
三代さん、ありがとうございました!
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人生で初めてのピアサポートは、私の生き方を大きく変える出会いでした。
今でこそ車椅子トラベラーとして世界一周を経験し、旅の発信を仕事にしていますが、昔の私は電車に乗ることすら怖い状態でした。
そんな自分がどう変わっていったのか、そのきっかけを簡単に紹介します。

事故から約半年後、静岡県の重度障害者施設に入院したとき、同じ病室で東京出身の50代の車椅子の男性と出会いました。
その方は私よりも体が動かない方でしたが、入院して数日後、突然こう言われたのです。
「お前、甘ったれてんな」
事故後、周囲からは「生きててよかった」「そのままでいい」と優しい言葉ばかりかけられてきた中で、この一言は強烈な衝撃でした。
そして続けて言われたのです。
「なんでそんなに体が動くのに甘えてるんだよ。」
車椅子もこげる、腕も動く、できることはたくさんある。
「できるのにやらない」自分に、初めて誰かが真正面から向き合った瞬間でした。
もしこれが健常者のリハビリスタッフや医師からの言葉だったら、ただ反発して終わっていたでしょう。
でも、自分よりも重い障害を持つ人が、時間をかけてでもできることに挑んでいる姿を見ると、「自分も動かないと」と心の奥まで響きました。
私はその男性を“師匠”と呼び、彼から与えられる小さな“挑戦”を一つずつこなしていきました。
「茨城の実家から5時間かけて来る親を楽させたいだろ。電車に乗ってみろ」
「退院後に家で引きこもってたら腐るぞ。自立しろ。一人暮らししろ」
やがて「いつか海外に行ける日が来る。パスポートを取っておけ」という言葉に背中を押され、取得。
そこから1人ハワイ旅行、アメリカ短期留学、オーストラリアのワーキングホリデー、そして世界一周へ。

いつも彼のたった一言が、私の人生を前へ前へと動かしていました。
気がつけば、自分で舵を取り、判断し、理想とする人生を歩けるようになっていました。
そのすべての始まりは、やはりあの「甘ったれてんな」の一言だったと思います。
スパイシーなピアサポートでしたが、同じ障害を抱える“先輩”だからこそ、心に突き刺さったのだと感じています。

たった一言で、たったワンアクションで、人の人生は変わる。
私はそう信じています。
今回の「ぴあまっぷ」も、多くの人の人生を動かすきっかけになると信じています。
応援のほど、よろしくお願いいたします。
車椅子トラベラー
三代達也
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