「セルフプレーは安いし気楽でいいよね!」そう思っているゴルファーは、少なくありません。でも本当は――キャディの仕事を、プレーヤー自身がしているから安いんです。40年前、私が初めてキャディになった頃。ゴルフ場にはまだ乗用カートはなく、キャディバッグだけを電動の手押しカートに載せて、プレーヤーもキャディも一緒にフェアウェイを歩いていました。芝の香りを感じながら、ディボットを見つければ自然に目土をして、足でそっと均す。そんな風景が、当たり前にありました。---その後いったんゴルフ場を離れ、再びキャディとして戻ったのは20数年前。その頃には、ほとんどのコースが乗用カートになっていました。さらに時代が進み、電動カートが増えてナビがつき、フェアウェイ乗り入れのコースも見かけるようになりました。そんなある日、コースのおじさんが言いました。> 「ボールマーク直しと目土は、すぐにやってほしいなぁ」その言葉が、ずっと心に残っています。---セルフプレーでは、本来プレーヤーがキャディの仕事を担っています。たとえば、こんなこともすべてキャディがしていることです。安全確認とカート操作 前の組との距離やカート位置のチェック。進行時間の意識 スムーズに回って全体の流れを保つ。忘れ物のチェック クラブや距離計を置き忘れないように。グリーンのマナー ボールマークを直し、次の人が気持ちよく打てるように。そして…“目土” 芝の傷に砂を入れる、フェアウェイを美しく保つために。“セルフが安い”のは、キャディのサービスが無いからではなく、プレーヤーがキャディの仕事もしているからなんです。でも、実際にはそのことを知らない人も多いのが現状です。---ゴルフマナーの啓蒙は、ゴルフ場がなかなかお客様には言いにくいこと。だからこそ、私たち一人ひとりが気づき合える場が大切だと思います。セルフプレーの本当の意味は、「みんなで気持ちよくコースを使う」こと。無理せず、できる時に少しずつで構いません。その小さなひと手間が、コースを守り、プレーをもっと快適にしてくれます。今日も気持ちよくプレーできるコースをみんなで大切にしていきましょう。---次回予告「芝を元気にする3つのケア」の予定です!





